オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

スウィトナーの「フィガロの結婚」

2010年03月25日 13時17分24秒 | オペラ
オトマール・スウィトナー指揮による1966年のドレスデンでのスタジオ録音のモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」全曲CDを聴きました。
ドイツ語版であるが全く気にならなかった。序曲から何と言うドレスデンのオケの心地良い響きだろうか?何と言ういいテンポ!ドレスデンのルカ教会の残響の美しさ!
この録音はレコード時代、輸入盤(米セラフィム)で購入していて数回聴いて、あまり印象に残ることなく、そのままであった。
今回、このCDで久し振りにこの録音を聴いて、レコードで聴いた時とあまりにも印象が違うので驚かされた。全く別の録音を聴いているような感じさえしました。改めて、このオペラの面白さに引き込まれる思いがしました。。

配役はワルター・ペリーのフィガロ、アンネリーゼ・ローテンベルガーのスザンナ、ヘルマン・プライの伯爵、ヒルデ・ギューデンの伯爵夫人、そしてエディット・マティスのケルビーノという豪華キャスト。当時、この録音に賭けるスウィトナーの意気込みが伝わってきます。
このオペラは題名から、どうしてもフィガロが主人公のように思われますが、私はこのオペラの本当の主人公はフィガロの許婚であるスザンナだと思っています。彼女がこのオペラの推進役であると信じています。彼女を中心にしたフィガロと伯爵の微妙な心理と関係、それに伯爵夫人が絡み、そして何かとややこしいケルビーノが加わりドラマは二転三転そして四転。そして第4幕の最後、伯爵が「奥方よ、許してくれ」と歌うと、サッとドラマが落ち着く妙は正に天才モーツァルトである。

フィガロ役と言うとヘルマン・プライが有名でしたが、私はプライよりワルター・ペリーの方が好きである。何と言う男っぷりの良さ!ペリーの扮する素晴らしいフィガロは1966年のザルツブルグ音楽祭でのベームが指揮した公演を記録したDVDで見ることが出来ます。なおこの公演のケルビーノ役もマティスである。
そして、この録音でのスザンナ役はアンネリーゼ・ローテンベルガーである。ローテンベルガーですぐに思い浮かぶのは1960年のザルツブルグ音楽祭でのR・シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」の映像で見る事の出来るゾフィー役である。本当にチャーミングでした。彼女が実際のステージで演じたスザンナもさぞかし可愛いかったでしょう。
私の記憶ではローテンベルガーの来日は一度だけだったと思います。私が高校生の時、リサイタルの映像をNHK教育放送で見ました。この時、初めてヴォルフの作品を知りました。表情豊かな「妖精の歌」は今でもしっかりと憶えています。

それにしても冒頭でもコメントしましたがスウィトナー指揮によるドレスデン国立歌劇場管弦楽団のいぶし銀のような響きは本当に魅了されます。
また、こんな素敵な全曲録音がまだ国内盤として発売されていないのは本当に不思議です。

順調。

2010年03月25日 01時18分13秒 | 音楽
今日(24日)の朝も病院へ日課?になった点滴を打ちに行く。
そして点滴後、CTスキャンも行う。
先週に比べて肺の白い部分が少なくなって来ているとのことで順調のようである。
とにかく今回の肺炎を早く完治させたい。
早くスッキリとした気持ちで新しい配属先へ赴任したい。
その一念である。