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オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 10月4日

2012年10月04日 11時19分29秒 | 今日、聴いたCD
①シベリウス 合唱作品集 セット・ムルト指揮ドミナンテ合唱団(2009年、2010年録音 BIS盤)
②シベリウス 組曲「恋人」作品14(弦楽合奏版) ユハニ・ラミンマキ指揮エスポー市室内管弦楽団(1989年録音 FINLANDIA盤)
③シベリウス 交響詩「フィンランディア」作品26 パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(1986年録音 EMI盤)

当ブログ休止中によく聴いていたのはシベリウスとブルックナーの作品。
特に私自身、最近、シベリウスに傾倒している。シベリウスと言えば交響曲ですが、最近、声楽曲や合唱曲に興味が出てきました。
本当は全集で手に入れたかったのですが、当方、現在、財政難である。
そんな時、フィンランドの合唱団であるドミナンテ合唱団によるシベリウス合唱曲集の1枚のCDが届きました。この合唱団、フィンランド屈指の名門合唱団とのこと。
交響曲にはない、素朴で、何か心が洗われるような作品の数々。ますますハマりそうである。
私は昔から弦楽アンサンブルの演奏による組曲「恋人」と言う作品が大好きで、作品の持つ、はかなさ、可憐さに聴くたびに心が震えていました。
この組曲「恋人」のオリジナルが合唱曲であるということは知っていたのですが、まだ聴いたことがなかった。
そして、今回届いたCDの1曲目に、この合唱曲が含まれていて、やっと聴くことが出来たという喜びが大きい。それもアカペラである。
本当に、何か遠い昔に思いを馳せさせるような心に沁みる作品。
また、このCDの最後には、こちらもアカペラによる「フィンランディア賛歌」が収録されている。
聴けば直ぐに分かるのですが、旋律は、あの交響詩「フィンランディア」の中間部である。
あの中間部がアカペラによって歌われているのである。大編成のオーケストラによる交響詩「フィンランディア」とは別世界である。
この「フィンランディア賛歌」、感動ものである。
残念なのは輸入盤なので対訳がないこと。
歌詞が、分からなくても、これだけ心に沁みるのですから、もし歌詞の意味が分かったら、もっと感銘を深くするのは間違いないでしょう。
「恋人」や「フィンランディア賛歌」だけでも歌詞を知りたいものです。
しかし、本当に、いいCDが手に入ったものと喜んでいます。







今日聴いたCD 10月1日

2012年10月01日 10時44分15秒 | 今日、聴いたCD
①マリア・カラス 「清らかな女神」を歌う(10種のライブ&スタジオ録音)
②ベルリーニ 歌劇「ノルマ」第1幕(全曲盤)から「清らかな女神」 マリア・カラス(ソプラノ)トゥリオ・セラフィン指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団(1961年録音 EMI盤)

当ブログ休止中に、私にとって、とんでもない事が起きてしまった。私のオーディオ装置のアンプが御臨終になったののである。最近、ノイズが気になっていたのですが、突然、大きなザワザワノイズを発し、そして音が出なくなってしまった。CDを聴くことが人生の私にとって、とんでもないことなのである。
本当なら直ぐに買い換えですが、私の街には、オーディオ専門店が昔はあったのですが今はなく、あっちこっちにある家電量販店にはお手軽なオーディオセットはあるが、アンプだけは売り場に並んでいないのである。私の場合、YAMAHAのNS-1000のスピーカーセットが基準になるので、なお難しくしている。もう一か月早かったらフレンズ・オン・アイスを見に東京まで行っていたので、その時、秋葉原へ行ったのにと思ったが後の祭りである。しかたがないのでネットで捜して、やっとこさアンプを入れ替えることが出来ました。
今はやれやれの心境である。

さてオペラ大好きの私にとって、たいへん興味深い2枚組のCDが届きました。『マリア・カラス 「清らかな女神」を歌う』と題されたCD.
マリア・カラスが歌ったベッリーニ 歌劇「ノルマ」から第1幕ノルマが登場して歌う、このオペラの一番の聴き所である「清らかな女神」を集めたCDで、1948年から1958年までの1961年のミラノ・スカラ座でのスタジオ録音(EMI盤)を除く10種類の録音が収録されている。
不世出のオペラ歌手マリア・カラスと言えば誰も「トスカ」を思い浮かぶ方が多いと思いますが、私は「ノルマ」である。ベルカント・オペラの大傑作と言われているこのオペラ。巫女の長ノルマの貴高さ、心の葛藤がマリア・カラスの歌から伝わって来て、「清らかな女神よ」を聴くだけで、マリア・カラスが他のオペラ歌手と同列に評せない、かけ離れた大きな存在であることが実感できたCDでした。

参考まで収録されている録音

 1.フランチェスコ・モリナーリ・プラデッリ指揮、RAIトリノ交響楽団(1949年3月7日、トリノ)
 2. トゥリオ・セラフィン指揮、コロン劇場管弦楽団(1949年7月9日、ブエノスアイレス)
 3. グイード・ピッコ指揮、ベジャス・アルテス宮管弦楽団(1950年5月、メキシコシティ)
 4. ヴィットリオ・グイ指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団(1952年11月18日、コヴェント・ガーデン王立歌劇場)
 5. アントニーノ・ヴォットー指揮、トリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ劇場管弦楽団(1953年11月19日、トリエステ)
 6. トゥリオ・セラフィン指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団(1954年4-5月、ミラノ)
 7. トゥリオ・セラフィン指揮、RAIローマ管弦楽団(1955年6月29日、ローマ)
 8. アントニーノ・ヴォットー指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団(1955年12月7日、ミラノ)
 9. ガブリエーレ・サンティーニ指揮、ローマ歌劇場管弦楽団(1958年1月2日、ローマ)
 10. ジョルジュ・セバスチャン指揮、パリ・オペラ座管弦楽団(1958年12月19日、パリ)

