オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

中野友加里さんの引退に思う。

2010年03月07日 23時03分45秒 | 中野友加里さん
昨日、久し振りに中野友加里さんの「ジゼル」を見ました。一昨年のNHK杯での映像である。解説の荒川静香さんの「(バレエの)情景が見えるようですね」のコメントが改めて印象に残りました。
映像を見ていて「中野友加里さんの演技を見て一喜一憂することは、もう二度と無いのだ」と思うと、目頭が熱くなるものを感じました。
私は中野友加里さんが大好きです。
かつて当ブログで一番好きなスケーターに荒川静香さんを挙げ、二番目に中野友加里さんを挙げました。その時点で荒川さんはプロに転向していたので、競技者としては実質、中野さんが一番好きなスケーターです。中野さんは残念ながらバンクーバーオリンピックの代表にはなれませんでしたが、私のこの気持ちは今も変わっていません。
私にとって最高のスケーターの一人です。

中野友加里さんと言えばドーナツスピンです。生で見ると引き込まれる気がするくらい迫力と美しさを兼ね備えたものがありました。またスパイラルも美しかった!
また私自身、中野さんに感謝しなければいけないのは、クラシックバレエの魅力を教えてくれたことです。
以前はバレエはチャイコフスキーの作品しか興味がなかったのですが、中野さんのプログラムの影響で私自身、たいへん巾を持つことが出来ました。
「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「ジゼル」そして「火の鳥」
中野さんの演技から、私は、どれだけバレエの魅力を感じ取ったか分かりません。これらの演技の録画は今は私の大切な宝です。

3年前の秋、発売された雑誌「フィギュアスケート」の第4号に中野友加里さんのインタヴューが掲載されていましたが、今も大変印象に残っている中野さんのコメントがあります。
「スケーターとして残された時間はあとわずかだと思う」
3年前のコメントである。今、このコメントの重さが強く感じます。
現在、アイスショーへの出演予定は無いらしい。辞めるときはスパッとスケートリンクから去る決心を3年前からしていたのであろうか・・・

決して後を振り向かない。新しい道を見据えてしっかりと歩む決心をしているようである。
アイスショーでも中野さんの演技を見ることが出来ないのは大変残念ですが、新しい道を歩もうとしている中野さんを見守るのみです。
ただ、中野さんの今までの素晴らしい演技は決して忘れることは無いでしょう。永遠に!
就職先がフジテレビなので、願わくは、たまにはフィギュアスケートの番組に登場して欲しいものです。全日本選手権等の放送席で荒川静香さんとの素晴らしいトークを聞いてみたいものです。

私自身、幸運にも何度か中野友加里さんの生の演技を見ることが出来ました。
昨年暮、大阪で見た「メダリスト・オン・アイス」
これが、中野さん最後のリンクでの姿になるのでしょうか?
2009年の「メダリスト・オン・アイス」が最後なのか!
「ハーレム」を演じた中野友加里さん。彼女自身「これが最後」と心の中で思いながら演技をしていたのだろうか?そして、その演技を会場で無我夢中で見ていた私。本当に、この気持ちを言葉で表すことは出来ません。

中野友加里さんの最高の思い出。
一昨年の夏、新横浜で見た「フレンズ・オン・アイス」での「オペラ座の怪人」
純白の衣装を着た荒川静香さんと中野友加里さんのコラボ。本当に美しかった!
短い時間でしたが、私には、その時、時間が止まっていた!
荒川静香さんと並んで滑っている姿を見ているだけでため息でした。
フィギュアスケートの持つ美しさ、贅沢さを見せ付けられた一瞬でした。
これを教えてくれた荒川静香さんと中野友加里さん。そして荒川静香さんのフレンズの皆さん。
もう一生、フィギュアスケートから離れることが出来ない!
それにしても、おそらく二度と荒川さんと2人一緒にリンクに立つことは無いと思うと、言いようもなく、寂しさを感じます。

バンクーバーオリンピックの浅田真央さんのインタビューを見て涙。
そして中野友加里さんの引退の知らせを聞いて、また涙。
年を取って来て、どうも涙もろくなってきたようだ。

荒川静香さん著「フィギュアスケートを100倍楽しむ方法」でこう記しています。
「オリンピックは、オリンピックそのものがゴールではなく、そこを目指す道のりこそが大切だと、私は思っています。」
中野友加里さんは残念ながらオリンピックのリンクに立つことは出来ませんでした。
しかし、特にこの4年間、中野さんから、オリンピックを目指すことの厳しさ、そして尊さを教えてくれました。
本当に素晴らしい4年間でした。どんなに拍手しても足りないくらい絶賛したい気持ちで一杯です。

最後にもう一度。
私は中野友加里さんが大好きです。
これは今後も変わることは、ありません。