70歳を過ぎると、筋肉は最盛期の20~30代に比べて、足は6~7割も低下するといわれます。腰は5割衰え、腕や握力は一番よく使うので低下率は低いものの、それでも2~3割低下するとされています。
これといった運動をしていない人たちがたどる筋力低下カーブです。新聞社を定年で退職した人たちがつづる旧友会報を読むと、70~80代になると、腰痛や膝痛の発症もあり、急速に足腰が衰えていく様子が記述されています。
「腰が痛くて、杖をたよりに歩いています」「遠出は無理な足です。家の中では不自由なことはないので、出来るだけ歩くようにしています」「運動不足で足腰が弱くなり、出かけるのが減りました」「すっかり足腰が弱くなり、出歩くのも辛く、庭に面した部屋から四季の移ろいを眺めるのが楽しみです」
「足が弱って歩かなくなったら、あちこち病気だらけです」「88歳。足腰が弱くなり、距離は歩けません」「自分でも信じられないような90歳という老いの坂を登っています。寄る年波は抗えず、部品の傷みは避けられません」
「パーツの劣化、いかんともしがたい」(70代後半の男性)という声もありました。
老いの坂は「いずれ下る道」であり、現在下っている坂道です。先輩たちの現状を受け止めながら、そうした事態を少しでも先送りできるよう、足腰を鍛えるロコモ体操に励みます。