聴き辛い録音もありますが、1940年代から50年代前半は、カラスの声の艶がやはり際立っている。最初の1949年のトリノでの録音での声の美しさ!そして50年代後半になると表現力、一言、一言の持つ意味の深さを実感させられるものがあります。
9.のローマでのライブ録音は当時のイタリア大統領など各界の名士を集めた公演で、喉の不調を訴えていたカラスが第1幕のみ歌って退場して大スキャンダルになった有名な公演のもの。凡人の私には、どこが悪いのかよく分かりませんが、大歌手しか分からない何かがあるのでしょう。繰り返して聴いてみたい。
10.はマリア・カラスが晩年を過ごしたパリでのデビューのガラコンサートのライブ録音。私はこの時の映像を収めたDVDを持っていますが、この時と同じ録音。
10種の録音の中で私が一番好きなのは8.の1955年ミラノ・スカラ座でのライブ録音。正に絶頂期のマリア・カラスを聴くことが出来ます。
私が、いろいろ持っているオペラ全曲録音の中で最上級のものは、やはり歌劇「ノルマ」の1961年のトゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座でのスタジオ録音(EMI盤)です。この録音がノルマを得意としたマリア・カラスの到達点だと、今回の10種の「清らかな女神」を聴いて深く思うものがありました。

さて、ここから余談ですが、私の大好きな映画に1995年制作のクリント・イーストウッド監督・主演の「マディソン郡の橋」という作品があります。
この映画の中でメリル・ストリーブ(私の大好きな女優さん)扮する平凡な小農場の主婦が自宅でいる時、ラジオから流れてくる音楽がマリア・カラスの歌っている「清らかな女神」でした。初めて、この映画を見た時、「清らかな女神」が流れてきた瞬間、何かハッとするものがありました。
プッチーニの聴きやすい甘いメロディよりベルリーニの音楽。監督のクリント・イーストウッドの音楽センスに唸った記憶があります。

私に、もう少し時間的余裕があれば、オペラ、そしてマリア・カラスを語りたいのですが、また機会があれば・・・。














今日聴いたCD 9月15日

2012年09月15日 17時09分25秒 | 今日、聴いたCD
①ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇「ウィーン気質」全曲 オットー・アッカーマン指揮フィルハーモニア管弦楽団(1954年録音 ナクソス・ヒストリカル・シリーズ)

この夏、いろいろとテレビの音楽番組を録画しましたが、ロンドンオリンピックなどで、まだ眼を通さないで、そのままの録画が、いろいろあり、ボチボチ見ているところ。
昨晩は今年のザルツブルグ音楽祭から8月1日のプッチーニ作曲・歌劇「ラ・ボエーム」の公演の映像を見ました。それにしても、その年のザルツブルグ音楽祭の映像を、こんなに早く見ることが出来るとは、いい時代になったものである。
さて歌劇「ラ・ボエーム」ですが、何と言ってもザルツブルグ音楽祭である。読み替えの演出によるものと覚悟して見る。
ミミ役はアンナ・ネトレプコ、オケはダニエレ・ガッティ指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
やはり時代設定は現在のパリ。ドビュッシーが「あの時代のパリをあんなにもよく描いたオペラはない」と言った雰囲気は、みじんもない。
第1幕は、もう救いようのない地下室のようである。第1幕の後半、ステージに初めて登場したミミの片手にはタバコである。爪は真っ黒。風俗嬢風のミミで、とてもお針子には見えない。もう見るのを止めようかと思ったが、止めなくて良かった。第2幕の舞台は、たいへん斬新で面白かった。パリの街並みが、そのまま小道具になっていて、あの発想は面白かった。
しかし、第4幕の後半、ミミの登場から最後のミミの死まで、どんな演出でも、その美しいメロディには泣けてきます。やはり、どんな演出にも負けないプッチーニの音楽の強さ。
ネトレプコのミミはさすがである。そして厚化粧ですが、やっぱり美人。ただ、もう少しオーソドックスな演出で彼女のミミを見たかったものです。






さて喜歌劇「ウィーン気質」の全曲盤。ヨハン・シュトラウス2世のポルカやワルツを編曲して組み立てられたオペレッタ。
1954年のEMIのモノラル録音をナクソスが復刻したCD.
歌手はエリザベート・シュヴァルツコップ、ニコライ・ゲッタ、エーリッヒ・クンツといった顔ぶれ。
シュヴァルツコップの気品あふれる歌、ゲッタの甘い声。聴いていて聴き惚れるばかりである。
録音当時のヨーロッパの雰囲気と言うか香りが、何かスピーカーを通じて伝わってくるようであった。
シュヴァルツコップには、この頃、録音した喜歌劇「ジプシー男爵」の全曲録音もあり、彼女の歌うオペレッタには何か大人の色気、そして気品があり、こちらもモノラル録音ですが、私にとって大切なCDです。

今日聴いたCD 9月11日

2012年09月11日 12時36分57秒 | 今日、聴いたCD
①シベリウス クレルヴォ交響曲 作品7 ヨルマ・パヌラ指揮トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団、ラウルーン・イスタヴァント男声合唱団(1996年録音 NAXOS盤)
②シベリウス 交響曲第7番 ハ長調 作品105 パーヴォ・ベルグンド指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(1984年録音 EMI盤)

先月末より当ブログの話題はフレンズ・オン・アイスを中心にフィギュアスケートの話題が続いていますが、仕事が休みの日は地道にクラシック音楽のCDは聴いてきました。
昨晩は、この前の日曜の夜中、NHKのBSで放送されたベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」の録画を見ました。
ニコラウス・アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団、オランダ放送合唱団による演奏。今年4月、アムステルダム・コンセルトヘボウでの映像である。
この顔ぶれ、会場でのベートーヴェンの最高傑作の演奏。興味深々でした。
私はアーノンクールとは、どちらかと言うと相性が良くないので、見始めてすぐにスイッチを切って映像を抹消するか、最後まで幸運にも見続けるか、どちらかと思っていましたが、今回は幸運にも最後まで見ることが出来ました。
以前、購入したウィーンフィルとのブラームスの「ドイツ・レクイエム」のCDの印象が、あまりにも悪すぎたので、なおさらでした。
映像を見始めて、すぐに目を引いたのは会場のアムステルダム・コンセルトヘボウの様子。やはり伝統というものが伝わってきました。そしてズラリと並ぶ名門オケの面々。そして後方から登場する独唱者と指揮者。緊張感あふれる独特な雰囲気に、映像に見入りました。
演奏はゆっくりとした腰を据えた演奏。「ドイツ・レクイエム」のCDでは何か居心地が悪く、最後まで聴くのが辛かったが、今回は、そんなことはなかった。
コーラスはそんなに人数は多くありませんが分厚いハーモニー。確か昔のバーンスタインがこのオケを振った「ミサ・ソレムニス」の録音も、コーラスは、この合唱団だった記憶がある。
やはり、いろいろな演奏様式を受け入れることが出来るベートーヴェンの音楽の強さ、ベートーヴェンの音楽の持つしたたかさを今回は強く感じました。
やはり名門ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団の存在が大きかった。この名門オケの響きを堪能する。アーノンクールを聴いたと言うよりベートーヴェンを聴いたというのが今回の実感。それが、私にとって良かったのでしょう。逆に、熱烈なアーノンクールファンにとっては物足りなかったのでは?と思ったりしました。

さて、このところ、よくCDでよく聴いているのはシベリウスとエルガーの作品です。
最近、ちょくちょくお邪魔しているブログでNAXOSレーベルのヨルマ・パヌラ指揮トゥルク・フィルによるシベリウスのクレルヴォ交響曲のCDが紹介されていて、たいへん気になったので入手して聴いてみました。
私はNAXOSは好きなレーベルなので、きちんとチェックしているつもりでしたが、今回のこのCDはチェック不足で気が付いていませんでした。エルガーやブリテンの録音も、そうだったのですが、このレーベルのお国ものの録音は要注意である。たいへんな掘り出しものを捜し出すことがあります。
今回は、たいへんな掘り出し物。
シベリウスの作品と言うとヘルシンキ郊外ヤルヴェンバーの山荘にこもって書いた第4番以降の交響曲でしょう。まさに自然を超越した宇宙を見据えた傑作揃いである。
しかしフィンランドの神話などを題材にした民族意識の強い初期のシベリウスの作品も聴き逃せません。
クレルヴォ交響曲もフィンランドの叙事詩「カレハラ」を題材にした作品でソプラノとバリトンの独唱、男性合唱団を伴う演奏時間、約70分の若きシベリウスの野心作。
今回のCDは、この作品の私にとって3つ目のCDである。たいへんマイナーな作品ですが3つ目ということは、やはり気になる作品だからであるからといえるでしょう。
さて聴いてみて驚いた。オケの響きが素晴らしい!
このトゥルクという土地は1812年にヘルシンキが首都となるまでフィンランドの中心都市として栄えた都市とのこと。
またトゥルクにはわが国との縁があり日露戦争当時、フィンランドはロシアの自治領であり独立の気運が高まっていて、日本はフィンランドの独立活動家などへ武器の輸出を行っていた。 日本がフィンランド独立のために武器援助を行った大砲が今でもトゥルク市のトゥルク城に展示されているらしい。
そんなフィンランドの古都のオケの響き。今まで世界の音楽マーケットに全く毒されていない純粋な美しい響き。まだこの世に伝統の響きを守り続けていたオーケストラがあったとは、本当に驚きであった。そんなフィンランドのオケだからシベリウスの音楽にピッタリである。
私は今まで、この作品を聴く時はベルグント指揮ヘルシンキフィルによるEMI盤のCDを取り出していましたが、これからはパヌラ指揮トゥルク・フィル盤になりそうである。
いろいろと調べてみると、このオケにはシベリウスなどフィンランドの作曲家の小品を集めたCDもあるので、これも何とかしなくては。
しばらくCDを聴く時はシベリウスが中心になりそうである。








今日聴いたCD 8月7日

2012年08月07日 13時35分55秒 | 今日、聴いたCD
①ブルックナー 交響曲第1番ハ短調(リンツ版) オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1965年録音 ドイツグラモフォン盤)
②ヴェルディ 歌劇「オテロ」より第4幕 マリオ・デル・モナコ(テノール)レナータ・テバルディ(ソプラノ)ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1961年録音 デッカ盤)
③ヴォーン・ウィリアムズ 交響曲第2番「ロンドン交響曲」 ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(1967年録音 EMI盤)

昨晩はなでしこジャパンのフランス戦の試合を見たので超寝不足である。
今日は卓球の女子団体の決勝、そして男子サッカーのメキシコ戦。
いつ寝たらいいのだろうか?

久し振りにブルックナーの交響曲を聴く。それも、やっぱり7番や8番の後期の作品でなく初期の作品。ブルックナーの交響曲では初期の作品の方が私の心に素直に入ってくる。
詩情あふれ、しみじみとした孤独感といったものにあふれている交響曲。作品の厳しさは後期の作品に譲りますが小鳥がさえずりアルプスからの風が寂しく吹いている田園的な趣に強く魅かれます。

その後、全くブルックナーの世界とは違うデル・モナコの声を聴く。今日聴いたのはデル・モナコの最高の役だったヴェルディの歌劇「オテロ」から終幕の第4幕を聴く。
最後のオテロの死「だれも恐れる者はない」でのデル・モナコの歌。デル・モナコより綺麗な声で上手に歌う歌手はたくさんいますが、ヴェルディのオテロは、やっぱりデル・モナコ。何か気品すら感じ、正に異次元の世界である。

この前のオリンピックの女子マラソン。私はレースより画面から映し出されるロンドン市内の風景に魅了されました。たいへん素晴らしい風景の中でのマラソンレース。ロンドン・オリンピックであるということを強く実感しました。
さてヴォーン・ウィリアムズの交響曲第2番。まさに表題通りロンドンを意識した作品。
ヴォーン・ウィリアムズは「ロンドン市民のための交響曲」がいいんじゃないか」と言っていたらしい。
霧の中にたたずむビッグベン。そんなことを思いながら、この作品を聴くのも良いのではないかと思ったりします。
男子マラソンの時は、どんな素晴らしい風景の中でレースが行われるのか、私はマラソンの結果以上に楽しみにしています。

今日聴いたCD 7月31日

2012年07月31日 17時28分45秒 | 今日、聴いたCD
①ストラヴィンスキー バレエ音楽「火の鳥」1910年オリジナル全曲版 コリン・デイビス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1978年録音 PHILPS盤)
②ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より第1幕への前奏曲、イゾルデの愛の死 カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1980年録音 ドイツグラモフォン盤)
③メンデルスゾーン 交響曲第3番イ長調作品56「スコットランド」 オットー・クレンペラー指揮バイエルン放送交響楽団(1966年ライブ録音 EMI盤9

昨日の深夜、ロンドン五輪で女子柔道57キロ級、松本薫選手の金メダルの試合を見て「やったー!」という気持ち。
松本選手はアイスクリームが大好物とのこと。
荒川静香さんと同じだね~。

