毎週日曜日・夜のお楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」
7日の放送は昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会から演奏会形式によるR・シュトラウスの楽劇「サロメ」全曲。
指揮はN響の名誉音楽監督のシャルル・デュトワ。
良かった!たいへんな充実感だった。
特にサロメを歌ったグン・ブリット・バークミンが素晴らしかった。
歌だけでなく、ちょっとした表情や仕草も見逃せない。テレビの画面から目が離せない。
他の歌手のソロや自分が歌っていない時も表情が刻々と変わっている。
ウィーン国立歌劇場などでサロメ役を歌っているだけに、やはり違う。サロメになり切っている。
最後のサロメのモノローグは圧巻。
演奏会形式でのオペラの演奏会では、オーケストラの前に譜面台が並び、その前で歌手たちが直立不動で歌っているのが普通ですが、今回、歌手たちは最小限ですが、オペラの上演のようにオーケストラの前を動きながらの歌唱。当然、暗譜である。
単なる演奏会形式ではない、オペラの雰囲気が伝わってきて嬉しかった。
サロメ役以外ではキム・ベグリーのヘロデ、エギルス・シリンスのヨカナーンも強烈で舞台装置の無いことなど忘れさせるものがありました。
さてシャルル・デュトワの指揮。
オーケストラの演奏は官能性は気薄でしたが、ストレートで迫力があり物足りなさは感じませんでした。
昨年9月に首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィがR・シュトラウスの管弦楽作品を連続して演奏している中で、名誉音楽監督のデュトワが、その最初のシーズンにR・シュトラウスの本陣と言えるべきオペラを全曲演奏で、ぶつけてきたのは本当に面白い。
私自身、R・シュトラウスは管弦楽の人と言うよりも、オペラと歌曲の人と思っているので大歓迎である。
N響自身も、いつも以上にマジな演奏。
有名なサロメの踊りの演奏が終わり、「何の物音もしない。何にも聴こえない」と、このオペラの最後を飾るサロメのモノローグが始まってからのオーケストラのメンバーの皆さんの表情は、特にいつもと違っていた。
これも音楽が進むにつれて熱くなっていった歌手たちの熱気とデュトワの熱意でしょう。
演奏が終わってすぐに拍手や歓声が飛び出すことなく、瞬間、間をおいて湧き上がった会場の拍手。これも良かった。
これも音楽を映像で見る楽しさ。
ところで、今年12月の定期演奏会ではデュトワ指揮でビゼーの歌劇「カルメン」全曲を演奏会形式で演奏するらしい。放送が今から楽しみです。
一昨年はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」、昨年は「サロメ」、そして今年は「カルメン」
デュトワは、やはりオペラを演奏するのが好きなのね。
デュトワの指揮するワーグナーのオペラを聴いてみたい。
「神々の黄昏」の第3幕などは面白いでしょうなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/f9/0fb88333eaee93e976ddf67b6ec241ee.jpg)
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7日の放送は昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会から演奏会形式によるR・シュトラウスの楽劇「サロメ」全曲。
指揮はN響の名誉音楽監督のシャルル・デュトワ。
良かった!たいへんな充実感だった。
特にサロメを歌ったグン・ブリット・バークミンが素晴らしかった。
歌だけでなく、ちょっとした表情や仕草も見逃せない。テレビの画面から目が離せない。
他の歌手のソロや自分が歌っていない時も表情が刻々と変わっている。
ウィーン国立歌劇場などでサロメ役を歌っているだけに、やはり違う。サロメになり切っている。
最後のサロメのモノローグは圧巻。
演奏会形式でのオペラの演奏会では、オーケストラの前に譜面台が並び、その前で歌手たちが直立不動で歌っているのが普通ですが、今回、歌手たちは最小限ですが、オペラの上演のようにオーケストラの前を動きながらの歌唱。当然、暗譜である。
単なる演奏会形式ではない、オペラの雰囲気が伝わってきて嬉しかった。
サロメ役以外ではキム・ベグリーのヘロデ、エギルス・シリンスのヨカナーンも強烈で舞台装置の無いことなど忘れさせるものがありました。
さてシャルル・デュトワの指揮。
オーケストラの演奏は官能性は気薄でしたが、ストレートで迫力があり物足りなさは感じませんでした。
昨年9月に首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィがR・シュトラウスの管弦楽作品を連続して演奏している中で、名誉音楽監督のデュトワが、その最初のシーズンにR・シュトラウスの本陣と言えるべきオペラを全曲演奏で、ぶつけてきたのは本当に面白い。
私自身、R・シュトラウスは管弦楽の人と言うよりも、オペラと歌曲の人と思っているので大歓迎である。
N響自身も、いつも以上にマジな演奏。
有名なサロメの踊りの演奏が終わり、「何の物音もしない。何にも聴こえない」と、このオペラの最後を飾るサロメのモノローグが始まってからのオーケストラのメンバーの皆さんの表情は、特にいつもと違っていた。
これも音楽が進むにつれて熱くなっていった歌手たちの熱気とデュトワの熱意でしょう。
演奏が終わってすぐに拍手や歓声が飛び出すことなく、瞬間、間をおいて湧き上がった会場の拍手。これも良かった。
これも音楽を映像で見る楽しさ。
ところで、今年12月の定期演奏会ではデュトワ指揮でビゼーの歌劇「カルメン」全曲を演奏会形式で演奏するらしい。放送が今から楽しみです。
一昨年はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」、昨年は「サロメ」、そして今年は「カルメン」
デュトワは、やはりオペラを演奏するのが好きなのね。
デュトワの指揮するワーグナーのオペラを聴いてみたい。
「神々の黄昏」の第3幕などは面白いでしょうなあ。
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![](http://classic.blogmura.com/opera/img/opera88_31.gif)
![](http://classic.blogmura.com/cdlistening/img/cdlistening88_31.gif)
録画しながら見ていた(つもり)のですが
サロメがヨカナーンに「口づけしたい」と
せまっている場面で急用が入り
録画しているから後でじっくり見ようと
楽しみに見たところ、なんと録画失敗(ー_ー)!!
肝心の演奏を聴くことができず
この空虚感は何と言えばよいのかわかりません(+_+)
N響のオーボエとフルートのからみを見てみたかった、
聴いてみたかったです(+_+)
サロメ役の方が番組冒頭で
「サロメのような部分には誰にでもある」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
彼女は本当にサロメそのものでしたね。
シャルル・デュトワさんの指揮も素晴らしかったですね。
実は今月から勤務体制が変わり、日曜の夜に放送される「クラシック音楽館」をリアルタイムで見ることが出来るようになり、この前の「サロメ」の放送もリアルタイムで見ていたのですが、途中でデッキの録画のランプが光っていないことに気付きました。録画予約をしていなかった。たいへんな油断でした。
昨日の公休日は、その腹いせ?に、私の持っている何種類かの「サロメ」のCDから最後のサロメのモノローグばかり聴いて、聴き比べをしてしまいました。
また機会があれば特集したいと思います。
デュトワのオペラへの感性は素晴らしいと思います。
「神々の黄昏」やゴルンゴルドの「死の都」、オッフェンバックの「ホフマン物語」などは、聴いてみたいものです。