沖縄本島を旅すれば必ず訪れる場所がある。それは古宇利島。平成17年2月8日に名護市の屋我地島(やがじしま)と名帰仁村の古宇利島を結ぶ、橋の長さ1960mの古宇利大橋が開通した。無料の橋としては日本一の長さだ。橋ができるまでは連絡船しかなく、観光客はほとんど訪れなかったようだ。この橋が開通してから年々観光客が増え、土、日ともなれば人でごった返す。初めての方は、橋を渡る前にまず長い下り坂で、はるか向こうに見えるエメラルドグリーンの海を見て、歓声を上げることだろう。そして橋を渡りはじめると、橋の右を見ても左を見てもエメラルドグリーンの海が広がって、ヒデキでなくても感激すること間違いなし。この感激を味わいたくて橋を渡ること14回目となった。オフシーズンで平日だったので、橋の上で車を止め写真を撮った。良い子は決して真似をしてはいけません。晴れた日に訪れると感激度は1.5倍になるので、雨の日に当たった方は次回をお楽しみに。
古宇利島の橋のそばにはソフトクリーム、農産物、海産物の販売所がある。今回は時間がないので立ち寄らないで、島をぐるりと1周した。1周が約8km、所要時間約10分の小さな島 である。1周していると橋の反対側にある、お食事処「パーラー島の駅」が珍しく営業していたので、食べに入った。2年ほど前に名護のスナックでこの店の大将と知り合い、一度食べに入ったことがある。あれから何度も店の前を通ったが、いつも閉まっていた。店に入ると奥さん一人で大将はいなかった。聞けば風邪を引いて休んでいるとのこと。年中海にもぐっている海人(ウミンチュ)も風邪を引くようだ。モズクの天婦羅(400円)、魚汁(1000円)を注文した。天婦羅は揚げたてなので美味しい。一気に食べてしまった。魚汁にはご飯が付くので、お知りおきを。沖縄の食堂では、メニューを見れば単品のように見えるが実は「ご飯付き」が当たり前だ。初めて沖縄旅行すれば大抵の方がこれに面食らう。
魚汁はドンブリの中に、魚を3つにぶつ切りしたやつが入っていた。食べて見ると、これだったらマース煮の方が美味かったのにと悔やむ。食べ終わり奥さんに”京都の男が来たよ”と大将にお伝えくださいの伝言を残し店を後にした。1周し終わる手前で古宇利大橋を眺めれば絶景かな。