今日は朝から気分転換で好きな作品を続けて聴く。
ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽と言えば、おそらく誰もが「春の祭典」をベストワンに挙げると思いますが、私は「火の鳥」ですね。
それもオリジナルの全曲版。組曲形式で演奏されることが多い作品ですが、私は全曲版でないと、どうも楽しめない。組曲形式では物足りない。
オーケストラの編成が全曲版の方が大きく、曲の持つ色彩感、力強さなど組曲では物足りなく聴こえます。また、やはりバレエ音楽と聴く場合、全曲を聴きながらバレエの舞台に思いを馳せたいという気持ちが強い。これはチャイコフスキーのバレエ音楽も同様で、チャイコフスキーのバレエ音楽を聴く場合も同様で、私は組曲形式の録音のCDは持っていません。
実際のバレエの舞台の映像で見ると、真っ赤な衣装の火の鳥に扮したバレリーナがステージに登場すると何か高揚する気持ちになりますし、登場して、すぐに踊る「火の鳥の踊り」の音楽を聴いただけで、この作品に引っ張り込まれるような気持ちになります。
私が初めて手にした全曲版による録音を手にしたのは大学生時代。小澤征爾がパリ管弦楽団を指揮したレコード。長い間、愛聴盤でしたが、今はコリン・デイビスがロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した録音。
何と言っても当時のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の響きの素晴らしさ。また、その響きを捉えたPHILPS社の録音の素晴らしさ。オケの音色一つ一つに正に血が通っているという感じ。時代の流れとは言えPHILPSがデッカに吸収されたのは本当に残念。
どうしてもストラヴィンスキーのバレエ音楽ではシャープで強い響きの演奏が好まれるようですが、私は小澤征爾指揮パリ管弦楽団による繊細な響きに聴きなれてしまったので、ちょっと変わった聴き手かもしれません。
フィギュアスケートの「火の鳥」の音楽を使ってのプログラムではエヴァン・ライザチェック、中野友加里さん、レイチェル・フラットの演技が思い出されます。今日、この音楽を聴いていて、ふと安藤美姫さんだったら凄いだろうなあ、と思ってしまいました。新しいフィギュアスケートのシーズンが始まりますが、次は誰が、この音楽で演技を披露してくれるか、この作品が好きな者にとって楽しみです。

メンデルスゾーンの「スコットランド」はクレンペラーの1966年、ミュンヘンでのライブ録音のCDを手に取る。フィルハーモニー管弦楽団との録音も素晴らしいのですが、やはり、このミュンヘンのオーケストラの渋みのある響きに私は魅かれてしまいます。
ただ、指揮者の意図とはいえ、第4楽章のエンディングは、どうもねえ・・・。



「火の鳥」全曲 コリン・デイビス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団盤



「火の鳥」全曲 小澤征爾指揮パリ管弦楽団盤

今日聴いたCD 7月26日

2012年07月26日 16時38分12秒 | 今日、聴いたCD
①オッフェンバック(ロザンタール編)バレエ音楽「パリの喜び」
②グノー 歌劇「ファウスト」よりバレエ音楽 以上シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団モントリオール交響楽団(1983年録音 デッカ盤)
③プロコフィエフ バレエ音楽「シンデレラ」全曲盤より アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団(1983年録音 EMI盤)
④グラズノフ   バレエ音楽「ライモンダ」より ロブロ・フォン・マタチッチ指揮フィルハーモニア管弦楽団(1956年録音 EMI盤)
⑤マリオ・デル・モナコ/オペラアリア集(デッカ盤)
⑥シューベルト 交響曲第9番ハ長調D944「ザ・グレイト」 ウィリヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1942年ライブ録音 Delta盤)

昨晩は大変寝苦しい夜で朝からボーとしていた。
暑くて外出する気が全くしないので部屋に閉じこもってCDばかり聴いていた。
そして手にしたのはバレエ音楽ばかり。暑さを忘れてバレエの音楽を聴きながら華麗な舞台を思うのも一興である。
オッフェンバックの「パリの喜び」では喜歌劇「天国と地獄」や「ホフマンの舟歌」など、お馴染みのメロディーが流れてきて暑苦しさを忘れさせるものがあります。

プロコフィエフの「シンデレラ」の音楽を聴くとフィギュアスケートの2006ー07年のシーズンの中野友加里さんのフリーのプログラムを思い出します。淡いピンクの衣装を着て、このバレエの第2幕フィナーレの音楽を感動的に演じた中野友加里さん。この音楽を聴くと中野友加里さんの演技と重なるものがあり熱いものが込み上げてきます。
もし中野友加里さんの演技を見ることがなかったら、私はこの作品はスルーだったかもしれません。

バレエ音楽のあとデル・モナコのオペラアリア集から「道化師」「トゥーランドット」「マノン・レスコー」「アンドレア・シェニエ」を聴く。
まさに聴いていて、しびれてくる凄い声。夏の暑さを吹っ飛ばすものがあります。

そして最後に何故かシューベルトの交響曲。それも長大な第9番。
この作品の録音では、私は、やはりフルトヴェングラーの1942年のライブ録音が一番好きである。
私の持っているDelta盤は録音の古さを感じさせない。
シューベルトを聴くと言うよりもフルトヴェングラーを聴くと言った方が良いかもしれない。だから、こういう演奏を嫌う方もいるかもしれません。
しかし、あのフルトヴェングラーの毒気に当たるのが大好きな私には最高の演奏です。





映像は2006年全日本選手権での中野友加里さんのフリー「シンデレラ」の演技。
この年のシーズン前、荒川静香さんが競技者生活から引退してプロに転向して、何かポッカリと心の中に穴が空いたままシーズンに入った私が、この時の中野友加里さんの演技を見て感動。
中野友加里さんがいた!
私が中野友加里さんに開眼した記念すべき映像です。

今日聴いたCD 7月21日

2012年07月21日 15時36分19秒 | 今日、聴いたCD
①プッチーニ 歌劇「西部の娘」全曲盤より レナータ・テバルディ(ソプラノ)マリオ・デル・モナコ(テノール)フランコ・カプアーナ指揮ローマ聖チェチィーリア音楽院管弦楽団・合唱団(1958年録音 デッカ盤)
②ワーグナー 「ジークフリート牧歌」クリスティアン・アルミンク指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団(2011年9月のライブ録音 音楽雑誌「レコード芸術」8月号の付録のCD)
③シューベルト 交響曲第1番ニ長調 D82,交響曲第8番ロ短調「未完成」D759 カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団(1971年、1966年録音 ドイツグラモフォン盤)シューベルト交響曲全集より


今週の公休日は、たいへん変則で本日の土曜が公休である。早朝、財務大臣閣下(妻らしい)に叩き起こされる。
今日は私の母方の祖父の命日なので、我が家の皇太后陛下(私の母らしい)を車で、お墓詣りに連れて行きなさいとのこと。不謹慎であるが、私は命日のことを、すっかり忘れていた。
大臣閣下も同伴で市内の市営墓地へ行って、お墓を清掃して、しっかりと拝んで帰る。
やはりお墓詣りをすると何か清らかな気分になる。
しかし午前中でしたが、暑かった!

