オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

トスカニーニ、上原彩子さん、そしてキム・ヨナさん。

2009年02月20日 22時04分14秒 | 音楽
この数日、仕事の為たいへん体力的にしんどい日々が続いている。考えてみると20代の連中と同じ、または、それ以上の肉体労働をし、かつ神経を使っているのだから疲れが溜まるのは当たり前かもしれない。毎晩、酒を欠かすことが出来なくなってきた。しかし癒しもある。このところNHK・BS2で音楽や映画で興味深い放送が多いので毎晩、酒を飲みながら録画を見るのが楽しみになってきました。

この前の日曜の深夜、往年の大指揮者、トスカニーニの特集があった。トスカニーニの映像をきちんと見るのは初めてである。ワーグナーが中心だった。歌劇「タンホイザー」序曲、楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、そしてワルキューレの騎行。第2次大戦後の映像なのでトスカニーニの80歳代の映像であるがエネルギッシュな指揮振りに驚かされる。とても80歳を超えた老人の指揮姿には見えない。そしてオケに向ける眼光の鋭さ!あんな目でにらまれたら、凄い音が出るのも当たり前かもしれません。私は世界最高のワーグナー指揮者はクナッパーツブッシュ、そしてその次はトスカニーニと思っています。楽劇「神々の黄昏」から夜明けとジークフリートのラインの旅、そして葬送行進曲の演奏の映像があれば見てみたいものです。

今日の朝、NHK交響楽団の定期演奏会の放送があり、帰宅後、録画を見ました。プログラムはプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、ピアノ独奏は上原彩子さん、指揮はロシアの指揮者ドミトリー・キタエンコである。最初、お目当ては「悲愴」でしたが、プロコフィエフの演奏の素晴らしさにぶっ飛んでしまった。第1楽章のオケの序奏の後、躍動感あふれるピアノ独奏を聴いて、びっくりしました。表情も素晴らしい!こんな凄いピアニストを見過ごしていたのか!と思うと自分を恥じました。最高に素晴らしかったのは第3楽章。技術的にも大変難しい楽章ですが、そんな事を感じさせることが無く、曲の美しさ、そして、この作品がロシア音楽である事を改めて痛感させられた。とにかく素晴らしいピアノ独奏でした。
上原彩子さんはチャイコフスキー・コンクールの優勝者で有名ですが、なぜか今まで一度も、その演奏を聴いたことがありませんでした。また我が郷土と所縁もあり、何度か来県していますが、運悪く、演奏会会場に脚を運ぶ事が出来ませんでした。しかし私の東京の音大に進学している姪から、その演奏の素晴らしさを伝え聞いた事があり、もっと早く注目するべきだったと後悔しています。今後はCDの録音等の情報に要注意である。

今日、音楽雑誌「レコード芸術」の最新号が手元に届きました。いつも最初はレコード会社各社の広告から目を通すのですが、ドイツ・グラモフォンの広告のページに目が点になる。何とキム・ヨナさんの美しいスパイラルの写真が目に入る。
「キム・ヨナ~銀盤の妖精」52ページ写真入り豪華ブックレット付き、CD2枚組で3000円、3月11日発売である。
当然ヴォーン・ウイリアムズの「揚げひばり」も収録されていますし、ドビュッシーの「月の光」やショスタコーヴィッチの「ロマンス」まで収録されています。
今までこの手のいろいろな録音の寄せ集め的なCDは興味なかったし、手も出さなかったのですが何故か今回は、どうすべきか?ぐらつくものがあります。買ってしまいそうである。