6日の記事でイタリア・オペラ界最高のメゾソプラノだったフィオレンツァ・コッソットのデビュー50年記念コンサートの放送を取り上げましたが、やはり彼女の本当の素晴らしい声を聴きたくなり下記のCDを本日は聴きました。
ヴェルディ 歌劇「トロヴァトーレ」(全曲)
カルロ・ベルゴンツィ(マンリーコ)アントニエッタ・ステルラ(レオノーラ)フィオレンツァ・コッソット(メゾソプラノ)エットーレ・バスティアーニ(ルナ伯爵)イヴァ・ヴィンコ(フェルナンド)
トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
(国内盤 ドイツグラモフォン POCG30103/4)1962年7月録音
固定観念はあまりよくありませんがミラノ・スカラ座のヴェルディはやはり特別である。また指揮がイタリアオペラ最高の指揮者だったセラフィンだったらなおさらである。ヴェルディはこう鳴って欲しい、こう歌って欲しいという理想を全てかなえてくれる録音である。第1幕の開幕のトランペットを聴いただけで胸が躍ります。そして歌手たちの次から次へとここぞとばかり聴かせてくれる「声」の素晴らしさ。「ドン・カルロ」や「仮面舞踏会」のような内面的なものは薄いがまさにコーラスもからんで声の饗宴を聴かせてくれます。
ベルゴンツィとステルラはやや優等生的で面白みが欠ける点もありますが何と言ってもコッソットとバスティアーニはまさに極めつけのアズチェーナとルナ伯爵である。これを聴かずして「トロヴァト―レ」は語ること無かれと言っても過言ではありません。
なお余談ですがルキーノ・ヴィスコンティ監督作品「夏の嵐」(1954年)の冒頭のシーンは、このオペラの第3幕である。撮影ロケで使用された火災で焼ける前のヴェニスの「ラ・フェニーチェ座」が美しい。有名なマンリーコのアリア「見よ、恐ろしき炎」そして第4幕のレオノーラのアリア「恋はばら色のつばさののせて」が効果的に使われオペラが好きな者にとってたまりません。
ヴェルディ 歌劇「トロヴァトーレ」(全曲)
カルロ・ベルゴンツィ(マンリーコ)アントニエッタ・ステルラ(レオノーラ)フィオレンツァ・コッソット(メゾソプラノ)エットーレ・バスティアーニ(ルナ伯爵)イヴァ・ヴィンコ(フェルナンド)
トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
(国内盤 ドイツグラモフォン POCG30103/4)1962年7月録音
固定観念はあまりよくありませんがミラノ・スカラ座のヴェルディはやはり特別である。また指揮がイタリアオペラ最高の指揮者だったセラフィンだったらなおさらである。ヴェルディはこう鳴って欲しい、こう歌って欲しいという理想を全てかなえてくれる録音である。第1幕の開幕のトランペットを聴いただけで胸が躍ります。そして歌手たちの次から次へとここぞとばかり聴かせてくれる「声」の素晴らしさ。「ドン・カルロ」や「仮面舞踏会」のような内面的なものは薄いがまさにコーラスもからんで声の饗宴を聴かせてくれます。
ベルゴンツィとステルラはやや優等生的で面白みが欠ける点もありますが何と言ってもコッソットとバスティアーニはまさに極めつけのアズチェーナとルナ伯爵である。これを聴かずして「トロヴァト―レ」は語ること無かれと言っても過言ではありません。
なお余談ですがルキーノ・ヴィスコンティ監督作品「夏の嵐」(1954年)の冒頭のシーンは、このオペラの第3幕である。撮影ロケで使用された火災で焼ける前のヴェニスの「ラ・フェニーチェ座」が美しい。有名なマンリーコのアリア「見よ、恐ろしき炎」そして第4幕のレオノーラのアリア「恋はばら色のつばさののせて」が効果的に使われオペラが好きな者にとってたまりません。