昼前からCDをガンガン聴いていく。
まずテバルディとデル・モナコのオペラ全曲録音を聴く。それも、ちょっとプッチーニとしてはマイナーな作品。
まさの声の魅力。ド迫力の声の魅力。
理屈抜きで楽しむ。

その後、レコード芸術の最新号の付録のCDから新日本フィルの録音を聴く。
新日本フィルのCDは何組かあるが全て朝比奈隆指揮の録音。現在の音楽監督のアルミンクの演奏を初めて聴く。
ちょっとテンポが速いかな?しかし、たいへんいい弦の音色である。アルミンクと新日本フィルの、これまでの、しっかりとした歩みを感じさせるに十分な演奏でした。
なかなか新譜の新録音CDを購入する余裕のない徳用盤狙いの資金繰りに苦労している私にとって、こういう付録は大歓迎である。

シューベルトの交響曲と言えば8番の「未完成」や9番の「ザ・グレート」が有名ですが、私は初期の交響曲が大好きです。特に、この第1番と第4番は大変愛着があります。
第1番はシューベルト16歳の時に書かれた作品。第1楽章の立派さにはやはり驚かされる、そして旋律が歌うところは、やっぱりシューベルトである。
有名な「未完成」や「ザ・グレート」を聴き込んだら、ぜひ聴いて欲しい作品です。
それにしてもベーム指揮のベルリンフィルのズッシリした響き。現在のベルリンフィルから聴くことが出来なくなったのは残念です。





今日聴いたCD 7月16日

2012年07月16日 16時59分55秒 | 今日、聴いたCD
①ショパン 夜想曲、マズルカ、ワルツより ウラディミール・ホロヴィッツ(CBS SONY盤)
②ロッシーニ 歌劇「チェネレントラ」(シンデレラ)全曲盤より チェチーリア・バルトリ(メゾ・ソプラノ)リッカルド・シャイー指揮ボローニャ歌劇場管弦楽団(1992年録音 デッカ盤)
③ベルリーニ 歌劇「ノルマ」全曲盤より マリア・カラス(ソプラノ)トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団(1960年録音 EMI盤)

本日は祭日ですが、何と公休日である。祭日の公休日は、この前はいつだったのか、さっぱり思い出せない。かえって落ち着かないのは我ながら情けない。外は暑いので家でジッとしておきたかったのだが、許してくれなかった。
財務大臣閣下(私の妻らしい)が車で郊外の大型ショッピングセンターに連れて行けという御命令。我が家の皇太后陛下(私の母らしい)も車に乗せて行く。日曜・祭日の大型ショッピングセンターに慣れていない私は大変。駐車場は満車。広い駐車場を約30分もグルグル回って車を止めるだけで、私は、くたびれてしまった。
ただ財務大臣閣下と皇太后陛下は、たいへん御喜びで何よりでござった。

財務大臣閣下のご命令の合間に、寸暇を惜しんでCDを聴く。
まず、この前、購入したホロヴィッツのCBS SONY盤のショパンの録音を集大成した3枚組のアルバムから、まだ聴いていなかった1枚目の夜想曲、マズルカ、ワルツの演奏を集めたCDを聴く。
ホロヴィッツは他のピアニストのように夜想曲、マズルカなどを全曲を録音していない。全集というものがない。それだけにホロヴィッツが本当にに気に入った作品、共感した作品のみ録音を録音を残してくれたと言えるでしょう。感想は2枚目と3枚目のCDと同様である。
どんなに華やかようであっても、寂しさが漂っているホロヴィッツの演奏。ホロヴィッツがショパンの音楽を感じきっているから成せる演奏と言えるでしょう。

ショパンのあとイタリアオペラのオンパレード。
久し振りにロッシーニのオペラ・プッファを楽しむ。ロッシーニのオペラ・プッファと言えば歌劇「セビリアの理髪師」が有名ですが、私は歌劇「チェネレントラ」の方が何故か好きですな。
第1幕のフィナーレの超特急のようなリズムの刻みは、いつ聴いても胸がスッとします。
そして第2幕のフィナーレ。シンデレラが歌う「悲しみと涙の中に生まれ」でのチェチーリア・バルトリの素晴らしい声。2度、繰り返して聴いてしまう。

歌劇「チェネレントラ」を聴いたあと、マリア・カラスを聴きたくなり、選んだのは歌劇「ノルマ」である。
カラスのレパートリーの中で、一番最高の作品は何?と聴かれたら私は「ノルマ」と答えるでしょう。
第1幕の「清らかな女神」のカラスの歌唱は、おそらく数多くのイタリアオペラの録音の中でも屈指のものでしょう。まさに感銘。
そして、このオペラのフィナーレ。
ノルマが裏切りの巫女の名前を告げる。
「Son io!」(それは私!)
たいへん短いフレーズですが本当に劇的である。
オペラというものが、単に聴かせどころのアリアを美しく聴かせるものだけではないということをマリア・カラスは改めて教えてくれます。
ベルリーニでも、ヴェルディでも、プッチーニでも、ひとたびマリア・カラスの歌で聴くと、他の歌手の歌では物足りなく聴こえてしまう。
これこそマリア・カラスの物凄さ、偉大さ。
言葉と音楽がいかに密接なものであり、これこそが一番、オペラの大切な原点であるかということを、マリア・カラスのオペラ全曲録音を聴くたびに教えられます。これは私がオペラを聴いている限り永遠に続くでしょう。






