団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

妻と相談しながら終活して逝ったMさん

2020-07-31 15:17:20 | 健康・病気

コンピューターが普及する数十年前から、コンピューターに着目し、独自の学習に取り組み、経理システムを開発した新聞社の元常務取締役のMさんが肺がんで5年間の闘病生活の末、亡くなりました。74歳でした。

Mさんは高校を卒業してすぐ新聞社に入社。経理課員として勤める傍ら、コンピューターに注目、独自に勉強を重ね、システムづくりができるまで技術を高めました。会社でこうした取り組みに励んだ結果、帰宅はいつも最終電車だったといいます。

経理部長、経理局長を務めたあと、取締役、常務取締役に起用されました。退職後も顧問として経理システムの更新などに力を尽くしたそうです。

Mさんに肺がんが見つかったのは69歳の時。切除手術で取り除いたのですが、今度は切除が困難なところに肺がんが発症し、「余命半年」の診断が出ました。

妻とは知り合ったその日にお互いが一目ぼれ、翌日、結婚の約束をしたおしどり夫婦です。肺がんになったことは妻だけに知らせ、二人の子ども、親類、友人にも告げませんでした。私が見事な終活と感じた、妻との5年の歩みは次回に。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出禁にしようと思ったら、出禁にされてしまった

2020-07-31 09:29:46 | 健康・病気

整骨院の患者さんもいろいろです。患者さんの痛みが少しでも改善できたら、と血液とリンパ液の流れをよくするキネシオテープを活用しています。施療の一つですから、通常はキネシオテープ代はいただきません。

そのキネシオテープが効果的な70代の男性がおられました。足裏が痛い足底腱膜炎を発症していたので両足裏にテープを貼りました。左の肩甲骨の周囲が痛いというので、触ると、大円筋に支障が出ていました。腰痛もあるので、腰、大円筋にもテープを貼りました。

2回目に来られた時、「腰も肩も足の裏も楽になりました。今回もテープを貼ってください」と依頼します。足裏に5センチ幅のキネシオテープ20センチを2枚、腰に25センチ、左の大円筋に15センチの計80センチを使います。市販のテープは5センチ幅5メートルで約1200円です。約200円の持ち出しです。

男性は毎回、テープを貼るよう要求します。そのうえ、「今日は手が痛い」「今は右脚が痛い」などと訴える患部が変わります。そして、私をあんまのように扱うようになり、「電気治療器は要らないので、もむ時間を増やして」と言うようになりました。

私もさすがにムッとしました。次はキネシオテープに実費がかかっていることを告げ、「うちはマッサージ屋ではないので、あなたの施療はできません」と出禁にするつもりでした。

男性は私の冷たい態度に立腹したのか、これを最後に来なくなりました。私の方が出禁にされました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯のインレーを飲み込んだら・・・

2020-07-30 12:21:35 | 健康・病気

3週間前に詰め直したもらった左上6番の歯のインレーが歯間ブラシを挿すとグラグラする嫌な感じがします。「ひょっとすると、ゆるんでいるかも」と思いながら、昼食のそば屋でおにぎり付きのそばを食べました。

おにぎりのご飯を飲み込んだあと、そばをたぐろうとしたら、舌の先が歯の穴に触りました。「インレーが取れた?」。そばの汁に紛れていないか探しましたが、ありません。おにぎりと一緒に飲み込んだようです。インレーは金銀パラジウム合金で歯の詰め物に使われます。

整骨院に戻って「インレーを飲み込んだ」で検索したら、私のかかりつけ歯科医の先生の見解が載っていました。「胃が痛むことがなかったら、2~3日後に体外に排出される」と書かれていました。尖ったインレーが胃壁に刺さったりすると内視鏡で取り出さなければならないが、その時は胃の痛みが発症するとあります。

幸い、胃痛は起こらなかったので、インレーは胃から大腸、直腸に運ばれたらしい。あれから10日以上たち、無事体外に排出されたようです。

歯科医院で今度はインレーが取れにくいよう、少し削ってから型取りをして、詰め替えてもらいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夫婦のかたちはそれぞれ

2020-07-28 09:31:38 | 健康・病気

夫が家事をまったくしないという家庭は、高齢世帯では珍しくないかもしれませんが、妻がやらない家庭はそうあるものではないと私は思います。

70代後半の女性の家では、食事作りをはじめ、掃除、洗濯など家事のすべてを夫が務めています。女性は「私がやろうとすると、お父さんが俺がやるから、向こうへ行って、といわれるから、やらないの」と悪びれません。

今は夫婦二人暮らしですが、二人の子どもがいたとき、たまに台所に立ってみそ汁をつくると、辛すぎたり、薄すぎたり、で味が毎回変わるので、家族から「お母さんは料理しないで」といわれる始末。

女性は若い一時期、勤めたことがありますが、結婚してからは専業主婦です。料理も掃除、洗濯も夫が上手なので任せたままで来たようです。夫も後期高齢者。「ご主人が亡くなったら、どうするの」と聞きますと、「そういうことは考えないの」。

双方がうまくいっているならば、それでよしでしょう。夫婦のかたちはそれぞれです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パートナーが要介護者になると

2020-07-27 10:39:17 | 健康・病気

70代後半の女性は、夫が80歳になるころから急激に心身が衰えていくのを感じました。歩く速度が遅くなり、杖が必要になりました。「ここはどこか」「この家はだれの家か」などと繰り返し言うようになりました。

仕事はきちんとしていましたが、家事はまったくしたことがありません。買い物もしたことがありません。女性がかつて「スーパーで洗剤を買ってきて」と頼んだとき、夫は「どこのスーパーに行って、洗剤はどの棚にあるのか。なんという洗剤を買ってくるのか」と詳しく尋ねるので、女性は自分で行った方が早いと依頼するのをあきらめたそうです。

80歳になる半年ほど前、自営の仕事をやめました。年齢を考え、続けることができなくなったからです。そのころから仕事ロスからか、うつ症状が起こってきたといいます。同時に認知症状も発症してきました。要介護2と判定されました。

「家では何もできないお父さんがパーになって」。夫は週2日のデーサービスを除くと、終日家におります。家事に夫の世話が加わり、女性の負担が増すばかりです。「しんどい、しんどい」が女性の口癖になりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする