マーラー 交響曲第10番(デリック・クック補筆1976年完全全曲版)
ダニエル・ハーディング指揮ウィーンフィルハーモーニー管弦楽団
(国内盤)UCCG1389 2007年ウィーン・ムジークフェラインザールにて録音
この数年、私自身を賭けてみたい現役指揮者がいなかった。サイモン・ラトルに期待していたのですがシューベルトの交響曲第9番やブラームスのドイツ・レクイエムの新録音で超期待はずれが続き暗黒時代の到来かと悲観していましたが最近、気になる指揮者を発見しました。1975年イギリス生まれの29歳の若い指揮者ダニエル・ハーディングである。最近よく来日しているようですが何分、当方地方在住の為、演奏に関してよくわかりませんでした。
そんなハーディングが初めてウィーンフィルを指揮した新録音が登場しました。そして曲目がマーラーの交響曲第10番、それも5楽章形式のクック版である。ウィーンフィルの長い歴史の中で第1楽章のアダージョのみは演奏経験はバーンスタインの録音などで経験ありますがクック版は初めてではないでしょうか?同じマーラーでも5番や6番ではなく10番をウィーンフィルとの初共演で選び、この指揮者のしたたかさを感じます。
不安と期待をもって第1楽章から聴いていきました。曲が始まったとたん不安はなくなりました。あのマーラーの異様な音楽、狂気の世界を目の当たりすることが出来ました。
一番素晴らしかったのは最終楽章の第5楽章。ドラムの異様な連打、そしてそれに続くフルートのソロの美しさ!久しぶりにこの新録音でウィーンフィルの響きを満喫しました。この若い指揮者の感性とマーラーも指揮台に立ったこの名門オケのマーラー演奏の伝統が合致した見事な演奏だと思いました。
今後この指揮者には目が離せなくなくなりました。
最後にマーラーがこの曲の最後のページの記したコメント。
「お前のために、生き、
お前のために、死ぬ、
アルミッシ(妻のアルマの愛称)よ」
ダニエル・ハーディング指揮ウィーンフィルハーモーニー管弦楽団
(国内盤)UCCG1389 2007年ウィーン・ムジークフェラインザールにて録音
この数年、私自身を賭けてみたい現役指揮者がいなかった。サイモン・ラトルに期待していたのですがシューベルトの交響曲第9番やブラームスのドイツ・レクイエムの新録音で超期待はずれが続き暗黒時代の到来かと悲観していましたが最近、気になる指揮者を発見しました。1975年イギリス生まれの29歳の若い指揮者ダニエル・ハーディングである。最近よく来日しているようですが何分、当方地方在住の為、演奏に関してよくわかりませんでした。
そんなハーディングが初めてウィーンフィルを指揮した新録音が登場しました。そして曲目がマーラーの交響曲第10番、それも5楽章形式のクック版である。ウィーンフィルの長い歴史の中で第1楽章のアダージョのみは演奏経験はバーンスタインの録音などで経験ありますがクック版は初めてではないでしょうか?同じマーラーでも5番や6番ではなく10番をウィーンフィルとの初共演で選び、この指揮者のしたたかさを感じます。
不安と期待をもって第1楽章から聴いていきました。曲が始まったとたん不安はなくなりました。あのマーラーの異様な音楽、狂気の世界を目の当たりすることが出来ました。
一番素晴らしかったのは最終楽章の第5楽章。ドラムの異様な連打、そしてそれに続くフルートのソロの美しさ!久しぶりにこの新録音でウィーンフィルの響きを満喫しました。この若い指揮者の感性とマーラーも指揮台に立ったこの名門オケのマーラー演奏の伝統が合致した見事な演奏だと思いました。
今後この指揮者には目が離せなくなくなりました。
最後にマーラーがこの曲の最後のページの記したコメント。
「お前のために、生き、
お前のために、死ぬ、
アルミッシ(妻のアルマの愛称)よ」