創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

冬空

2008年02月20日 | 日記

1

   東の空 ・ 観音山


もしかしたら今年の冬はこのまま通りすぎて行くのかな、と思っていたら
20cmの積雪に見舞われた。
これくらいの雪はどうってことないが、歩くことを日課にしている私にとっては困りものの雪である。

いつもはスニーカーを履いて出かけているが、
20cmもの新雪が積もっている堤防を歩くには、いくらなんでもそれは無理な話である。
長靴の中に敷物を2枚重ね、歩いても大丈夫な体制で出かけた。
ズボッ、ズボッ、雪に足をとられながら新雪を踏みしめて歩いた。
ほんのしばらくしか歩いていないのに、じんわりと汗が出てくる、雪道を歩くのはそれ程に大変。

誰一人歩いていない純白の雪道が続く堤防は、荘厳なまでに美しい。
白一色の堤防に足跡をつけるのがためらうほどに、神聖な雪道であった。

いま歩いて来たところを振り返れば東の空にほんの少しの青空が顔を出している。
しかしそれも一瞬で、北西の方向から次の雪雲が観音山を覆うとしている。

Photo

   堤防脇の桐の木


雪だけが降るのはかまわないが、今日は雷注意報も出ている。
雲の流れを気にしつつ20分あまりも歩いた頃、
堤防下の土手に桐が植わっている地点までたどり着いた。

寒空に根を下ろしているその姿は寒々として見えるが、静かに佇んでいる姿は神々しく思える。
先ほどの観音山の横に見えた青空とはまた違った色合いの空が見えている。
上空では幾層もの雲が偏西風の影響を受け、太陽光線の通過さえも変化させているのだ。

この桐の木の所からいつもの折り返し地点まではあと数百メートル。
しかし低く垂れ始めた雲行きは益々怪しくなってきている。
ここまで来るのにわずか30分あまりの時間だが、空は目まぐるしく変化している。

1_2

     2月20日・午後3時
   折り返し地点の対岸の空


先ほどの桐が植わっているところから歩いてきて、ようやく折り返し地点に到着。
一息つき北西の空を眺めてみた。
何とおどろおどろした空だろう。 時間はまだ3時前である、夕暮れのような空が迫っている。
強烈な風が吹き始めるのか、それとも吹雪きになるのか、はたまた雷か。

嵐が来ないうちにと、今来た雪道を急いで戻ることにした。
帰りは意外と楽で、自分の足跡の上を歩けばそれ程の時間もかからずに帰れる。
雪雲が先か、家にたどり着くのが早いかと空を見ながら汗ビッショリの運動を終えた。

 

コメント
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