最近、購入したCDで、じっくりと繰り返して聴いているのが、引退しましたが往年のドイツの名メゾソプラノ、クリスタ・ルートヴィッヒのデビュー50周年記念の5枚組のアルバム「クリスタ・ルートヴィッヒの芸術」である。(輸入盤 EMI CZS-5176082)
5枚のCDの中でオペラも収録されていますが、一番よく聴いているのがシューベルト、シューマン、ブラームス、マーラーなどのドイツ歌曲である。1950年代後半から1960年代の録音なので声の艶が素晴らしい。私は一部レコードでも所持していましたが、今回のCD化で一段と美しさを増したと思います。
このアルバムには私の大好きなシューベルトの歌曲 「水の上で歌う」が収録されています。大変、美しい旋律をもった、この歌曲は私は以前からルチア・ポップの美しく澄んだ声の録音を楽しんでいましたが改めてメゾソプラノのルートヴィッヒで聴くと一段と曲の深さを感じさせ別世界のようです。
この歌曲で歌われているのは、波をきらめく夕映えを思わせるような美しいピアノ伴奏にのって、のどかな舟遊びの情景の中で、流れるように歌われる人生のはかなさの感概と言ってよいでしょう。今回の録音でのピアノ伴奏のジェフリー・パーソンズの伴奏も絶妙である。
最後に、この歌曲の一節
「(前略)
ああ、霧にぬれた翼をはばたきながら、時間は
ゆらめく波の上を、私から消えていった。
ほの光る翼をはばたきながら、明日もまた
時間は消えてゆくのだ、昨日や今日とおなじく
より高く輝く翼ににのって、私自身が、
うつろう時の中に消えてゆくまで。」(詩 シュトルベルク伯爵)
5枚のCDの中でオペラも収録されていますが、一番よく聴いているのがシューベルト、シューマン、ブラームス、マーラーなどのドイツ歌曲である。1950年代後半から1960年代の録音なので声の艶が素晴らしい。私は一部レコードでも所持していましたが、今回のCD化で一段と美しさを増したと思います。
このアルバムには私の大好きなシューベルトの歌曲 「水の上で歌う」が収録されています。大変、美しい旋律をもった、この歌曲は私は以前からルチア・ポップの美しく澄んだ声の録音を楽しんでいましたが改めてメゾソプラノのルートヴィッヒで聴くと一段と曲の深さを感じさせ別世界のようです。
この歌曲で歌われているのは、波をきらめく夕映えを思わせるような美しいピアノ伴奏にのって、のどかな舟遊びの情景の中で、流れるように歌われる人生のはかなさの感概と言ってよいでしょう。今回の録音でのピアノ伴奏のジェフリー・パーソンズの伴奏も絶妙である。
最後に、この歌曲の一節
「(前略)
ああ、霧にぬれた翼をはばたきながら、時間は
ゆらめく波の上を、私から消えていった。
ほの光る翼をはばたきながら、明日もまた
時間は消えてゆくのだ、昨日や今日とおなじく
より高く輝く翼ににのって、私自身が、
うつろう時の中に消えてゆくまで。」(詩 シュトルベルク伯爵)
「美しき水車小屋の娘」の録音では以前、内田光子のピアノ伴奏によるポストリッジのテノール独唱による録音を聴いていましたが(内田光子のピアノの素晴らしさ!)以前、私がいろいろお世話になっているシフ様よりヴンダーリヒの録音(グラモフォン)を紹介され、入手してました。今、この歌曲集を聴く時はヴンダーリヒのドイツ語の美しい素晴らしい録音を必ず聴いています。
私も第8曲から第10曲「朝の挨拶~水車職人の花~涙の雨」は大好きです。また繰り返してよく聴くのは第13曲の「緑色のリュートのリボンを手に」です。青年が娘を想う気持ちがひしひしと伝わってきて胸を打ちます。
そして終曲の「小川の子守唄」言葉で表現する事が出来ません。
私は実は「水車小屋の娘」はヴンダーリッヒが断然の二乗くらい好きなのです。第8曲から第10曲「朝の挨拶~水車職人の花~涙の雨」のところはいつも涙が止まらなくなります・・・。
特に「美しき水車小屋の娘」の録音が大好きです。(フリッツ・ヴンダーリヒの録音を横目で見ながらですが・・・)
「Ave Maria」もアルバムに収録されていて、感想は「水の上で歌う」と同じです。
マーラーの歌曲はピアノ伴奏版が収録されているのですが、クレンペラー指揮フィルハーモニア管のオーケストラ版が収録されていないのが残念です。
eyes_1975様
ルートヴィッヒは50年代後半から60年代にかけてEMIと契約を結んでいたようで、歌曲を中心にEMIには多くの録音を結んでいます。
フィッシャー=ディースカウにはドイツ・グラモフォンにムーアの伴奏で「シューベルト歌曲大全集」というたいへんな録音を残していますが、さすがに手がでません。
競合版になりますが、シューベルト歌曲代表格であるバリトン、フィッシャー=ディースカウとムーアによるピアノ(東芝EMI)(1965年、録音)ボニーによるソプラノはルートヴィッヒと同じく、パーソンズによるピアノ(ワーナー)(1994年、録音)
メゾ・ソプラノによるシューベルトはバリトンやソプラノとまた違い、安らぎを与えてくれます。
ちなみに私が一番好きなのは「Ave Maria」でしたね。
>改めてメゾソプラノのルートヴィッヒで聴くと一段と曲の深さを感じさせ別世界のようです。
本当にそうですなぁ。
ワーグナーもよし。マーラーもよし。