オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

フルトヴェングラーのシューベルト

2008年04月02日 18時45分47秒 | 今日、聴いたCD
シューベルト 「ロザムンデ」序曲
        交響曲第8番「未完成」
        交響曲第9番「ザ・グレート」

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
(国内盤)Serenade SEDR-5017~8 (1953年9月15日ベルリンでのライブ録音)

音楽評論家の平林直哉氏の私的レーベルから素晴らしいフルトヴェングラーの復刻盤が登場した。今、21世紀になってもなぜフルトヴェングラーなのであろうか?フルトヴェングラーの演奏がけっして古さを感じないからである。人一倍、作品から絶えず人間業を超えた苦悩や喜びを引き出す感情や情熱が物凄いからである。けっしてきれい事でない芸術の本質を見事についている。録音技術が向上した現在であるが、このような指揮者がいないからである。またCDの登場は最新のデジタル録音だけでなく過去の古い録音が見事によみがえる事が出来るようになった。フルトヴェングラーの古いライブ録音の多くも同様である。レコード時代、私はフルトヴェングラーも距離があった。なんで、あんな録音状態の悪い録音を喜んで聴くのか、よくわからない時期がありました。今は逆の状態でワルターと同様CD様様である。

今回のシューベルトの録音は低音の力強さには驚かされた。特にチェロなどの弦楽器のピッチカートの意味の深さなど新しい発見も出来ました。
メインはやはり9番である。フルトヴェングラーのこの作品の録音では1942年のベルリンでの何か毒気に当てられたとしか言いようもない演奏のライブ録音をよく聴いていたのですが今回の演奏は晩年に近ずいて、やや丸くなっていたのかな?と感じる部分もありましたが録音状態が旧録音と比べていいのでフルトヴェングラーの表現が手に取るようにわかるのが嬉しい。特に第2楽章、第3楽章の中間部分の歌の渋さ、そして深さ。
そして第4楽章。熱にうなされたような激しさ。そして、その中でシューベルトの持って生まれたメロディが湧き上がってくる。この楽章ではやはり1942年のライブがやはり凄い!
シューベルトの9番にはワルターやベームなど素晴らしい演奏もありますが、やはりフルトヴェングラーの狂ったような演奏が1番好きです。

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