地元の敬老お祝い会では、金婚夫婦へお祝い品の贈呈、米寿の人たちへお祝い品の贈呈などの式典の後に、地元の愛好者による演芸の披露がありました。今年は新舞踊「三味線ブギ」を和服姿の女性5人が踊りました。続いて、コーラスグループの女性15人が「おおブレネリ」「ドナドナ」「365日の紙飛行機」を歌い上げました。ここまで登場したのは、全員が高齢の女性です。
コーラスグループは、そろいのピンクのポロシャツ、黒のパンツで決めています。踊りも合唱も、ここで披露するために、ずいぶん練習を重ねてきたのでしょう。晴れがましさをたたえた笑顔を見ていると、作家でタレントの永六輔さんが「元気で長生きするためにも、男もおばあさんになろう」と呼びかけていたのを思い出しました。
おばあさんは、コミュニケーション能力は高く、誰とでも気軽に話ができる人が多いと感じます。お祝い会でも、知った顔を見つけて気軽に会話を重ねている姿をあちこちで見ました。参加した約400人のうち、7割は女性でした。おばあさんは「私、賢くないの」と自分の弱みも平気でさらけ出します。プライドの高いおじいさんにはできないことです。
また、家事はお手の物ですから、夫が亡くなっても生活に困ることはありません。買い物に行ったり、掃除、洗たくをしたり、など家事は毎日、やらなければならないことですから、退屈している暇もありません。楽老の秘訣である「きょういく(今日、行くところがある)、きょうよう(今日、用事がある)」を毎日、実践しています。
「やっぱり、おばあさんの生き方を見習わなくては」と改めて感じた、敬老お祝い会でした。