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夏休み旅日記~8月16日

久しぶりに夜雨が降った。
降ったりやんだりする度に夫は車中泊中何度も目を覚まし、
そのつど車の窓を閉めたり開けたりしてくれていたそうだ。
私は雨が降ったことすら気づかないまま朝まで快眠。

薬研(やげん)温泉「かっぱの湯」へ。
昔、この辺で道に迷ったお坊さんがガケから落ちてケガをし、
動けずにいて困っていたところに大きなフキの葉っぱを頭にかぶったかっぱが現れた。
気がついたらお坊さんは体をフキの葉に包まれて温泉に入れられていた。
おかげでお坊さんは元気を取り戻し、助けてくれたかっぱに感謝した。
といういわれ。その温泉がこの「かっぱの湯」だという。
フキの葉で体を包んでから温泉に入れてやったというのが何とも心優しい配慮ではないか。

清流に面した野趣あふるる場所にあり、道路上からも丸見えの無料混浴露天風呂
「かっぱの湯」に夫を残し、私はさらに奥にある「夫婦かっぱの湯」へ。
こちらは男女別で有料(200円)だが湯船が広くて露天の景色も良く気持ちがいい。
しかし終始アブとの戦いであった。

今日宿泊予定の宿まで目と鼻の先に来ているのだが、時間つぶしのために遠回りすることにした。
かっぱの湯から更に奥に向かって進む。
「この先は未舗装の林道です。」という看板が立ちはだかる。
しかし地図上では「あすなろライン」という名前がついている道だ。
まぁ対向車も来ているし、何とかなるだろう。

その考えが甘かった。
生半可な砂利道ではなかった。
大きな石と水たまりの続くでこぼこ山道、
ハンドルを小刻みに動かしながら慎重に慎重に走る運転手の夫の額にはあぶら汗。
隣に座る私も最初は「青森ヒバの天然林だ~いい香り~森林浴だ~」
などと窓外に腕を出したりしながら能天気に浮かれていたが、
進む程に荒れていく山越えの道。夫の緊張が伝わり徐々に無言になる。



どうにかこうにか無事に県道46号かもしかラインに抜けた。安堵とともにお腹がなる。
道の駅「かわうち湖」で「ひばっこそば」と「ホタテカレー」で腹ごしらえ。

「青森ヒバ」は「木曾ヒノキ」「秋田スギ」と並んだ日本三大美林のひとつで下北半島と津軽半島に多い。
とても香りのいい木で、その揮発成分は「ヒノキチオール」とのこと。
ヒバなのにヒノキチオールなのね。
青森ヒバの家はシロアリやカビにも強く、建ててから3年は蚊も寄りつかないそう。素晴らしい!
願わくばそんな家に住みたい。



仏ヶ浦を目指して西へ抜ける途中の道上に一匹の野生動物が佇んでいた。
車で近寄っても逃げない。
アライグマかな?
車から降りてカメラ片手に近寄っても全く動じない。
かわいいね~これアライグマだよね~
・・・まさかホントの熊の子供ってことはないよね・・・
子熊であれば必ず近くに母熊がいる。
写真を撮った後慌てて車に舞い戻る。
↓よくよく写真を見てみたらなかなか鋭そうな爪。

この直後には道のど真ん中に雉(キジ)が出現。
車を屁とも思わず、鶏のようにコッコッコッと首を振りながら悠然と横断していた。
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コメント
 
 
 
青森で… (ミンミン)
2007-09-02 17:34:13
杜さん、こんにちは~。
青森旅行の際に奥入瀬にあるホテルへ
日帰り入浴で寄ったのですが
そちらにも混浴のお風呂がありました。
(男湯が混浴できて、女湯には男の人が入れないというシステムでした)
途中の酸ヶ湯もそうだったと思うのですが
東北地方には結構混浴のお風呂が
まだまだあるみたいですね。
全国的にはどうだか分からないのですが
おおらかな土地っていうことなのでしょうか。

動物の写真、
う~~ん、一体なんだったのでしょう??
アライグマっぽくないような…(^^ゞ
もしかして熊だったのかしら???
 
 
 
ミンミンさま ()
2007-09-03 12:23:21
東北は混浴多いですよね~。
平気な顔して入っているおばさんもけっこういるので
私も・・・と思ったりするのですが
逆に男の人の方が目のやり場に困ってしまう風で
悪いかな~なんて思います。
ミンミンさん、酸ヶ湯も行ったことあるんですか。
私も一度行ってみたいと思ってました。
でっかいお風呂のところですよね~。
奥入瀬渓流北の蔦温泉はご存知ですか?
風情のある湯船で、おすすめです。
足元から温泉がわいてきます。

↑の動物、アライグマだと思い込んでいたんですけどね~
なんか微妙に違うような・・・


 
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