オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

この4年間。

2010年01月07日 13時47分59秒 | バンクーバー冬季オリンピック
昨日の深夜、NHKの地上波放送でスポーツ大陸「栄光への選択~トリノ五輪 荒川静香」の再放送がありました。本放送を見逃していたので今回は録画もして、しっかりと見ました。
長野オリンピックや優勝した世界選手権の映像、そして荒川さんを指導したコーチたちのインタビューもあり、たいへん見応えがありましたが、その中で印象的だったのはロシアのスルツカヤとの対比でした。
トリノでのフリーの演技では自分自身と観客との一体感、自分のやりたいことをやり通すことが頭にあった荒川静香さん、逆に常に金メダルを意識し、そして審判員の目を気にしていたスルツカヤ。
このことがメダルの色を決めたと思うと、オリンピックの怖さと気持ちの持ち方の大切さを改めて思い知らされました。
長野オリンピックからトリノオリンピックまでの道のりは荒川静香さんにとって決して平坦なものではありませんでした。また心の中で葛藤がありました。これはスルツカヤにも同じことが言えます。それぞれの思い、苦難を胸に4年に1度のオリンピックのリンクに立つという事の大きさを強く感じました。

荒川静香さん著「フィギュアスケートを100倍楽しむ方法」での一節。
「選手一人一人がどれだけ努力し成長したか。その過程を見るのはオリンピックを見るのと同じくらい、いえ、それ以上にエキサイティングです」

私はまだ昨年の暮、大阪で見た「メダリスト・オン・アイス」の余韻がまだ大きく心の中に残っています。この余韻が無くなる頃がバンクーバーオリンピックでしょう。
札幌オリンピックからフィギュアスケートを見ている者にとって、このような黄金時代が日本のフィギュアスケート界に来ることが出来たとは夢のようで、それを「メダリスト・オン・アイス」で目の前でみて実感することが出来たことは本当に幸運でした。
また私のトリノオリンピックからの約4年を語るには欠く事の出来ないスケーターたちが一同に登場、また次の4年後のオリンピックの代表を期待できるジュニアの精鋭たちも登場。私にとって、たいへん特別のエキシビションでした。

今回、女子シングルの代表争いは本当に壮絶でした。ただ言えることは代表に選ばれた鈴木明子さんも、代表に手が届かなかった中野友加里さんも、この4年間、本当に素晴らしかったと言うことである。この2人が一緒にバンクーバーへ行けない我が国のフィギュアスケート界の凄さとしか言い様がありません。
中野友加里さんが何故、代表になれなかったのか聞かれたことがありましたが返答出来ませんでした。「オリンピックがもし2年早かったら中野さんだったでしょう」としか答えられませんでした。
この4年間の中野友加里さんは本当に素晴らしかった。「シンデレラ」「スペイン奇想曲」「ジゼル」そして「火の鳥」と、どれだけ私を中野さんの演技を通してフィギュアスケートの魅力にひきつけられたか分かりません。これらの演技を思い出すと何か目頭が熱くなってきます。
トリノオリンピック後、荒川静香さんが引退して私の心の中のポッカリと空いた大きな穴を埋めてくれたのは中野友加里さんである。
もう、こういう事を書き込むことは最後にしますが、オリンピックのリンクに立つ中野友加里さんを私は見たかった!オリンピックの代表になってもおかしくない方だった!

昨年のバンクーバーでの四大陸選手権を終えて鈴木明子さんは「もう一度ここへ帰ってきます」とコメントしました。そして見事実現しました。
もともと実力者でしたが病からの復帰後、着実にレベルを上げ最高の状態でオリンピックシーズンを迎えました。
3年前の大阪での全日本選手権で初めて鈴木明子さんの演技を見た時の驚きと感激!そして昨年夏の「フレンズ・オン・アイス」で見た「ウエスト・サイド物語」の演技。初めて見た時と比べて数段、輝かしさを増し、演技も大きく驚き、本当にうれしかった。そして今シーズンの女子シングルはたいへんな事になりそうという予感を感じさせるものがありました。
鈴木明子さんはいつからオリンピックを意識したのだろうか?いつ代表になろうと強い意志が心のなかで湧いてきたのだろうか?一度、彼女の過去の演技の録画をゆっくりと見てみたいと思っています。

私のお気に入りの「メダリスト・オン・アイス」の写真はこちら。現在、私のパソコンの壁紙にも、なっています。
http://akiko-suzuki.com/2009MOI/knla0088.htm
みんな表情がいい!安藤美姫さん、浅田真央さん、鈴木明子さん、中野友加里さん、そして高橋君に織田君そして小塚君。
本当に壮観です。これだけの顔ぶれを同じリンク上で見ることが再び出来るかと思うと、見るたびに胸が一杯になります。

今回は私の4年間を振り返ってかなり自分自身の感情を強く出して書き込みました。もう書くことはないでしょう。
ただ荒川静香さんのおっしゃる「選手一人一人がどれだけ努力し成長したか。その過程を見るのはオリンピックを見るのと同じくらい、いえ、それ以上にエキサイティングです」 というコメントを読むとどうしても、今シーズンだけではなく、この4年間を振り返ってオリンピックを迎えたいと思いました。

いよいよ来月はバンクーバーオリンピック!
私もここからオリンピックモードの突入します。
浅田真央さん、安藤美姫さん、鈴木明子さんには、プレッシャーはあると思いますが自分の力を信じて最高の舞台での最高の演技を期待します。