オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

東京での一日

2009年08月27日 17時18分31秒 | フレンズ・オン・アイス2009
昨年の「フレンズ・オン・アイス」では新幹線の「のぞみ」を利用して片道、約5時間半を日帰り往復しましたが、たいへん時間的に慌ただしく、また、いくら新幹線を利用したからと言っても疲れがひどかったので、今年は一泊二日で航空機を利用しての往復にしました。
「フレンズ・オン・アイス」の初日の前日、21日の昼前に羽田空港に到着、何処へ行こうか思案しましたが、上野公園へ行く事にしました。
JR上野駅の公園口の改札を出ると目の前に30年振りに見る懐かしき東京文化会館。東京での大学生時代、ここの大ホールで聴いた朝比奈隆、小澤征爾、ムラヴィンスキー、バーンスタインといった名指揮者たちの思い出が蘇ってくる。
さて、最初の目的地に選んだのは東京文化会館の真横にある国立西洋美術館である。この十数年、私は絵画に興味を持ち、特に印象派のルノワールの作品がお気に入りですが、この数年モネの作品にも大いに惹かれているのでルノワールやモネのコレクションのある、この美術館を最初に訪れてみました。地方在住の為、ルノワールなどの本物の絵画を見る機会は皆無なので、今回、初めて本物を見る事が出来ました。
館内に入り宗教画など年代を追って絵画を見て行きましたが、やはり最初に脚が止まり、数十分その前に立ち尽くしたのがルノワールの初期の大作「アルジェリア風のパリの女たち」である。初めて見るルノワールの大作に息を飲む。描かれている女性の表情、言葉では表現できない官能美、そして異国情緒あふれる雰囲気をかもし出す色使い、描写の凄さ!時間が経つのを忘れる。
そして、いよいよモネの絵画が13点!目がくらむような思いである。「舟遊び」では人物も舟も移ろう水面の光に溶け込み、はかなさすら感じる。そして念願の「睡蓮」の前に立つ。想像以上に力強さを感じる。力強い色彩である。また間近から筆のタッチを見ると、たいへん激しさを感じる。穏やかに水面に浮かんでいる睡蓮を見ながら、何が心をかきたてたのか?思いを馳せるものがあります。
他にも傑作だらけであるがルノワールとモネで胸が一杯になる。次回、訪れる時は他の作品もじっくりと見るつもりである。

国立西洋美術館を出て、次は少し歩いて東京都美術館に向かう。☆ゴールデン・ベリル☆様の情報で「トリノ・エジプト展」が開催中とのことで、行ってみる。最近NHKのBS放送で、盛んにエジプト文明の番組を放送していたので、丁度いい時期でした。
大型彫像、石碑、木棺、ミイラそして数々の副葬品など大変な展覧会であった。手が込んだ木棺を見て古代エジプト人の死者に対する気持ちを強く感じるものがありました。
そして圧巻はやはり巨大な「アメン王とツタンカーメン王の像」であった。
平日にもかかわらず大変な人そして人で小さな副葬品などを近くからゆっくりと見る事が出来なかったのが残念でした。

さすがに美術館を2件もハシゴすると疲れを激しく感じ、早くホテルにチェックインして寝ようかと思い、山の手線に飛び乗ったのですが、電車の中で、CD店へ1軒も行ってないのが心残りになり、慌てて秋葉原で電車を飛び降りて、総武線に乗り換えて御茶ノ水に向かいシフ様よりお薦めのあった中古のCD・レコード店の「ディスク・ユニオン」のクラッシック館へ行ってみました。
店内に入ってびっくり!お宝の山である。疲れが吹っ飛んでしまう。
いろいろと見ていたが、どうしてもオペラが中心になる。あれこれ捜して2点の中古CDを購入する。

①ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラによる1963年来日公演のライブ録音
②ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」クナパーツブッシュ指揮によるバイエルン国立歌劇場でのライブ録音(ORFEO盤)
ベーム指揮の「フィデリオ」は昔、一度だけ国内盤が発売されましたが買いそこねてしまい捜していた録音だったので大収穫でした。

自宅を出発前、財務大臣閣下が一発。
「東京でフラフラと出歩いて方向オンチになって、迷子になったらダメよ!いくら東京に住んでいたといっても30年も前のことですよ!」
残念ながら、大臣閣下の期待に反して?スイスイでした。東京は、私の地元では考えられないくらい、たくさんの人でしたが全く苦になりませんでした。東京の地は自分の性分に合っているようである。

来年の「フレンズ・オン・アイス」でも今年と同様、余裕をもって一泊二日で東京を訪れてみたいと思います。
最後に今回いろいろ情報をくださったシフ様、☆ゴールデン・ベリル☆様、本当にありがとうございました。