創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

天日干しの青磁作品

2007年10月05日 | 日記

この前日記を書いたばかりと思っていたが、あれからもう五日経ってしまった。
なんでこうも早く時間が過ぎていくのだろう。

23日からの個展にはまだ充分に時間があると思いつつ、ひらめきがあるたびにロクロに向かっていた。
もっと良い作品がつくれるはず、こちらの方が良い形・・・と浮かんだデザインを形にしてきた。

気がつけば個展に出品する作品を決めなければならない時期になっている。
しかしまだまだ良い作品が出来るはずと粘土をこねている。
それと平行して、作品の窯焚きの準備も進めている。

Photo_3

 青磁釉薬を施した手入れ前の作品

青磁釉薬を施した鉢類を乾燥させるために、作業場の前で天日にさらしている。
釉薬が垂れ流れたところや、指あとをキレイに仕上げなくてはならない。
すっかり乾いた時点で、筆などで釉薬がはがれ落ちたところを補正しなくてはいけない。

青磁は品格を要求される作品でもあり、「面白い出来だね」、では許されない焼物でもある。
以前、どんなものかと、わざとロクロを下手に回していくつかの作品を仕上げたことがあった。
そしてそれ等に青磁釉薬を掛けて本窯焼成 (1、300度あまりに焼き上げる) したことがあった。

焼く前からある程度の予測がついていたが、
窯から出てきた作品は青磁本来が放つ気品もなにも感じられなく、ただちょっと変わった青磁だった。
私が求める青磁作品とはかなりの格差があり、もちろんそれ等は処分してしまった。

やはり青磁は品格があってこその焼き物だと思ってもいる。
前衛的かつ奇抜であっても、伝統的なデザインであっても、青磁本来の品格は保つべきである。

何とかして希望通りの焼き上がりになって欲しいと、
一つ一つに思いと願いを込めて最終の仕上げに取り掛かっています。
予定通りに作業が進めば、七日、日曜に窯焚きができそう、いや窯を焚かなくてはならないのです。
個展までにあと三回窯焚きの予定を組んでもいるのです。

大丈夫かな、間に合うのかな、といつもそのように思いつつ仕事を進めてきました。
今回もきっとうまくいく、そう信じて今日も朝からバタバタと動き回っております。
ああ、それにしても時間が早く過ぎていく。
あまりにもするべきことが多すぎて、どれから始めていいか迷っている現在・・・。

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