オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ブルックナーの交響曲第8番

2016年03月15日 14時43分16秒 | 私の名曲アルバム
毎週日曜日夜の私の細やかな楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」です。
3月13日の放送は、いつものNHK交響楽団ではなく珍しく読売日本交響楽団の演奏会。
スタスニラフ・スクロヴァチェフスキ指揮でブルックナーの交響曲第8番。
スクロヴァチェフスキは何と92歳。指揮台には椅子などなく立っての指揮。
年齢のためか背中がかなり丸くなっていましたが、かくしゃくとした指揮振りと生まれてくる演奏からは高齢など感じさせないものがありました。
今回のブルックナーの演奏は「剛健」な演奏と言っていいでしょう。ただ、聴いていて朝比奈隆の「豪放」な演奏が懐かしくなる部分もありましたが、この交響曲の魅力は十分に伝わってきた演奏だと思います。

さてブルックナーの交響曲第8番。やはりブルックナーの最高傑作。
もし古今東西の数多くの交響曲の中で1曲だけ選びなさいと言われたら私は躊躇することなくブルックナーの交響曲第8番を選ぶでしょう。
第1楽章冒頭、第1主題が盛り上がってフォルテシモで達した時、私は居てもたってもいられない気持ちになります。何か大きな創造物を仰ぎ見るような感じです。
豪快で魂の乱舞と言える第2楽章のスケルツォ。
そして8番の核心といえる第3楽章のアダージョ。チェロが奏でる第2主題の美しさ。そしてブルックナーを聴く至福の時の頂点といえるコーダの素晴らしさ。この世に、これだけ美しい音楽があるのかと思うくらいである。
最後の壮大な第4楽章。まさに宇宙が鳴り響いているような感じ。聴いていて胸がワクワクします。

今日は久し振りにカール・シューリヒト指揮ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団の録音(1963年録音、EMI盤)を聴く。
速めのテンポですが、やはり最高のブルックナーが鳴り響く。
特に第3楽章の美しさは何と言っていいのでしょう!
シューリヒトのこの録音はブルックナーの交響曲第8番を語るには絶対に外せない録音と言っても過言ではありません。

さてブルックナーの第8番にはクナッパーツブッシュ、ヨッフム、ヴァント、マタチッチ、ケンぺそしてシューリヒトなど定評のある録音がたくさんありますが私が一番好きな録音は朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団による1976年8月神戸文化ホールでの公開録音のジャンジャン盤です。
シューリヒト盤を聴いたあと、続いて朝比奈隆の1976年録音のジャンジャン盤を聴く。
晩年の朝比奈隆の人気は長年の朝比奈ファンの私も驚く凄いものがありましたが、私が好きなのは、まだ一部のファンの知る人ぞ知る存在だった頃の録音。
2001年の大阪フィルとの最後の録音(オクタヴィアレコード盤)に比べてオーケストラの技術は落ちますが、馴れのない、オーケストラの「今から最高のブルックナーの演奏を創造するのだ!」という熱い思いが伝わってくる演奏は、後年の録音から強く感じさせないものがあります。
その熱さがブルックナーの本質から逸脱していないのが凄いと思います。
ブルックナーの交響曲の魅力を知って、もう約40年近く。昨年はルドルフ・ケンぺ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の録音のCDも手に入りご機嫌だった。これから、ますますブルックナーの世界へ深く入って行くのでしょうなあ。





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