団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

首を立てた姿勢でテレビを見ていたら、首が痛くなります

2022-07-29 09:29:48 | 健康・病気

80歳過ぎの男性の首に手を当てたら「痛い」と叫びます。「首や肩の痛みは訴えていなかったのに」と思いながら、頭を支える一番大きな筋肉、胸鎖乳突筋を軽く押したら「痛い、痛い」。

男性は軽度の認知症があり、受け答えができません。そこで、一緒に来られた奥さんに「首を立てるような姿勢をしていませんか」と尋ねました。奥さんは「そういえば、テレビを見るとき、仰向けになって座椅子に首をのせています。座布団を首の下に置いています」と答えました。

体の痛みの原因の三分の一は姿勢です。筋力の低下から発症するケースが三分の一です。男性は首の筋肉が弱ってきたうえ、首を立てるという不自然な姿勢をしたことから、首痛を起こしたようです。

「ご主人がテレビを見るときは座ってみるように言ってください」と伝えました。

次に男性が来られたとき、座った姿勢から胸鎖乳突筋に手を当てると「痛い、痛い」。首を支える深部筋の頸長筋を軽く押すと「痛い、痛い」のボルテージがさらに上がります。

そこで、奥さんに「テレビを見る姿勢を変えるように言ってくれたのですか」と聞きました。奥さんの答えは「言っても聞かないのです」。どうすればよいのか、思案中です。

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郵便物の不在連絡票は放置してはいけません

2022-07-28 10:51:20 | 健康・病気

80歳前の女性が「郵便局の人がこの紙を置いていったけれど、放って置けばいい?」と聞いてきました。見ると、不在連絡票で、郵便物は後期高齢者保険証とあります。土曜日の午前中、病院に行っている間に、郵便物を届けに来ました。不在だったため、連絡票を置いていきました。

「後期高齢者の保険証ですから、受け取らなければいけません。今の保険証が7月31日までですから、8月から使う保険証です」と告げました。そのうえで「再配達をしてもらうには、手続きに沿って電話すれば、できますよ」といいました。女性は「電話することはできへんから、そんなことようせん」と答えました。

「それなら、郵便局にこの連絡票と健康保険証などの本人確認書類を持っていけば、受け取ることができます」と話しました。

女性は「郵便局まで歩いていくことはできないので、娘に頼んで行ってもらう」と答えました。女性は足腰が弱ってきたので、歩いて15分ほどの郵便局に行くのは難しいようです。年を取ると、いろんなところに障害が起こり、家族に頼ることが増えてきます。

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8月から3割負担になるので、せっせと医院めぐり

2022-07-26 09:10:15 | 健康・病気

昭和19年2月生まれの男性に、新しい後期高齢者保険証が7月初めに届きました。見ると、窓口負担の割合がこれまでの1割から3割になっています。期限は8月1日から9月30日とあります。

調べてみたら、後期高齢者の窓口負担割合が今年10月1日から改正され、一定の所得がある人に2割負担が導入されるための措置でした。75歳以上の後期高齢者の窓口負担は10月から、現役並みの所得がある人(各種所得控除後の所得が145万円以上)はこれまで通り3割、課税所得が28万円以上で、かつ年金収入+その他の合計所得が単身者は200万円以上(複数世帯は320万円以上)の人は2割、住民税非課税世帯はこれまで通り1割となります。

70歳から74歳までの窓口負担は平成18年の法改正で、平成26(2014)年4月2日以降に70歳になった人は2割となりました。男性は平成26年2月に70歳になったので、それ以前の高齢者と同じ1割負担でした。

新しい負担割合が決まる9月まで、特例措置がなくなるため、後期高齢者の窓口負担は現役並みの所得者は3割、一般の人が1割となります。男性は現役並みの所得があるとして3割となったようです。

「8月から3割負担か、こりゃ、物入りになるな」。男性は7月31日まで1割負担ですから、血液検査や定期健診を前倒しして、今日は医院、明日は歯科医院、その次は眼科医院と、せっせと医院めぐりをしています。

 

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千日回峰行の大阿闍梨は実に気さくな人でした

2022-07-25 09:25:32 | 健康・病気

比叡山延暦寺は大津市内にあります。千日回峰行を二度満行した大阿闍梨の酒井雄哉・長寿院住職には大津支局長時代、お目にかかったことがあります。

酒井さんに取材に行くという支局員に誘われて、同行しました。酒井さんはラーメン店を営むものの、火事で焼失したり、33歳のとき結婚したが、新妻が自殺したり、と厳しい人生を歩みました。その末、延暦寺で修業を始めました。

酒井さんは2013年9月、87歳で亡くなられていますから、私が会ったのは70代半ばでした。比叡山の中腹にある長寿院を訪ねました。

支局員の取材が目的ですから、私は傍らに控えていました。支局員が「生け花も趣味と聞きました」と尋ねると、酒井さんは「好きでやっているだけのことです」といって、手にした花を数メートルさきの花かごに放り投げました。花かごに花が納まると、にっこり笑いました。

実に気さくな人でした。その人柄に甘えて、新聞社の展示ルームで、酒井さんが描いた書や絵を展示する「酒井雄哉展」を開いたり、講演会に出てもらいました。

私がブログを始めたのは、酒井さんが「身に着けたものは書き出し、心を空っぽにしてから亡くなりなさい」と書いてあるのを読んだことがきっかけでした。

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籠山行に入る前の好相行もはんぱじゃない荒行

2022-07-22 09:29:40 | 健康・病気

比叡山延暦寺で「静の荒行」といわれる十二年籠山行に入る僧侶は、その前に好相行に取り組まなければなりません。好相行もはんぱじゃない荒行です。

好相行は3000もの仏様の名前を一仏、一仏唱えながら、一日3000回、五体投地で礼拝します。五体投地は直立した姿勢から両肘、両膝を折って体を投げ出すようにして拝みます。

これを毎日繰り返し、仏様の姿が見えるまで行います。僧侶は通常、三カ月ほどで仏様が見えるようになるといわれ、満行となります。

十二年籠山行の戦後6番目の満行者となった宮本祖豊・観明院住職(62)は、好相行が満行になるまであしかけ3年もかかつたといいます。

「9か月たっても、いっこうに仏様が私の前に現れないのです。体力が衰え、ドクターストップがかかりました。体力が回復して、また好相行を始めたのですが、またも仏様は現れず、9か月目に2回目のドクターストップです」

3回目の好相行に入って、1か月ほど過ぎたころ、宮本さんの前に仏様が現れたそうです。「直観的に阿弥陀様と思いました」。仏様は行に取り組む僧侶それぞれに異なる仏様が現れるそうです。

宮本さんは、仏様が出現したことを、好相行を経験した先輩に報告し、本物であると認定され、満行者となりました。

「好相行は身も心も清らかにするための行です。この行を通して、我のない、無我の境地がつかめた気がします」と宮本さんは振り返りました。

 

 

 

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