この前の土曜の深夜、NHK・BS放送でボリショイバレエによるチャイコフスキー作曲・バレエ「眠りの森の美女」の放送がありました。昨年11月、ボリショイ劇場のリニューアルオープン記念の公演である。
昨晩、やっと一気に全曲を録画で見ることが出来ました。
素晴らしい公演でした。オーロラ姫役のスヴェトラーナ・ザハロワの美しさ、そして正に豪華絢爛たる舞台。素晴らしく美しい映像で時間が過ぎるのを忘れて見ていました。指揮は昨年秋、NHK交響楽団の定期公演で見事なマーラーの交響曲「大地の歌」を聴かせてくれたワシリー・シナイスキー。シナイスキーが指揮するボリショイ劇場管弦楽団の演奏もドラマチックで素晴らしかった。シナイスキーという指揮者、たいへんな実力者である。これから注目していきたい。
この数年、オペラの公演の放送では、読み替えと称して時代設定など、かなり変えた公演がほとんどであるが、そのほとんどが演出家の横暴かと思うくらい、楽しくない!昨年の暮れ、ミラノ・スカラ座のモーツァルト作曲・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の放送があり見ましたが、ゲッソリ。怒りすら憶えました。
オペラやバレエは、斬新さを出しながらも、やはり、こうであって欲しいと言うところがあります。残念ながら現在のオペラ公演は何か大切なものが失われつつありますが、バレエでは、この前放送されたパリ・オペラ座バレエの「コッペリア」や今回のボリショイバレエの公演は、やはり見ている私を仕事を忘れさせて夢の世界へ連れていってくれました。もう、現在のオペラの公演では、こんなこと無理なのかな。もう背広を着た人が出てくるモーツァルトのオペラなんか見たくもない。そこには夢も希望もない。
やっぱりクラシック・バレエ!
さてバレエ「眠りの森の美女」
チャイコフスキーの三大バレエは組曲形式でよく聴かれていますが、私にとって組曲形式は本当に面白くない。欲求不満になる。やはりチャイコフスキーのバレエ音楽は全曲で聴きたい。聴くべきである。チャイコフスキーがバレエの舞台を思い浮かべながら作曲した素晴らしいメロディーの数々。とても組曲に入りきるはずがない。組曲がチャイコフスキーのバレエ音楽の全貌だと思われたら困ります。
私が「眠りの森の美女」で一番好きな音楽は第1幕のオーロラ姫の登場の場面とオーロラ姫と4人の求婚者の王子の踊り。
そして第2幕、オーロラ姫の目覚めの場面。特にオーロラ姫の目覚めの場面の音楽は、たいへん短いですがチャイコフスキーが書いた音楽の中で一番ドラマチックな音楽だと信じています。彼が書いた交響曲よりも!
当然、これらの場面の音楽は当然、組曲には含まれていません。
フィギュアスケートの2007年のシーズンにまだ中学生だった西野友毬さんのフリーの曲は、このバレエ音楽でした。その中で、このオーロラ姫の目覚めの音楽が含まれいて私を喜ばせましたが、残念ながら、このドラマチックな音楽を演ずるには、まだ彼女は若ぎたように感じました。音楽に負けていた。もう一度、現在の西野友毬さんで見てみたいものです。一昨年の「海賊」のように。
そして、このバレエの大詰め、第3幕のオーロラ姫と王子のパ・ド・ドゥの美しさ!凄さ!そして音楽が、さらにドラマチックに鳴り響き最高である。この醍醐味は全曲盤でないと味合うことができません。
今回の公演でオーロラ姫を演じたのはスヴェトラーナ・ザハロワ。実はキャストを全く知らないで録画を見始めたので、ザハロワの名前を見た時は正に歓喜でした。
私は彼女がオデットを演じる「白鳥の湖」のDVDを持っています。彼女が演じるオデットの美しさは言葉で表現することが出来ません。
思いがけなくザハロワの演ずるオーロラ姫を見ることが出来て、こんな歓びはありません。
それにしても、最近、オペラよりクラシックバレエにふれることが多くなりました。
