創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

大英博物館 ・ 古代ギリシア展

2011年03月15日 | 日記

謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます。
このたびの大規模地震により被害を受けられました皆さまに
心よりお見舞い申し上げます。

皆さまの安全と、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。



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   西宮北口

千葉三越個展が無事終了、そのご東京で情報収集し帰宅したのは9日夜。
ご成約いただいた作品の箱の手配をし、千葉三越に送ったのは11日午前。
その日午後、東日本大震災が起きた。

すぐ千葉三越に電話を入れたが不通。 刻々と入ってくる被災情報に身震いした。
東北も関東も千葉も私にとっては大変お世話になっている地域。
皆さまの安否が大変心配で、ご迷惑と思いつつも電話そしてメールもしましたが、
すべて通じず。

このような時に不謹慎だが、個展前から計画していたギリシア展に出かけた。
大阪に着いてからもホテルでメールを確認したり、留守電を確認したり。
ようやく千葉三越でお世話くださったスタッフからの伝言が入っていて、一安心。
けれど東北・仙台からは何の連絡も入ってこない。

 

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   ハーバーランド

心配していてもどうすることも出来ず、ひたすら皆さまのご無事を祈りつつ、
兵庫三宮に出かけてきた。 神仏を信じない訳ではないが、思わず手を合わせた。

予定通り海岸まで出、あまりもの人出にビックリ。
はるか東北では異常事態が起きているのに、ここハーバーランドは観光客であふれていた。

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   飛鳥

対岸では豪華客船・飛鳥が停泊。
大地震が起きているのは他人事、のように旅客者たちが楽しそうにしている。
それでも、そこいらじゅうに設置してあるテレビからは被災情報が絶えず流れていた。

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   神戸市立博物館

今回の目的、神戸市立博物館で開かれている、古代ギリシア展の鑑賞。
イギリス・大英博物館が収集した、ギリシア美術の展示。

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   古代ギリシア展

ギリシア展が始まってすぐだから、きっと大勢の鑑賞者で一杯だろうと覚悟していたが、
意に反して人出は殆ど無く、博物館内はまばらだった。
きっと大震災のニュースに釘付けかな、と思ってはみたが、
道行く人々の多さは半端ではなく、それぞれが楽しそうにしていた。

十数年前に起きた神戸大震災、その傷跡はどこにも見えず、
この一帯はとてもお洒落に復興していた。
日本の高度技術を持って、今回の震災が一日も早く復興することを願いたい。

 

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   ポスター

とは言うものの私も道行く一人であり、震災の心配しているがどうすることも出来ず、
とにかくギリシア展を鑑賞することにし、神戸市立博物館の鑑賞者となった。

37年前、二十歳代のときにロンドンで観たギリシア美術の数々、
その時は歴史でしか習わなかった遺物を目の当たりにし、とても感動した。
イギリス滞在中、ヨーロッパ各国の取材に出かける計画をたて、
住んでいたイーストボーン近くの空港からギリシアへ飛んだ。

その後取材で数回訪れたギリシア、その時はまた別の視点で鑑賞し、
ギリシア芸術はもちろんのこと、人々の日常生活までにも関心がいった。
若いとき観たギリシア芸術から受けた感動とは異なった、すべてに興味が湧いた。

出来るならば再びギリシアへ、と思ってはいるが、たやすく実現できそうも無い。
けれど、次回出かける時は、これまでとは全く違う観賞の仕方をするだろう、
そう思って大英博物館所蔵のギリシア展をあとにした。

改めて、このたびの東日本大震災で被災された方々に、
心からお見舞いを申し上げます。


コメント
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