フィギュアスケートのGPシリーズ・中国大会が終わって、毎晩、鈴木明子さんのフリー「屋根の上のヴァイオリン弾き」の演技の録画ばかり見ています。ジャンプのミスは残念ですが、それ以外は美しく、特に最後のステップは、まさに芸術的と言って良いでしょう。毎晩、見とれています。
さて鈴木明子さんの昨シーズンのフリーは「ウエスト・サイドストーリー」。そして今シーズンは「屋根の上のヴァイオリン弾き」
ストーリーも曲想も全く異なるミュージカル。単に有名ミュージカルを2年続けて演じているように思ってしまいますが、この性格の異なる2つのミュージカルを結びつける線が1本だけあります。
ジェローム・ロビンス。
「ウエスト・サイドストーリー」で斬新な演出と振付は世間を驚かし、映画化の際はロバート・ワイズ(映画「サウンド・オブ・ミュージック」の監督としても有名)と共同監督も務めています。
そして「屋根の上のヴァイオリン弾き」のオリジナル振付に、そのジェローム・ロビンスの名前があります。「屋根の上のヴァイオリン弾き」の映画を見た時、結婚式の場での「ビンの踊り」には、たいへん驚かされましたが、ロビンズの振付だと知って何か納得するものがありました。
鈴木明子さんが名振付師ジェローム・ロビンスの振付けた傑作ミュージカルを2年続けてフリーに取り入れたことを知って演技を見ていると何か深いものを感じます。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、ロシア系ユダヤ人作家ショロム・アレイケンの一連の小説「乳売りのテヴィエ」「テヴィエの娘達」などを原作としたものである。
ブロードウェイ初演は1964年9月。1971年には映画化されています。
なお「屋根の上のヴァイオリン弾き」と言う題名はマルク・シャガールの絵の題名から取られたものである。
シャガールの特徴的なサークルが描かれ、手を頭の上にのせて天使が空を飛び、その下にには貧しい家屋の上でヴァイオリン弾きが楽を奏でている絵である。
ユダヤ人のシャガールには、ユダヤの人々の生活は、足場の落ち着かない屋根の上でヴァイオリンを奏でるヴァイオリン弾きのように不安定に思えたのであろうか。世界に散らばったユダヤ人の苦悩のメッセージが込められているのかもしれない。
(あらすじ)
1905年、帝政ロシアの時代。ロシアの小さな寒村アナテフカではユダヤ人が平和に暮らしていた。
5人の娘を持ったテヴィエは、のん兵衛なおやじですが、ひたすら娘達の幸せを思いながら、今日も馬の代わりに自分でに荷車を引き、貧しい酪農業を営んでいる。
そして、いろいろ事情があったが、愛する人と結ばれて行く年頃の3人の娘たちを見送っていくテヴィエ。
だんだんと悪化する政情。
そんなテヴィエの元に、ロシアの巡査部長から全てのユダヤ人は3日以内にアナテフカから立ち退きの命令。留まれば容赦はしない。
断腸の思いで村の人々は持てる限りの荷物を持って村を去っていく。
その中にテヴィエ一家の姿も。
テヴィエ一家の荷車の後を、屋根の上にいたヴァイオリン弾きがトボトボとついていく。
ヴァイオリンの、もの悲しい調べを奏でながら・・・。
映画ではヴァイオリン弾きの奏でるメロディは当時の名ヴァイオリニストだったアイザック・スターンの演奏という贅沢なものである。
今回の鈴木明子さんのフリーでは大きくアレンジされた演奏が使用され、メドレーの様に楽曲が、どんどん流れているので、私自身、何の曲か判別つかない部分がありますが、私がわかった限りの曲名を演技の順番に記載しておきます。
①伝統(しきたり)の歌
②奇跡の中の奇跡
③陽は登り、陽は沈む
④ビンの踊り
⑤もし金持ちならば
まだ何か隠れているような気がします。
