オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」

2011年06月03日 09時29分36秒 | オペラ
先週の土曜日の深夜、NHKのBS放送でチューリッヒ歌劇場でのマスカーニ作曲の歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の放送があり、昨晩、やっと録画を見ました。
テノールのホセ・クーラのトゥリッドゥは良かったのですが、見ていて熱くならなかった。このオペラの舞台はイタリアのシチリア。ステージからシチリアの明るい太陽、ギラギラした雰囲気などを感じさせるものは全く無く無国籍の雰囲気。こんな「カヴァレリア・ルスティカーナ」って面白くないよ。
シチリアと言えば映画「ゴッドファーザー」でも登場しますが、舞台がアメリカからシチリアに移ったとたんに、映像がパッと明るくなり、太陽の光の違い、そして素朴感などをさまざまと見せつけられました。このオペラには、こんな雰囲気、こんな匂いが欲しいなあ。
なお、映画「ゴッドファーザー」の続編の「ゴッドファーザーPart3」では、映画とこのオペラのクライマックスが同時進行するという面白さがあり、映画とオペラの好きな私にとって面白さ倍増でした。フランシス・フォード・コッポラ監督が実際に、このオペラを演出したら以外と面白いでしょうな~。

今回のチューリヒ歌劇場の公演。音楽が始まると、すぐに幕が開きリアルなトゥリッドゥと人妻ローラとの不倫の場面、トゥリッドゥの「シチリアーナ」も舞台の上で歌われていて、本当に忙しい演出。また有名な間奏曲の時もサントゥッツァに演技をさせている。間奏曲の時は、一旦、幕を下ろして、あの、きれいな音楽をじっくりと聴かせてよ。このような演出が今は主流なのかもしれないが、本当に落ち着かん。

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」はこんな演出の舞台を見たい。
前奏曲とトゥリッドゥの「シチリアーナ」の時はまだ幕は開かない。音楽を聴くのみ。そして「オレンジの花がみどりにはえて香しい」の合唱の場面で幕が開くと、舞台装置は無し。シチリアの明るく青い空が広がるのみ。そこで繰り広げられるサントゥッツァとトゥリッドゥ、アルフィオの愛憎劇。音楽が全てを語ってくれるはず。

さて歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」はいろいろなCDがありますが私の一番のお気に入りは輸入盤ですが1963年のミラノ・スカラ座のライブ録音。ジュリエッタ・シミオナートのサントゥッツァ、フランコ・コレルリのトゥリッドゥ、指揮はガヴァツェーニ。シミオナートとコレルリの組み合わせは最高!声の魅力満載。またスカラ座の聴衆の反応の盛り上がりも面白い。
このオペラの録音にはテバルディ、ビョルリンク、バスティアーニの組み合わせの録音があり、私はレコードは持っていますが、CDは持っていません。CD化されたのだろうか?


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