仙台より帰ってからも何となく気ぜわしく、
母とまだ一度も食事に出かけていなかった。
母も私が後片づけなどで忙しくしているのを理解し、
何も言ってこなかった。
6月も中旬となり、母のことが気にかかり昼食に誘ってみた。
「 うれしい、そんなら母ちゃんも行くかな、」。
母と二人の、ささやかな回り寿司の昼食。
|
母が一人で抜いた 玉ねぎ |
仙台では言葉で言い尽くせぬほどのお世話頂き、
又とても美味しいホヤやカツオの刺身などもごちそうして頂いた。
ホヤは無理として、小松の回り寿司にカツオはあるかな?と
タッチパネルを押して探した。 あった、あった、早速2皿注文した。
母と私にあてがわれたテーブルは「 白マーク 」。
注文した品が近づくと、「 間もなくご注文の品が到着します、」と、
至れり尽くせりのシステムになっている。
届いたカツオ寿司、仙台でおいしく頂いたそれとは全く異なっていた。
母、「 何それ?」。「 健康にいいから黙って食べたら、」と私。
母、「 母ちゃんはいつものハマチ(ブリ)のほうがいい、」と。
「 そうやな、」と私。
結局美味しいカツオを母に食べさせてやれず、ささやかな昼食は終わり。
味噌汁も注文したので、二人合わせて1、620円。
それでも母はとても満足げの表情。 よかった、一安心。
|
一か所に |
ささやかな母との外食、喜んでくれたので「 良し 」としよう。
帰りに母が買物をというので、2、3か所回って帰宅。
自宅に送っていく前に、母が世話している畑に寄ってみた。
玉ねぎの収穫時期がすでに来ており、実のところ先日から気にはしていた。
「 お前、いつ収穫してくれる、」と早速聞いてきた。
「 あした曇りと報道していたから、明日夕方にでも、」と答えた。
|
準備 |
翌日、朝から雲行きが怪しくなり、
さっさと済ませようと8時半に道具すべて持って畑へ。
な、なんと、玉ねぎがすべて抜いてある。
昨日は植わった状態だったのに。
母、また無理して一人で固く根付いた玉ねぎを抜いたのだ。
体に支障が出なければいいがと、急いで玉ねぎの整理を行った。
|
そろえる |
根を切り落とし、茎も同じ長さに切りそろえ縛り上げた。
|
終えて |
4時間半かかってすべての作業は終了。
実家に寄って母に、「 全部おわったよ、」と言うと、
「 夕方からと言うから、朝のうちに抜いておいたけど、」と。
「 どうでもいいけど、体は大丈夫か、また無理して、」と言うと、
「 母ちゃん、鍛えとるよ、」と。
「 だったらいいけど、昼飯食べてから全部運ぶから、」と言い、
畑と実家、畑と我が家を数度往復して今年の玉ねぎ収穫は終了。
|
安宅の海 |
金沢に出かける用事があったが、
急に海が見たくなり、安宅の関まで出かけた。
|
引き潮 |
気温は高かったが、まだ人もいなくて、
よせてはひき、ひいてはよせる波を静かに見ていた。
近いうち、時々出かけていた福井県三国、東尋坊へ行ってみよう。
潮の香、オゾンが健康に良いと岸壁の遊歩道を歩いたりもした。
帰りは波打ち際に建つ三国温泉「 ゆあポート 」で汗を流し、
湯船の中から美しい夕日が眺められたらうれしい。
日本海にしずかに沈んでいく夕日が眺められれば、それでいい。