創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

落日に想う。

2017年09月25日 | 日記

作品の形がいくつか浮かんできて、
一気にデザインを描き込み、作り上げた。
やわらかかった作品も触れられるくらいに硬くなり、
丁寧に仕上げた。

根を詰めて仕事をしていると目が疲れる。
かと言って、ほったらかしに出来ず、
何とか品よく仕上がった。

              産業道路

一日中照らしてくれた太陽も沈みかけるころ、
歩きの運動をするため、かけはし川の堤防へと向かった。

我が家の前、200メートル先には加賀産業道路。
右に曲がって、まっすぐ北に向かえば金沢の中心部へ。
信号に掛からなければ約35分で行くことができる。
左に向かえば福井県へ。

             鉄塔、かけはし川

やがて夕日が西の空に沈むころ、
以前よく出かけた奥飛騨、乗鞍岳を思い出した。
毎年の夏、そして秋の季節と数えきれない位出かけていた。

コマクサ、リンドウ、チングルマ、マツムシソウ、ワレモコウ、
その他、種々の高山植物の観察ができた。

時には大正池にも出かけたりしたが、
自然保護のため、マイカー乗り入れが禁止になってからは
大正池も足が遠のいた。

乗鞍岳を散策し、高山植物観察を満足いくまで堪能し、
平湯温泉でゆっくりと体を休め、おいしい料理を味わった。

私は取材に於いて、一人での行動は好まない。
せっかく出かけるのだから、気の合った人と出かけるのが楽しい。
いつも個展や取材で行動を共にして下さった方と出かけていた。

遠くは海外の国々へ。 それぞれの国の取材は約ひと月間。
その中でもギリシアは大好きで数回、島々をひと月かけて取材を行った。
3人寄ればではないけれど、ああだ、こうだと言いながらの旅、
衝突もしたけれど、それはそれで良い思い出になった。

秋の落日、この光景を見やると、
遠くへ出かけたことを、思い出してしまう。
夕日を受けて空には1本の飛行機の軌跡。
北回りでヨーロッパに向かうのだろう。

同行してくれた人も遠くへ旅立ち、
一人での行動が苦手な身には取材もままならず。
しかし、取材で得たものはたくさん身に付いている。
これからは吟味し、作品として仕上げていこうと思っている。

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (島田修一)
2017-09-28 02:27:36
作品作りには終わりがない分、常に変化をし続けるので、これからもいろんなところへ出かけて沢山吸収しないと行けないんでしょうね。そう考えると先生のお仕事も大変な労力が必要なんですね。培った経験から、これからも一人で何とか取材旅行に出かけて色んなものを作品作りに活かして欲しいです。
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島田 様 (堂前)
2017-09-28 10:13:53
大好きなギリシア取材を例えにしましたが、
私は殆ど焼き物を観察しないのです。
アテネを拠点にして、あちこちの島を巡り、遺跡など観察する、
そのような方法で取材を続けてきました。
数度出かけていますが、まだ見たい遺跡や彫刻があります。
でもギリシアは遠い国ですね。できれば再訪したい国です。
今は頭の中にある取材メモを探り出している最中、でしょうか。
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