何か複雑な心境です。
昨晩、やっと一気に全曲を録画で見ることが出来ました。
素晴らしい公演でした。オーロラ姫役のスヴェトラーナ・ザハロワの美しさ、そして正に豪華絢爛たる舞台。素晴らしく美しい映像で時間が過ぎるのを忘れて見ていました。指揮は昨年秋、NHK交響楽団の定期公演で見事なマーラーの交響曲「大地の歌」を聴かせてくれたワシリー・シナイスキー。シナイスキーが指揮するボリショイ劇場管弦楽団の演奏もドラマチックで素晴らしかった。シナイスキーという指揮者、たいへんな実力者である。これから注目していきたい。
この数年、オペラの公演の放送では、読み替えと称して時代設定など、かなり変えた公演がほとんどであるが、そのほとんどが演出家の横暴かと思うくらい、楽しくない!昨年の暮れ、ミラノ・スカラ座のモーツァルト作曲・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の放送があり見ましたが、ゲッソリ。怒りすら憶えました。
オペラやバレエは、斬新さを出しながらも、やはり、こうであって欲しいと言うところがあります。残念ながら現在のオペラ公演は何か大切なものが失われつつありますが、バレエでは、この前放送されたパリ・オペラ座バレエの「コッペリア」や今回のボリショイバレエの公演は、やはり見ている私を仕事を忘れさせて夢の世界へ連れていってくれました。もう、現在のオペラの公演では、こんなこと無理なのかな。もう背広を着た人が出てくるモーツァルトのオペラなんか見たくもない。そこには夢も希望もない。
やっぱりクラシック・バレエ!
さてバレエ「眠りの森の美女」
チャイコフスキーの三大バレエは組曲形式でよく聴かれていますが、私にとって組曲形式は本当に面白くない。欲求不満になる。やはりチャイコフスキーのバレエ音楽は全曲で聴きたい。聴くべきである。チャイコフスキーがバレエの舞台を思い浮かべながら作曲した素晴らしいメロディーの数々。とても組曲に入りきるはずがない。組曲がチャイコフスキーのバレエ音楽の全貌だと思われたら困ります。
私が「眠りの森の美女」で一番好きな音楽は第1幕のオーロラ姫の登場の場面とオーロラ姫と4人の求婚者の王子の踊り。
そして第2幕、オーロラ姫の目覚めの場面。特にオーロラ姫の目覚めの場面の音楽は、たいへん短いですがチャイコフスキーが書いた音楽の中で一番ドラマチックな音楽だと信じています。彼が書いた交響曲よりも!
当然、これらの場面の音楽は当然、組曲には含まれていません。
フィギュアスケートの2007年のシーズンにまだ中学生だった西野友毬さんのフリーの曲は、このバレエ音楽でした。その中で、このオーロラ姫の目覚めの音楽が含まれいて私を喜ばせましたが、残念ながら、このドラマチックな音楽を演ずるには、まだ彼女は若ぎたように感じました。音楽に負けていた。もう一度、現在の西野友毬さんで見てみたいものです。一昨年の「海賊」のように。
そして、このバレエの大詰め、第3幕のオーロラ姫と王子のパ・ド・ドゥの美しさ!凄さ!そして音楽が、さらにドラマチックに鳴り響き最高である。この醍醐味は全曲盤でないと味合うことができません。
今回の公演でオーロラ姫を演じたのはスヴェトラーナ・ザハロワ。実はキャストを全く知らないで録画を見始めたので、ザハロワの名前を見た時は正に歓喜でした。
私は彼女がオデットを演じる「白鳥の湖」のDVDを持っています。彼女が演じるオデットの美しさは言葉で表現することが出来ません。
思いがけなくザハロワの演ずるオーロラ姫を見ることが出来て、こんな歓びはありません。
それにしても、最近、オペラよりクラシックバレエにふれることが多くなりました。
何か複雑な心境です。
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