創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

弥生

2008年03月01日 | 日記

夢うつつ・・・・・♪ 遠くで汽笛が鳴っている ♪・・・・・
かと思いきや、それは真上を駆け巡る雷のとどろき。
三月弥生のまだ暗い早朝から今日の一日が始まった。

これまでに作りためた作品を窯に詰め込む作業の開始。
もっといいものが、もっと趣のある作品が出来るはず、とギリギリまでロクロを回してきた。
さすがに焦り始め、そろそろ窯焚きの準備にと、乾いた作品から窯に詰め始めた。
はし置き、ぐいのみ、湯のみ、マグカップ、小皿、そして壷類の数々。

単なる素焼きなのでくっつく心配も無く、ぎっしりと、かつ炎の回りが均一になるように詰めた。
その作業も夕方には完了し、上手く焼きあがることを祈って窯の扉を閉めた。
明日は素焼きを行う。

早朝の天も地も割れんばかりの雷もおさまり、先日からの雪も消え、
何となく穏やかな日和となってきている。
西の空にはボンヤリと太陽も沈みかけようとしている。

Photo_4

   河口からの距離

     8、8キロ


今日の気温は心もち高いのか、それ程の寒さを感じない。
Tシャツに長袖シャツ、そしてフードつきのヤッケを着て、いつもの歩きに出発。
家から8、8キロの道しるべのあるところまでは約800メートル。
梯(かけはし)川、「安宅の関」 の河口から上流に8、8キロの地点である。

堤防には数百メートルごとに、このような九谷焼きのタイルをはめ込んだ道しるべが設置されてある。
西の方へ、下流に向かって行くと6本の道しるべを見ることになる。
それぞれ自然のモチーフを約15センチ角のタイルの中に描いてある。

最初に目にするのは蛍、そして水鳥、季節の花と続き、
折り返し地点近くの道しるべのモチーフは木蓮。 そこまで片道約2、2キロメートルあまり。
そこから再び上流、東に向かって歩く、そのようにしてほぼ毎日歩きの運動をしている。

1

   真ん丸い夕日は
     久しく姿を見せない

   夕日のすぐしたには
     次に来る黒雲が控えている


この頃クセになってしまったこと、それはカメラを持参して歩きに出かけること。
季節の移り変わりの一コマでいいから何かを写せればと、デジタルカメラを首にかけて歩いている。
普段何気なく見過ごしている景色も、歩くことによって意外な発見があるから楽しみでもある。

先週は芽を出したばかりの ツクシ が雪にふるえていた。
しかし季節は確実に春に向かっているよと、小さい ツクシ たちが教えてくれてもいる。
寒い季節から芽吹きの春がすぐそこに、と。

さあ、私も本腰を入れて作品を仕上げなければ。
4月個展のご案内のページも新しく更新したし、
あとは心込めて窯焚きを続けなければと思っています。

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