あさ、ほんの一瞬、朝日が顔を出した。
気温はマイナス2度。寒いけれど外に出てみた。
夜中、妙に静かと思ったら、案の定、雪が積もっていた。
雪が積もると、すべての音を吸収して音が途絶える。
少し消え又積もる、その繰り返しの毎日。
朝日に照らされた新雪は何故か神々しく思える。
キラキラと輝く雪の上を歩いてみた。
見る分には美しい新雪。
西の方角を見やれば、
あっという間に黒い雲におおわれ、
また雪が降り出してきた。寒い、冷たい。
雪が降らなければ良いがと思いつつ家の中に。
この頃と言うか、暮れに東京から帰ってから、
何故か急に親近感を持ち始めたトラばあちゃん、
今朝も勝手口の扉を開けたら、急いで部屋に飛び込んできた。
私の横にぴったりとくっついて眠るようになった。
いつものようにコーヒーを淹れ、
今日の一日が始まった。
早く粘土を作らねば、作品を創らねばと思いつつも、
なかなか実行できなかった粘土作りの作業、
今日は冷え切った工房の中に入った。
雪のない時に作り置きしてあった粘土、
乾燥しないように、幾重にも包んでいたが、
水分が抜けて硬くカチカチに乾燥していた。
さて、この精製した粘土、
これ等をやわらかくする必要がある。
洋服タンスに寝ている服やジーンズの布を切って、
水分を含ませて乾いた粘土を包んで再び寝かす作業開始。
カチカチに乾燥していて、中々はかどらづ。
時間かけて行おう、と思っていたら、あっという間に夕方、
また今度、そう思い家の中へ。
冷えた体を温めようとこの部屋に入ると、
ずっと寝ていたトラばあちゃんが、くっついてきた。
トラばあちゃんの体温が伝わってきて、
安心している寝姿を見るたび、
暖かい気分になる、この頃。
「お帰り、寒かったでしょ」
「お疲れ様」
そう言ってくれてるみたい、心まで温かくなりますね。
こんなふうに甘えてくれるなんて、思ってもいませんでした。
もっと早く、こうしてくれれば、家猫になったのに。
いつまでも元気でいてほしいです。
31日あさ、今朝もここに入って来て、いま横のイスで寝ています。