琉球一人旅

２月４日（水曜日）
９ヶ月ぶりの沖縄旅行だ。毎度のことながら今回も一人旅である。飛行機の出発時間は関西空港９時２５分で、１時間前の８時２５分に日本航空団体受付カウンターに集合しなければならない。一番電車（６時８分）に乗っても集合時間に５分ほど遅刻するが、これくらいは許してもらおう。奈良駅まで何事もなく到着した。関西線に乗り換え新今宮で南海電車に乗り換えるのだが、奈良を出たとたんに外は濃霧で視界が悪い。車内放送で濃霧のため徐行運転をすると言っている。この濃霧は奈良盆地だけだろうと、大して気にもとめていなかった。所が、２０分走るも外は相変わらず濃霧で、電車はチンタラチンタラ走っている。予定時間と通過時間をチェックすると１５分も遅れている。今度は前の電車が停止しているので、信号待ちをしますと車内放送があった。これはヤバイではないのとアセリが出て来た。天王寺駅を３５分も遅れて通過したときは、ひょっとして飛行機に乗り遅れるかも知れないといや～な予感がした。しばらくすると携帯電話が鳴り、とれば団体受付カウンターの女性からだった。まだお見えになっていませんが、どうなっていますかの確認電話だった。濃霧で電車が遅れ遅刻しそうと告げた。こんなときに限り南海電車も特急がこない。しかたなく急行に乗り、車内放送を聞けば関空到着は９時５分と言っている。受付カウンターまで行き、チケットをもらい手荷物検査をすれば、搭乗口に１５分到着は無理かもとあきらめの境地になってきた。関西空港駅に着く寸前にまた携帯電話が鳴った。先ほどの受付カウンターの女性だ。駅に５分に到着するので、走って行く旨を告げる。階段を駆け上りハアーハアー言いながらカウウターを目指して走った。すると向こうから同じく女性が走ってきた。女性の方からゆみちゃんですかと確認してきた。そうですよの返事でチケットをもらい手荷物検査の列に並んだ。あせっている時に前の人が再検査を受けると、しっかりしてくれ～と叫びたくなる。手荷物検査が終り搭乗口へ走る途中で、放送が流れ私の名前を呼んでいる。
搭乗口でチケットを入れたとたんに、疲れがどっと出た。これで無駄な出費がなくなりやれやれだ。
機内はガラガラに近い状態で、前も後ろも横も誰も座っていない。快晴であれば窓側の席は下界が見れて楽しいのだが、生憎の曇り空でほとんど見えない。沖縄本島のそばになってからようやく見えてきた。海がエメラルドグリーンでリーフの所で白波が立っている光景を見ると、沖縄に来たんだと実感する。
定刻に那覇空港に到着した。乗客が少なければ出る時が楽である。レンタカーもお客さんはアベックと私だけだったので、貸し出しが早い。とりあえず今夜の宿泊先沖縄ポートホテルへ向かった。１時前に到着したがチェックインは３時なので、車をホテルの駐車場へ置き、松山にあるセテールへ昼食を食べに行った。玄関のドアーを引くも開かない。定休日だろうか。念のため前にあるパーマ屋さんの女性に聞いてみた。いつも２時頃から開店ですよ～の返事がありほっとする。しかし朝飯を食べていないので腹がく～く ～鳴り２時までガマンできそうもない。パーマ屋さんの女性に近くに食べ物屋さんはないかと尋ねれば、すぐそばにそば屋さんがあるという。家庭料理「むら家」で野菜そば６００円也をいただいた。野菜をフライパンで炒め、そばの上に乗せてあるが香ばしくとても美味しかった。出汁もそばも平均点以上だ。
食べ終わり時計を見ると２時までにはまだ時間がる。明日名護に行くのだが、あの濃霧のドタバタ劇で、知り合いに渡すお土産を何も買っていない。そうだ国際通りにある三越に行けば何かいいものがあるはず。タクシーを飛ばし、地下の食料品売り場に行くと、京都、東京の銘 菓が色々とあるではありませんか。店員の方に「那覇で購入したことが分からないようにしてください」と注文を出した。黙っていれば包装紙に那覇三越が書いてあるとのこと。食料品売り場は見て回るだけで楽しい。沖縄だけの食材が色々とある。
時計を見れば早いもので３時になっている。お土産を手にタクシーでホテルへ帰りチェックインを済ませる。待たせていたタクシーに乗り再度セテールへ行った。店主のtakoさんはお帰りのようだ。顔を見せないで「たこ焼きください」と叫べば「ゆみちゃんや～」の声が返ってきた。最初に行ったときは「うちはイカ焼きしかやっていません」の声が返ってきて、それ以来挨拶言葉になっている。
カウンターに座れば泡盛１合を頼むのが常である。とりあえず１合を頼んだ。一番客だったがそのうち次々とお客さんがやってきた。