今日聴いたCD 7月12日

2012年07月12日 15時31分56秒 | 今日、聴いたCD
①ショパン ピアノソナタ第2番「葬送」、ポロネーズ第3番「軍隊」、第5番、第6番「英雄」、幻想即興曲、スケルツォ第1番、練習曲作品10より、バラード第1番その他  ウラディミール・ホロヴィッツ(CBS SONY盤)
②グラズノフ 交響曲第8番 朝比奈隆指揮、新星日本交響楽団(1992年ライブ録音 TOBU RECORDINGS盤)

音楽雑誌「レコード芸術」の今月号には、この前亡くなった吉田秀和氏の最後の連載が掲載されているが、その中でピアニストのウラディミール・ホロヴィッツに触れられているのが面白かった。吉田氏のホロヴィッツ評では初来日時の「ヒビの入った骨董品」と言うコメントが有名ですが今回は違った。

「ホロヴィッツがひいたショパンから立ち上がってくるあの香ばしい匂い、あの匂やかな香りは、ほかの誰の演奏に求められるであろうか」

また最近、ちょくちょく覗いているブログでショパンの作品が特集されていて興味深く読みました。そして、あまりにも私がショパンを語るには無知でショパンを語る資格がないということを痛感してしまいました。
そして急に思ったのはホロヴィッツのショパンを聴かねば!ということだった。
しかしながら私が持っているホロヴィッツのショパンのCDはRCAで録音した古いモノラル盤と死の直前のラストレコーディングのアルバムのみ。LPレコード時代、CBS SONY盤のステレオ録音のレコードを持っていましたが、残念ながらCDで買い直していません。
ネットでいろいろ捜してみるとラストレコーディングのアルバムを除くCBS SONY盤のショパンの録音を集大成した3枚組のアルバムを発見。それも3枚組で2000円という超特価。すぐに購入しました。
集大成なのでバラード第1番では1968年と1965年のカーネギーホールでの復帰演奏会のライブ録音の2種類の録音が収録されていて、演奏の違いなど、たいへん面白かった。
ホロヴィッツの演奏するショパンを聴いていて感じたのはショパンを聴いたというよりもホロヴィッツを聴いたという感が強い。自分自身からショパンに近寄るのではなくショパンを自分の方に近寄せているという感が強かった。
しかしである。演奏されているのはまぎれもないショパンの音楽。強靭なタッチから生まれてくる音色はホロヴィッツそのものですが、ショパンそのものと思わせてしまう演奏の凄さ。そして何と言うやるせなさ。寂しさ。ホロヴィッツが音楽を感じきっているからであろう。
私の痛恨事は生のホロヴィッツを聴いていないということ。ヒビの入った骨董品でもいい。ホロヴィッツと同じ空気を共有したかった。
作品の一つ一つコメントする余裕はありませんが、一番印象に残った演奏はバラード第1番。それも1965年のカーネギーホールでの12年の沈黙を破っての復帰演奏会のライブ録音。
この作品は浅田真央さんがエキシビションでのプログラムで演じた作品。昨年の1月、大阪で見た彼女のバラード第1番での演技は今も忘れることが出来ません。それ以来、この作品は私にとって特別な作品。
1965年のカーネギーホールでの演奏。凄い!としか言葉が出ない。
今日聴いたのは3枚組の中で2枚目と3枚目のCD.1枚目の夜想曲とマズルカを集めたCDはこれから聴くところ。
しばらくホロヴィッツの録音を聴くことが多くなりそうです。


さて最近、当ブログの新しい読者が増えているようなので改めて自己紹介

一、名前の由来
今はなくなりましたが、以前、荒川静香さんのファンサイト「しーちゃんパラダイス」があり、そのブログに初めて書き込みをしようとした時、何と名乗ろうかと思案。ちょうど荒川静香さんがトリノ冬季オリンピックで金メダルに輝いた直後。フリーの曲目だった、私の大好きなオペラ「トゥーランドット」にちなんで「オペラきちがい」を名乗るが、「きちがい」とはひどいという声があり、現在の名前に改名。現在に至る。
二、ブログ開設の理由
「しーちゃんパラダイス」は素晴らしいサイトでしたが残念ながら閉鎖。今も心が痛んでいます。その「しーちゃんパラダイス」で知り合った方々と、いっそう交流を深くしたいと思いブログ開設。現在に至っています。
毎年8月、荒川静香さんプロデュースのアイスショー「フレンズ・オン・アイス」で、同志の方々と会場で御会いすることを楽しみにしています。
三、好きなもの
クラシック音楽、オペラ、クラシックバレエ、そしてフィギュアスケート。絵画を見ること。
仕事から帰った時はフィギュアスケートとクラシックバレエの映像ばかり見ている。正に現実逃避の世界。
お気に入りのバレエは「ジゼル」「ドン・キホーテ」「ライモンダ」
クラシックバレエの音楽がフィギュアスケートのプログラムで登場すると泣いて喜んでいる。
四、好きな作曲家
ベートーヴェン、ワーグナー、ヴェルディ、ブルックナー、シベリウス、エルガー、グラズノフなど
五、好きなスケーター
①荒川静香さん②中野友加里さん③鈴木明子さん、浅田真央さん
今も中野友加里さんのことを思うと涙が出ます。

以上、これからも、これらのことが話題の中心になると思います。情報あれば、どんどんお願いします。



今日聴いたCD 7月5日

2012年07月05日 16時59分38秒 | 今日、聴いたCD
①ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロ」(五幕版)全曲盤より ガブリエーレ・サンティーニ指揮のミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団(1961年録音 ドイツ・グラモフォン原盤によるライセンス盤)
②ヴェルディ 序曲・前奏曲集 リッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団(1993年録音 SONY盤)
③ヴェルディ 歌劇「仮面舞踏会」全曲盤より ゲオルグ・ショルティ指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(1982~83年録音 デッカ盤)

この前の日曜から新しい配属先での仕事となった。業務的には、比べものにならないくらい楽になった。しかし、ずっと体に中に残っている疲労感はまだまだ消えてくれない。かなり無理をし過ぎたようである。本当の自分の体に戻るには、もう少し時間がかかりそうである。
考えてみたら6年後の韓国での冬季オリンピックの年に、私は定年である。無理をせず、しかし悔いの残らない日々を過ごしたい。

