とある旅行で、かなり痛烈な経験をしました。
その旅行は、とある国へ行く、
とあるツアー会社のものだったのですが、
そこで「とある高級品」を買わされてしまったのです。
その場所は、ツアーコースに組み込まれており、
見学だけのつもりでした。
でも、まさか、
自分が買わされるとは、思いもよりませんでした。
時間と手間が掛った“美しいソレ”を扱うその店では、
製作実演やその工程についての説明を受け、
その後、2階の大きな部屋へ案内され、
ソレの素晴らしさについて説明を受けました。
次に、
「見るだけX2。ちょっと来て下さい。床の色はこんな感じですか?」
…と言葉巧みに、個室へ誘導され、
同じツアー客とは、隔離されました。
そして、美しいソレを次々に広げて、商談を迫って来ました。
私は、夫を置いて一人で逃げました。
その後を、夫が追いかけて逃げて来ました。
すると、また別の店員に捕まりました。
今度は、添乗員の元へ逃げました。
私は、添乗員の隣に座り、すこしホッっとして話し掛けました。
私:「お店の方は、添乗員さんの所には、近寄って来ないんですね。
こんな高いものを勧められても困りますよね・・・。
好みでもないですし。」
添乗員:「でも素敵ですよね。」
私:(相槌)
添乗員:「●●さん(←私)は、どんな柄がお好きなんですか?」
私:「私は、□□の柄とかが好きです」
信頼していた添乗員さんとの他愛も無い会話でした。
しかし、この添乗員さんは、
「すみませ~ん。
こちらのお客様は、□□といった柄がお好きとの事ですので、
持ってきて差し上げて下さい。」
と、現地の店員を呼んだのです。
私は驚いて、
「ちょっと! 止めて下さい!」と言いました、
しかしあっという間に店員がやってきて、
数人の店員に囲まれて、購入を迫られました。
私は、添乗員に売られたのです。
美しいソレは、
私の大好きな「ハンドメイド」という事もあり、
心魅かれるものでしたが、高価過ぎる為、何度も断りました。
店員は、24万円を、20万円にしてやると言って来ました。
また、額と作家の証明書を付けてやるとも言って来ました。
それでも高い物なので、私は固まってしまいました。
心魅かれても、購入する事までは考えられませんでした。
具体的に言えば、ただただ、眺めていたかっただけでした。
相手は、
・〇〇〇(←国名)の貧しい職人を応援するつもりで。
・〇〇〇と日本の友好の為に。
・世界で認められた、大変価値のあるもの。
・今は丁度セール期間中でチャンス。
・買っていないのはあなただけ。
・我々は頑張ったのだから、あなたも頑張って買うべき。
という内容の事を、次から次へと言って来ました。
買う気の無い私は、値切り交渉をする事も無く、
ここでの滞在のタイムリミットが、早く来る事を願っていました。
しかし、それは待っても待っても、来ませんでした。
もうお解かりでしょう…。
私は、添乗員に嵌められたのです。
添乗員は、自分の利益や評価の為に、品物を購入させたいのであり、
その結論が出るまでは、時間を費やすつもりなのです。
美しいソレを前にして、
店員数人に、寄ってたかって「買え買え」と迫られ、
上手くはぐらかし、時間が来るのを待っていたのに、それは来ず…。
夫は、煮え切らない私を見て、
「買うの? 買わないの?」…と言いだしました。
私はみんなに、買うのか買わないのか と責めたてられ、
とうとう思考回路が停止し、フリーズしてしまいました。
目の前に見える、唯一の確固たる物は、美しいソレだけ…。
買う気など全くなかったのに、
とうとう、「うん(買う)」と言ってしまいました。
そう言うしか、残されていない状況でした。
この結果、値引き交渉を一切する事無く、
“あちらの言い値”で購入をしてしまいました。
心魅かれる、美しいソレ…でしたが、
欲しくて買った訳では無く、成り行き購入でした。
喜びは有りませんでした。
ただ、解放されてホッとした気持ちは、今でも忘れられません。
私は、世間知らずの、無知で哀れな田舎者です。
店の人や添乗員は、それを見抜いていました。
夫は、「仕方ない。君は負けたんだよ。」と言いました。
私は、その夜、「〇〇〇(←国名)なんて大嫌い!」と叫びました。
夫は、「楽しい旅行なのに、そんな事言わないで。」
「俺が買った事にすれば良い。」「そうしよう。俺が好きな色だし。」
と、心が痛むほど、懸命になだめて来ました。
