オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今頃、全日本選手権

2009年01月05日 14時38分48秒 | 2008-2009年シーズン
やっと昨年暮れのフィギュアスケートの全日本選手権の女子フリーの録画を見ました。中野さんショック、そして年末年始は仕事が一番、忙しい時なので見るなら落ち着いた時と思い、やっと今日となりました。
やはり、こういう競技会の放送は結果を知らずにトリノ・オリンピックの時のように白紙の状態で見るのが一番と痛感しました。せっかくの美しい、素晴らしい演技を先入観無しで楽しみたいものです。
一昨年の放送では地上波の放送の数日後、BSでも放送があり、こちらは、しつこいおさらいも無く、競技中心で、私はこちらをDVDで保存しているのですが今回はどうなのでしょうか?

昨年の暮れ、全日本ジュニア選手権の放送もあり録画しておいたのですが私の勘違いで消してしまい見ないままで終わってしまいました。ジュニアも群雄割拠で目が離せません。一昨年、大阪での全日本に登場した西野友毬さん、石川翔子さん、水津瑠美さんがエッという成績で、今のジュニアの混戦ぶりを語っています。特に私が注目している石川翔子さんの演技を見る事ができなかったのが残念。ジュニアの大会では深澤亮子さんの演技はどうだったのだろうか?間違って録画を消してしまったのが悔やまれます。
シニアの全日本ではジュニアで優勝の今井遥さんの演技を楽しみにしていたのですが順位も良くなかった為か放送されなかったのが心残り。結果は別としてどんなスケーターか見てみたかった。
その中でやはり存在感があったのは村上佳菜子さん。華のあるスケーターがまた一人現れたと言ってよいでしょう。

さて全日本の最終グループ。結果は知れ渡っていますし、もういろいろな方がコメントを述べられているので、感想はほとんど同じだと思いますので、詳しいコメントはパス!
村主章枝さんは、あの鈴木明子さんの演技のあとの雰囲気の中で自分の演技に集中できるのはさすがというべきである。久し振りに村主さんらしい演技を見たのではないでしょうか?彼女には、やはりしっとりとした音楽がぴったりである。以前の「月光ソナタ」も印象深いものがありますが、最近やや意欲倒れの感があったと思います。キス&クライでは安藤美姫さんで忙しい?ようでモロゾフコーチの姿は無し。一緒のツーショット見たかったものである。
そして中野友加里さん。確かに見ました。そして決送の最後のインタビューも当然、見ました。彼女が凛としているだけに胸を裂かれる思いとはこのことを言うのでしょう。コメントはご容赦下さい。ごめんなさい。
安藤美姫さんは曲目を変更してよかった。こちらの方が彼女に合っている。世界選手権では、どのようにレベルを上げて仕上げてくるか楽しみです。
そして浅田真央さん。彼女の「仮面舞踏会」一度でいいからライブで見たい。今シーズンだけで終わらすのは本当にもったいない。
もうすぐスターズ・オン・アイス。久し振りに生で見る事の出来る浅田真央さんと安藤美姫さんの演技。当日が待ち遠しい。


さて今年の暮れの全日本選手権はオリンピック出場がからむので大変な大会になるのは間違いないでしょう。最終グループの6分間の練習、物凄い雰囲気、緊張感となるでしょう。
順序が逆になりましたが鈴木明子さん。改めて彼女の演技を見直して感激を新たにしました。一昨年、大阪の大会で彼女の素晴らしさを発見して約1年。ここまで高いレベル、深い演技を見せてくれるようになるとは感概無量である。ファン冥利に尽きるとはこの事をいうのかもしれません。
そして中野友加里さん。喜びも悲しみも、とことん、ついてまいります。今週のスターズ・オン・アイスで元気な姿を見るのを楽しみにしています。
昨年暮れ、本屋で「フィギュアスケート日本女子ファンブック2009」を発見しました。表紙の「仮面舞踏会」での浅田真央さんの、まさに演技が始まる直前をとらえた素晴らしい表情の写真を見て、引き寄せられるように中身を確認しないで衝動買いしてしまいました。ことし1年もフィギュアスケートに明け暮れるのは間違いありません。

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱つき」

2009年01月05日 11時20分50秒 | 今日、聴いたCD
ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」

ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮NHK交響楽団、国立音楽大学合唱団
中沢桂(ソプラノ)春日成子(メゾソプラノ)丹羽勝海(テノール)岡村喬生(バス)
1973年12月NHKホールでのライブ録音(キング KICC30669)

今年最初のCDの聴き始めはベートーヴェンの第9を選びました。理由は残念ながら今の不景気な気分を第9で吹っ飛ばそうというものではありません。実は昨年の暮れ、テレビで年末恒例のNHK交響楽団の第9演奏会をテレビで見てがっくりして、とにかく一度口直しをしなくてはと思っていたからです。広いNHKホールにいっぱい並ぶ合唱団、これは!と期待していたら、実際、ホールで聴くとまた違っているのかもしれませんが、何と薄っぺらいコーラスだったでしょうか!指揮者の念力がコーラスの末端まで伝わっていない。本当にベートーヴェンの作品は怖い。演奏者の力量がモロに出てしまう。そして、声量も無く、高音も出ない、しょぼいとしか言いようも無いテノール独唱。我が国にも立派なテノールがいるのに、なぜN響は外国からあんなテノールを呼んできたのか理解に苦しみます。
ベートーヴェンの交響曲は演奏技術と音響だけでは絶対勝負できない、大きな人間性、人間精神の存在を大きく示した演奏でないと、やはり面白くない。その意味で、それらを最高の状態で示してくれた指揮者はやはりフルトヴェングラーでしょう。何種類かあるフルトヴェングラーの第9の中でバイロイトでの第9のライブ録音はやはりその頂点だと思います。しかし、良い条件の復刻盤が出て来ているとはいえ、やはり録音状態は今の録音とくらべると、しかたないとは言え、良くありません。録音の良い物で第9を聴きたいと思ったとき、ウィーンフィルを指揮したベーム(2種)やバーンスタインの定評のある録音もありますが、彼らだったらもっと凄い演奏が出来るのでは?思ってしまうので朝比奈隆が大阪フィルを振った1997年のライブ録音をよく聴いていましたが、3年ほど前、マタチッチがNHK交響楽団を指揮したライブ録音が発売され、今はお気に入りの1枚です。

私の音楽上の痛恨な事はマタチッチの生のライブを聴けなかったという事である。彼はNHK交響楽団の名誉指揮者だったので当然聴けたはずであるが、なぜか私の4年間の東京での大学生活の間、一度も来日しなかった!CDの解説書には彼の演奏はけっしてマイクに入りきらないものがあり、実際のホールでないと、その凄さは体感できないと書かれているだけに本当に残念である。しかし彼の残したCDの録音からは、正に巨匠の音楽が伝わってきます。こんな凄い演奏する指揮者にもかかわらず、当時ヨーロッパの楽壇では、埋もれてしまった存在だったのは、彼の不器用さ、世渡りの下手さからであろうか?しかし、だからこそ、60年代後半から70年代にかけて、まだ世界の音楽マーケットの主流ではなかった我が国を訪れてNHK交響楽団を頻繁に指揮してくれたことは、たいへん貴重であり、そのライブ録音はたいへんな財産です。
さて、ベートーヴェンの第9の録音も大変スケールの大きな演奏である。大きな山が動いているような演奏である。今流行のスマートな演奏とは正反対の演奏であるが、その演奏からベートーヴェンの言いたいこと、格調の高さが伝わってきます。
特に第2楽章のスケルツォのスピード感。重戦車が猛スピードでつっ走っているようで迫力満点である。この楽章はオケにとっても技術的にも難しいところがあるので、たいへんだったと思います。そして第4楽章のコーダも、物凄いの一言に尽きます。演奏後の聴衆の拍手が約7分収録されていますが、その興奮度を物語っていて、返す返す、この指揮者をライブで聴けなかったのは残念です。

昨年暮れのテレビ放送の演奏とマタチッチの録音。年月が違うとは言え同じオーケストラでこうも演奏が違うのを目の当たりにすると、指揮者の力量がいかにオケの音を変えてしまうのか!と痛感します。
マタチッチは1971年NHKイタリア・オペラ公演でプッチーニの歌劇「トゥーランドット」を指揮しています。こちらもぜひ聴いてみたいものです。