ふだんはジーパンにダウンジャケットという装いですが、フォーマルな会合では背広がよいだろうと考えて、洋服ダンスの奥から会社員時代に着ていた背広を着けて会合に出かけました。会社を退職して7年になりますから、おそらく7年ぶりに身に着けた背広です。イタリア製のウール生地で仕上げた背広で、現役時代はよく袖を通しました。
着席して、ズボンを見て「あっ、やられた」と思いました。右の太もものところに小さな穴が二か所開いています。衣類の虫に食われてしまいました。虫に穴を開けられたのは初めてのことなので、悔しいやら、情けないやら。
衣類の虫、おそらくヒメマルカツオブシムシでしょう。ベランダに干していた洗濯ものについて室内に入り、件の背広に卵を産みつけたようです。春と秋の気温15℃以上になると活発に動くといいますから、半年以上前に食われたようです。防虫剤を吊るしていたのですが、見ると「おわり」の文字が出ていました。
汗や食べこぼしなど服の汚れがあるところが被害に合いやすいのですが、私のケースも服の汚れがあるところでした。
帰宅して、洋服ダンスの他の背広上下を点検しましたが、虫に食われたのは、この1点だけでしたので、少し安心しました。新しい防虫剤をさっそく吊るしました。