ツアー4日目の事でした。
その旅行は、とある国へ行く、
とあるツアー会社のものだったのですが、
そこで「とある高級品」を買わされてしまったのです。
その場所は、ツアーコースに組み込まれており、
見学だけのつもりでした。
でも、まさか、
自分が買わされるとは、思いもよりませんでした。
時間と手間が掛った“美しいソレ”を扱うその店では、
製作実演やその工程についての説明を受け、
その後、2階の大きな部屋へ案内され、
ソレの素晴らしさについて説明を受けました。
次に、
「見るだけX2。ちょっと来て下さい。床の色はこんな感じですか?」
…と言葉巧みに、個室へ誘導され、
同じツアー客とは、隔離されました。
そして、美しいソレを次々に広げて、商談を迫って来ました。
私は、夫を置いて一人で逃げました。
その後を、夫が追いかけて逃げて来ました。
すると、また別の店員に捕まりました。
今度は、添乗員の元へ逃げました。
私は、添乗員の隣に座り、すこしホッっとして話し掛けました。
私:「お店の方は、添乗員さんの所には、近寄って来ないんですね。
こんな高いものを勧められても困りますよね・・・。
好みでもないですし。」
添乗員:「でも素敵ですよね。」
私:(相槌)
添乗員:「●●さん(←私)は、どんな柄がお好きなんですか?」
私:「私は、□□の柄とかが好きです」
信頼していた添乗員さんとの他愛も無い会話でした。
しかし、この添乗員さんは、
「すみませ~ん。
こちらのお客様は、□□といった柄がお好きとの事ですので、
持ってきて差し上げて下さい。」
と、現地の店員を呼んだのです。
私は驚いて、
「ちょっと! 止めて下さい!」と言いました、
しかしあっという間に店員がやってきて、
数人の店員に囲まれて、購入を迫られました。
私は、添乗員に売られたのです。
美しいソレは、
私の大好きな「ハンドメイド」という事もあり、
心魅かれるものでしたが、高価過ぎる為、何度も断りました。
店員は、24万円を、20万円にしてやると言って来ました。
また、額と作家の証明書を付けてやるとも言って来ました。
それでも高い物なので、私は固まってしまいました。
心魅かれても、購入する事までは考えられませんでした。
具体的に言えば、ただただ、眺めていたかっただけでした。
相手は、
・〇〇〇(←国名)の貧しい職人を応援するつもりで。
・〇〇〇と日本の友好の為に。
・世界で認められた、大変価値のあるもの。
・今は丁度セール期間中でチャンス。
・買っていないのはあなただけ。
・我々は頑張ったのだから、あなたも頑張って買うべき。
という内容の事を、次から次へと言って来ました。
買う気の無い私は、値切り交渉をする事も無く、
ここでの滞在のタイムリミットが、早く来る事を願っていました。
しかし、それは待っても待っても、来ませんでした。
もうお解かりでしょう…。
私は、添乗員に嵌められたのです。
添乗員は、自分の利益や評価の為に、品物を購入させたいのであり、
その結論が出るまでは、時間を費やすつもりなのです。
美しいソレを前にして、
店員数人に、寄ってたかって「買え買え」と迫られ、
上手くはぐらかし、時間が来るのを待っていたのに、それは来ず…。
夫は、煮え切らない私を見て、
「買うの? 買わないの?」…と言いだしました。
私はみんなに、買うのか買わないのか と責めたてられ、
とうとう思考回路が停止し、フリーズしてしまいました。
目の前に見える、唯一の確固たる物は、美しいソレだけ…。
買う気など全くなかったのに、
とうとう、「うん(買う)」と言ってしまいました。
そう言うしか、残されていない状況でした。
この結果、値引き交渉を一切する事無く、
“あちらの言い値”で購入をしてしまいました。
心魅かれる、美しいソレ…でしたが、
欲しくて買った訳では無く、成り行き購入でした。
喜びは有りませんでした。
ただ、解放されてホッとした気持ちは、今でも忘れられません。
私は、世間知らずの、無知で哀れな田舎者です。
店の人や添乗員は、それを見抜いていました。
夫は、「仕方ない。君は負けたんだよ。」と言いました。
私は、その夜、「〇〇〇(←国名)なんて大嫌い!」と叫びました。
夫は、「楽しい旅行なのに、そんな事言わないで。」
「俺が買った事にすれば良い。」「そうしよう。俺が好きな色だし。」
と、心が痛むほど、懸命になだめて来ました。
ツアー4日目の事でした。