鈴木明子さんの次の登場はロシア大会。
中国大会以上に素晴らしい「屋根の上のヴァイオリン弾き」を披露してくれるものと期待し確信しています。
さて鈴木明子さんの昨シーズンのフリーは「ウエスト・サイドストーリー」。そして今シーズンは「屋根の上のヴァイオリン弾き」
ストーリーも曲想も全く異なるミュージカル。単に有名ミュージカルを2年続けて演じているように思ってしまいますが、この性格の異なる2つのミュージカルを結びつける線が1本だけあります。
ジェローム・ロビンス。
「ウエスト・サイドストーリー」で斬新な演出と振付は世間を驚かし、映画化の際はロバート・ワイズ(映画「サウンド・オブ・ミュージック」の監督としても有名)と共同監督も務めています。
そして「屋根の上のヴァイオリン弾き」のオリジナル振付に、そのジェローム・ロビンスの名前があります。「屋根の上のヴァイオリン弾き」の映画を見た時、結婚式の場での「ビンの踊り」には、たいへん驚かされましたが、ロビンズの振付だと知って何か納得するものがありました。
鈴木明子さんが名振付師ジェローム・ロビンスの振付けた傑作ミュージカルを2年続けてフリーに取り入れたことを知って演技を見ていると何か深いものを感じます。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、ロシア系ユダヤ人作家ショロム・アレイケンの一連の小説「乳売りのテヴィエ」「テヴィエの娘達」などを原作としたものである。
ブロードウェイ初演は1964年9月。1971年には映画化されています。
なお「屋根の上のヴァイオリン弾き」と言う題名はマルク・シャガールの絵の題名から取られたものである。
シャガールの特徴的なサークルが描かれ、手を頭の上にのせて天使が空を飛び、その下にには貧しい家屋の上でヴァイオリン弾きが楽を奏でている絵である。
ユダヤ人のシャガールには、ユダヤの人々の生活は、足場の落ち着かない屋根の上でヴァイオリンを奏でるヴァイオリン弾きのように不安定に思えたのであろうか。世界に散らばったユダヤ人の苦悩のメッセージが込められているのかもしれない。
(あらすじ)
1905年、帝政ロシアの時代。ロシアの小さな寒村アナテフカではユダヤ人が平和に暮らしていた。
5人の娘を持ったテヴィエは、のん兵衛なおやじですが、ひたすら娘達の幸せを思いながら、今日も馬の代わりに自分でに荷車を引き、貧しい酪農業を営んでいる。
そして、いろいろ事情があったが、愛する人と結ばれて行く年頃の3人の娘たちを見送っていくテヴィエ。
だんだんと悪化する政情。
そんなテヴィエの元に、ロシアの巡査部長から全てのユダヤ人は3日以内にアナテフカから立ち退きの命令。留まれば容赦はしない。
断腸の思いで村の人々は持てる限りの荷物を持って村を去っていく。
その中にテヴィエ一家の姿も。
テヴィエ一家の荷車の後を、屋根の上にいたヴァイオリン弾きがトボトボとついていく。
ヴァイオリンの、もの悲しい調べを奏でながら・・・。
映画ではヴァイオリン弾きの奏でるメロディは当時の名ヴァイオリニストだったアイザック・スターンの演奏という贅沢なものである。
今回の鈴木明子さんのフリーでは大きくアレンジされた演奏が使用され、メドレーの様に楽曲が、どんどん流れているので、私自身、何の曲か判別つかない部分がありますが、私がわかった限りの曲名を演技の順番に記載しておきます。
①伝統(しきたり)の歌
②奇跡の中の奇跡
③陽は登り、陽は沈む
④ビンの踊り
⑤もし金持ちならば
まだ何か隠れているような気がします。
鈴木明子さんの次の登場はロシア大会。
中国大会以上に素晴らしい「屋根の上のヴァイオリン弾き」を披露してくれるものと期待し確信しています。