創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

柿の葉寿司

2015年09月15日 | 日記

先日まで朝日が真東から部屋の中に入って来ていたが、
この頃は少しばかり南寄りの方角から光が差し込むようになってきた。

朝日が昇り始めた頃、
この部屋の左のガラスサッシ、東の方が明るくなり始めた。
窓のすぐ脇にはオオモミジ、マンゲツが植わっている。
朝日が影絵のように映し出してくれた。

丁度わが町内は秋祭りの日、
コーヒーを飲み、新聞を読んでいるとチャイムが鳴った。
こんな早朝に誰だろう、とインターホンに話しかけた。
「 わたし、川岸やけど祭りの寿司を持ってきたから 」と。

急いで玄関の戸を開けると、
母の友だちの川岸さんがニコニコして包みを抱えて立っていられた。

庭の柿の葉を摘んで寿司を作ったから食べて。赤飯も炊いたし食べて。
春、山へ行って採って来たゼンマイも煮たから食べて。
何んと、朝から嬉しい御馳走(オゴチソウ)。

朝食がまだだったので、温かいお茶をいれて柿の葉寿司を頂いた。

丁寧に一つひとつ柿の葉でくるんであり、
寿司飯の下には程よい塩梅のマスや、美味しく煮た油揚げが敷いてあった。
とても品のいい柿の葉寿司、母が居なくなったけど、
母の友人の方々が何かにつけて気に掛けて下さる。
本当にありがたい。

午前中は秋祭りのお参りに我が家の前の白山神社に詣で、
そのあとは子供獅子が来て一緒に獅子舞を見たり。

なんだかんだしている内に、時刻は正午。
昼食は、川岸さんが持ってきて下さったゼンマイの煮物、赤飯、
そして品のいい、大変おいしいお心のこもった柿の葉寿司を頂いた。

昼食後、外に出てフッと空を見上げた。
青い空にウロコ雲が美しく、ゆっくりと流れていた。
母が撒いてくれた幸せの、慈悲の、優しさの種を感じた。

コメント (2)
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