今日はヴェルディ三昧。疲れている時は、やっぱりヴェルディかワーグナーのオペラ。
ヴェルディの数多いオペラの中で一番好きな作品は、やはり「ドン・カルロ」「仮面舞踏会」そして「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」かな。
特に昨年手に入れたサンティーニ指揮のミラノ・スカラ座管弦楽団による「ドン・カルロ」の五幕版による全曲盤は、すっかり愛聴盤になってしまった。通常の四幕版でカットされる「フォンテンブローの森の場」を聴かなかったら、このオペラを聴く喜びは半減である。
フォンテンブローの森の場でのカルロとエリザベッタとの出会い、喜び。そしてエリザベッタとカルロの父フィリッポ2世との婚約が決まった知らせ、悲しみと絶望。この長大なオペラのドラマはここから始まる。

ショルティ指揮の「仮面舞踏会」の録音の魅力は何と言ってもリカルド役のルチアーノ・パヴァロッティの声の素晴らしさ。
ムーティ指揮の序曲・前奏曲集は、やはりスカラ座のオーケストラの響き。めったに演奏されない「レニャーノの戦い」や「ジャンヌ・ダルク」の序曲は久し振りに聴きましたが、やはりヴェルディの音楽の魅力満載。この馴染みの薄い2つのオペラの全曲盤のCDも持っているので、一度、ゆっくりと聴き直したい。
「運命の力」や「シチリア島の夕べの祈り」の序曲を聴いていると前にもコメントしましたが、このドラマチックで輝かしい音楽で浅田真央さんによる演技を見てみたいという気持ちを、また強くしました。

ヴェルディ、万歳!!





今日聴いたCD 6月13日

2012年06月13日 15時23分30秒 | 今日、聴いたCD
①マーラー 歌曲集「さすらう若者の歌」、歌曲集「亡き子をしのぶ歌」、5つの歌曲「わたしはこの世に捨てられて」「真夜中に」「この世の生活」「私は快い香りを吸い込んだ」「美しいトランペットが鳴り響くところ」  クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ) エードリアン・ボールト、アンドレ・ヴァンデルノート、オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(1958年、1964年録音 EMI盤)
②モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」全曲 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(アルマヴィーヴァ伯爵)、エリザベート・グリュンマー(伯爵夫人)、エリカ・ケート(スザンナ)、ワルター・ペリー(フィガロ)、エデット・マティス(ケルビーノ) カール・ベーム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団(1963年10月日生劇場でのライブ録音 Caniyon dassics盤)


ドイツの名歌手クリスタ・ルートヴィヒがオーケストラの伴奏でマーラーの歌曲を歌った録音のCDが617円の超破格価格で手に入った。演奏内容からだと、もったいないほどの価格である。
「さすらう若者の歌」はやはり男声による作品だな。違和感を感じる。ただ、ボールト指揮によるオケの伴奏がいい。ボールト指揮によるマーラーの交響曲の録音はあるのだろうか。一度、聴いてみたい。
最後の5曲の歌曲はクレンペラーの指揮。LPレコードでは持っていたのですが、やっとCDで買い直すことが出来ました。ルートヴィヒとクレンペラーによる最高のマーラーの世界。

歌劇「フィガロの結婚」を全曲を久し振りに聴く。録音はベルリン・ドイツ・オペラ歌劇場初来日での1963年のライブ録音。CDの時代になった初めの頃、国内盤で発売されたもの。おそらく再発売されていないはずなので貴重なCDとなった。価格を見ると3枚組で何と8200円。今となっては絶対に手が出ない価格である。
フィッシャー=ディースカウの気品あふれるアルマヴィーヴァ伯爵。ちょっとしたレチタティーヴォの扱い一つとっても、いかに大切に歌っているのがよく分かる。ペリーの男っぷりに満ちたフィガロ。フィガロ役と言えばヘルマン・プライが定評ありますが、私はペリーの方が好きである。そしてマティスの初々しいケルビーノ!
多彩な登場人物によって糸がもつれたように第4幕に突き進みますが最後、伯爵が「奥よ、どうか許して下さい」と歌うとサッと舞台が静まり荘厳感さえ感じさせる。これがライブ録音の醍醐味。
そして正に全盛期といっていいベームの指揮。序曲からして正に、たいへんなワクワク感を感じさせます。音楽が生き生きとしている。
第1幕最後の「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」での伴奏の立派さ。スケールの大きさ。また、これに負けないワルター・ペリーの声!
私が「フィガロの結婚」で1番好きなのは第2幕の後半である。戸棚に隠れていたケルビーノに変わってスザンナが伯爵の前に現れる場面から以降である。ドラマが物凄いスピードで進んで行く中で、どんどん音楽の表情を変えていく絶妙さ。正に天才モーツァルトの醍醐味。そして、それを見事に劇場心理を知り尽くして圧倒的な音楽を創造していくベームの指揮。
ベームに対して改めて敬意の念を強くするばかりである。






今日聴いたCD 6月6日

2012年06月06日 15時36分28秒 | 今日、聴いたCD
①ショスタコーヴィッチ ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77・ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調 Op.129、庄司紗矢香(ヴァイオリン)ドミトリー・リス指揮ウラル・フィルハーモニー管弦楽団(2011年録音、MIRARE盤)
・ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調 Op.129
②エルガー 交響曲第2番変ホ長調Op.63 エドワード・ダウンズ指揮BBCフィルハーモニー管弦楽団(1993年録音 NAXOS録音)

私はまだ、今一つショスタコーヴィッチに入り込んでいない。交響曲全集やオペラのCDは持っているのですが・・・。まだ時間がかかりそうである。
そんな私に庄司紗矢香さん独奏によるヴァイオリン協奏曲の新しい録音のCDが届きました。ショスタコーヴィッチの持つ独特な恐ろしいまでの緊張感に溢れた演奏は見事。特に第2番は何か緊張感の上に、凄まじい気迫も感じました。
数日前に音楽評論家の吉田秀和氏の追悼番組を見ましたが、今は亡き吉田氏も庄司紗矢香さんをほめていました。他人様がどうのこうのと言っていることに左右されたくはありませんが、私自身、何か嬉しい。

エルガーの交響曲第2番は超掘り出し物でした。
今年はイギリスのエリザベス女王の即位60周年の年。昨晩のNHKのBSで特集番組を見ましたが、チラッとウォルトンの音楽が流れ嬉しかった。
さて、この作品はエルガーが当時の国王エドワード7世(エリザベス女王の曽祖父に当たる方)に捧げた作品。
明るさと荘重さを兼ね備えたこの作品をイギリスの人々は「落日の輝き」と呼んでいるらしい。
たった10年の在位でしたが国王エドワード7世の治世を懐かしんでいるのでしょうか?
正に自家薬籠中の演奏。自然の音楽が流れているという感じ。演奏時間50分を超える長い曲ですが、時間の長さは感じませんでした。
最近、あれだけ好きなブルックナーの交響曲よりイギリス音楽を聴くことが多くなりました。
何故だろう? 

