創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

ツクシ

2008年03月25日 | 日記

降っては晴れ、降っては晴れを繰り返し、次第に晴れては降り、晴れては降りに変わる頃、
ようやく春が来たのだなと実感する。
降り続いていた雨もやみ、朝から太陽がやわらかい光を降り注いでいる。
作品の釉薬がけの作業を途中に、歩きに出かけた。

周りの景色にも緑が増え始め、渡り来る風から春の陽気も感じることができる。
何となく甘いような、花の香りさえも風に運ばれて漂ってくるようにも思える。

一ヶ月前には雪の中から顔を出していた ツクシ。
この頃ではすっかり成長し、やわらかい陽光を受け互いに背比べをしている。
こんなにも沢山のツクシ、採取して、茎のハカマを取り除いて湯がき、
酢の物、あるいは胡麻和えにしたら季節感タップリの一品が出来るのに、などと思いつつ、
延々と続くツクシの群生を眺めながら歩いた。

Photo

   ツクシ の群生

ツクシ同様、草モチにすぐにでも使えるヨモギも、やわらかい新芽を出している。
つい先日も熟年のご夫婦が楽しそうに語らいながら、ヨモギを摘んでいた。
草モチ、あるいは団子を作るのだろうか、お二人の姿を見つつ、団欒の光景が見えてくるようだった。

自然がいっぱいのこの地域、探そうと思えばいくらでも生えている、食べられる植物。
土手の傾斜には ワケギ もたくさん芽を出している。
昨年はそれらを採取して ヌタ和え を作った。
香り豊か、加えて無農薬、いろいろな用途に使える ワケギ。 今年はどうしようか。

そうこうしている内、これも土手に植わっている木に羽を休めている小鳥。
かなり遠くから写真を撮ったが、果たしてなんと言う名の渡り鳥だろう。
忙しく飛び回っていて、人が近づくとすぐに飛び去ってしまう。
ツクシを観察しつつ、そのままの状態からシャッターを押した。

Photo

   渡り鳥

キジ もそうだが、自然界の鳥達はなぜか人を寄せ付けない、と言うより警戒心が強い。
特にこの地域の鳥達がそうなのか、どこの鳥達もそうなのか。
もう少し近くに、と歩を進めた途端、飛び去ってしまった。

この時季、かなりの種類の渡り鳥たちが飛び交っている。
これから次第にあたたかくなると同時に、またどこかへと旅立つのだろう。
そのようにして季節はめぐっていく。

仙台個展に向けての作品の窯焚き。
いま釉薬がけをしている作業が完了次第、窯詰めをし明日早朝から窯焚きを行う。

先日来の窯焚きも、ほぼ満足出来る焼き上がりだった。
次の作品も良い焼き上がりであるようにと願い、やわらかい午後の陽光を浴びてきた。

コメント
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