シニア起業家が増えています。日経ビジネスの「長生きという憂鬱~人生100年時代の正しい老後設計」のシニア企業家を読んでいたら、世界の経営学者が実施している「グローバル・アントプレナーシップ(起業家精神)・モニター調査結果」が載っていました。
それによると、日本のシニア起業家(55歳~64歳)は2015年時点で約63万人で、10年前の約37万人から1.7倍に増えていました。シニア人口に占めるシニア起業家の割合も4%と10年前から倍増していました。
シニア企業の厳しさにも触れていました。日本政策金融公庫総合研究所の2019年版の新規開業白書によると、全国の起業家1600人が回答した現在の採算状況は60歳以上は55.6%が赤字基調でした。半分以上が赤字経営と答えていました。
40代の中堅の40.8%、39歳以下の若手の27.0%に比べて成功率が低いことがわかりました。
63歳で整骨院を始めた私も赤字経営です。家賃などの経費をまかなうのがやっとで、自分の給料は全く出ません。年金生活者なので、運営を続けられますが、「現役組」ならば、閉院が確実です。
シニア起業家の半数以上が赤字経営か、と思うと少しほっとする一方、「お金を稼ぐ」能力を身に着ける難しさを感じています。