今日聴いたCD,6月1日

2012年06月01日 15時05分16秒 | 今日、聴いたCD
①シューベルト 歌曲集「冬の旅」 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)ジェラルド・ムーア(ピアノ)(1962年録音 EMI盤)
②シューベルト 歌曲「水の上で歌う」 クリスタ・ルートヴィッヒ(メゾソプラノ)ジェラルド・ムーア(ピアノ)(1961年録音EMI盤)
③シューベルト 歌曲「水の上で歌う」 ルチア・ポップ(ソプラノ)アーウィン・ゲイジ(ピアノ)(1983年録音 EMI盤)
④R・シュトラウス 歌曲「万霊節」 ルチア・ポップ(ソプラノ)ヴォルフガング・サヴァリッシュ(ピアノ)(1984年録音 EMI盤)

季節は初夏だと言うのにフィッシャー=ディースカウに導かれて冬の孤独な旅に出る。絶望感と永遠の別れ。
「冬の旅」では第5曲の「菩提樹」が有名ですが、私は第20曲「道しるべ」以降の5曲にひかれます。特に第21曲「旅の宿」が好きです。そこは墓にさえも拒否される世界。
私は大学2年の時、フィッシャー=ディースカウのリサイタルで「冬の旅」を生で聴いています。若造だった私が、当時どこまで、この作品を理解できたか今、思うと考えさせられます。もし、現在の私の年齢でフィッシャー=ディースカウの「冬の旅」を生で聴いたら、おそらく、もっと大きく深いものを感じていたに違いない。
しかし、残念ながら、今はもうフィッシャー=ディースカウは、この世にいない。

今、手元に、数日前に亡くなった吉田秀和氏著の「永遠の故郷・夕映」があります。
その中で、私の大好きなシューベルトの歌曲「水の上で歌う」が語られています。

>時と共に流れてやまぬ水の流れとうつろう人の身を歌いながらも悲哀一点張りではない。むしろ快い悲しみと楽しさの交代、いやこの二つが混然一つになって感じられてくる。悲しくて快いもの、快くて悲しいもの。

>「時よ、明日もまた、昨日や今日と同じように消えていけ。より高く輝く翼に乗って、私自身も移ろいゆく時とともに消えてゆくのがいいのだ」という最後の語句と、それにつけたシューベルトの歌の最後の旋律にある長く長くひっぱられた変ホ音は、いつまでも余韻を残していて、聴くたび本当にすごい天才の結びの筆の一振りだと思う。

この文章を読んで、「水の上で歌う」を2人の名歌手で聴いてみる。
まずは、クリスタ・ルートヴィッヒ。メゾ・ソプラノで聴くと本当にドラマチック。そして、そのあと、大好きなルチア・ポップで聴く。彼女の澄んだ歌声で聴くと、きらめく波の光が見えてくるようである。

今日の深夜NHK・Eテレで吉田秀和氏の追悼番組があります。明日は早朝出勤なので、録画して後日、ゆっくりと見ることにしましょう。

今日聴いたCD、5月23日

2012年05月23日 14時25分11秒 | 今日、聴いたCD
①シューマン 「リーダークライス」作品24
②シューマン 「詩人の恋」作品48 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)小林道夫(ピアノ)(1974年10月東京文化会館でのライブ録音 TDK盤)
③R・シュトラウス 歌劇「アラべラ」全曲盤より リーザ・テラ・カーザ、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、アンネりーぜ・ローテンベルガー ヨゼフ・カイベルト指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団・合唱団(1963年のライブ録音 ドイツグラモフォン盤)

フィッシャー=ディースカウが亡くなって初めての公休日。休みの日には、最初シューベルトの「冬の旅」を聴くつもりだった。
それが一転、手にしたCDはシューマンの作品だった。大昔、初めて購入したフィッシャー=ディースカウのドイツ歌曲のレコードがシューマンの「リーダークライス」作品24だった。クリストフ・エッシェンバッハのピアノのドイツグラモフォン盤である。その時の印象が今も強く残っているのかもしれません。
第7曲の「山や城を見下ろす」の旋律の美しさは、今も初めてこの曲をきいた時と同じ感慨である。
今日聴いたのは1974年の東京でのライブ録音。ハイネの詩による歌曲集が並んでいる。ライブでのフィッシャー=ディースカウ。聴衆を前にしているフィッシャー=ディースカウは、スタジオ録音よりも表現が強く劇的で面白い。また改めて聴いてみて小林道夫のピアノ伴奏も見事である。
シューマンの歌曲のあと、R・シュトラウスの歌劇「アラべラ」の全曲盤から第2幕、第3幕を聴く。私の大好きなオペラ。フィッシャー=ディースカウのオペラのレパートリーの中で「アラべラ」のマンドリーカ役は、たいへん得意にしていた役。
私は夫人のヴァラディのアラべラ、サヴァリッシュ指揮によるミュンヘンでの録音のレコードを持っています。ジャケットのヴァラディとフィッシャー=ディースカウが舞台で見つめ合っている写真が素敵だったのですが、CDでは全く違うイラストで、がっかりしたので、まだCDで買い直していません。
マンドリーカの持つ素朴で、純粋な性格をフィッシャー=ディースカウは見事に歌っている。
次の休みには「フィガロの結婚」を聴いてみたい。

私の東京での大学生時代、フィッシャー=ディースカウは2度、来日してくれました。その2度の来日の中で、フィッシャー=ディースカウを3回、聴くことが出来ました。リサイタルが2回、NHK交響楽団の定期演奏会が1回である。
この偉大な演奏家と同じ時代を生きたことを本当に幸せだったと思います。
フィッシャー=ディースカウが、この世を去った今、この時の経験が、いかに貴重で、私にとって大きなものであったか痛感させられました。
これからも、私の手元にあるフィッシャー=ディースカウの録音を大切に聴き込んでいくつもりです。