goo

夏バテ対策

思えば去年までの今頃は例年、猛暑のおかげで食欲もやる気も減退し
熱中症モード真っ盛りであったが、今年はちょいと異なる私。



今夏、毎朝欠かさず飲んでる自家製甘酒。
甘酒は夏バテ対策、飲む点滴と言われるほど滋養がある。
ということは知識としては知っていたが
以前はごくたまにスーパーでパックの甘酒を買ってひと夏1~2回飲む程度であった。
甘酒より、毎日欠かさず口にしていたのは梅干し。それでも猛暑猛湿にバテバテであった。
ところが毎日甘酒飲んでるこの夏は食欲が落ちることが全く無い。
増えることも無いので太ることも無い。
ベストな体重体調をキープしているのでやる気も落ちない。いいことずくめ。

今現在、麹を作るのにハマっているのでしこたま出来あがる麹を使い放題使って
甘酒を筆頭に塩麹やら醤油麹やら大豆麹やら化学実験室並みにいろいろ作っては味わい楽しんでいる。
白く細かなビロードのように生えているコウジカビを眺めてひとり悦に入る私の姿は
まるでカブトムシを入れた箱をのぞき見る小学生のようだ。
自家製麹の加工品、中でも甘酒は何度も何度も作っている。
私的ヒットはバニラビーンズを入れて風味付けした甘酒で
お菓子作りに使ったバニラビーンズの中身をとったさやを入れるだけ。
甘いミルキーな香りが一層甘く感じる。
そして出来た甘酒は氷水で割るのもすっきりしておいしいけど
私のお気に入りは冷たい牛乳割り。
砂糖や蜂蜜などで甘味を付けた牛乳とはまた違う、
体に染み入るような、何だか懐かしいような、
いったん飲み出すと我を忘れて一気飲みしてしまうような恍惚たる味。
大きな声では言えないけれど。
「何かこれ、おっぱいみたいな味しない!?」

あまりにもおいしいのでついオットに言ってしまった。
「おっぱい飲んだことないので分かんない」だとー
「ウソつけ―ちっちゃい時に自分だって母親の飲んだだろーが」
「そんな大昔のこと覚えてない」だって。

麹作りのための種麹菌を売ってるところをネットで検索してたら
「甘酒入り牛乳が甘く美味しく感じる」という麹屋さんのコラムをみっけ。
http://www.koji-za.jp/column/column06.php
そうそうそう。「甘酒入れたら甘く感じるのは当然だろう」というのではなく
何と言うか、牛乳そのものの甘味がより引き立つというか相性がいいというか。

数年前に実家の親が宅急便で手作り甘酒を送ってくれた時は
「甘ーい!お米だけでこんなに甘味が出るんだー」と、それ以外の感慨もなかったが
今この年になって初めてハマる甘酒の甘味。
子供の頃「こんな苦いの一体何がおいしいの」と思ってたビールの味。
御年輩の方々が血眼で山菜取りにあけくれる様を
「たかが山菜にどうして年寄はあそこまで熱中するのだろうか」と冷ややかに眺めていた時。
自分が年齢を重ねて初めて分かったビールや山菜の美味しさ。
あーそーかオトナの体はこの味を求めてるのかーと納得。腑に落ちるとはまさにこのこと。
今夏没頭中の甘酒も、まさにそんな感じ。

若い頃に甘酒飲んだ時はお米の粒々が「ゲロみたい・・・」(失礼)と
あんまり心地いい舌触りじゃないと思ったけど、今はそのままでもどうってことないし、
試しにフードプロセッサーにかけてからザルで濾してみたら非常になめらかクリーミー。
「ブドウ糖とビタミン類とアミノ酸が多く含ま れている総合栄養飲料」甘酒。
こないだラジオで、風邪ひいたり体調崩して食欲無い時はおかゆもいいけど甘酒がいい。と言ってた。
酵素によってお米の栄養素がすでに分解されているのでおかゆを食べるよりも胃の負担が減るという。
今も甘酒飲みながらこのブログを書いている。
いいことづくめの甘酒。
ただし飲み過ぎるとすい臓に負担がかかるので1日200cc程度がベスト、とのこと。

甘酒の基本的な作り方は、65度のおかゆに麹を混ぜて、
55度~60度で8~10時間前後保温すると出来あがる。
電気炊飯器の保温機能を使って作るのが一般的だけど
うちは炊飯器がないので、もっぱら保温鍋(シャトルシェフ)が大活躍。
おかゆ作るのもこれでOK。
以下作り方備忘録。

・内鍋に洗ったお米2カップと水6カップ入れて火にかける。
・沸騰したら外鍋に入れて1~2時間保温。
・内鍋を室温に出し、おかゆが65度程度まで冷めたら麹を2カップ強入れて混ぜる。
・再び外鍋に入れて保温。3~4時間おきに温度を計り、下がっていたら60度まで再加熱して再び保温。
・8~10時間程度保温すると甘酒完成。
・70度まで加熱するとさらに甘くなる。酵素は死ぬけど。←バニラビーンズはこの段階で入れる。

もち米の方が甘くなるそうだけど、いちいちもち米買ってくるのも面倒なので
おなじみ長野の地主さんの湧水米を使ってる。麹も同じお米。それでもめちゃ甘い。
コツは温度計を使ってキチンと温度を計ること。これさえ守れば失敗もない。
麹作りに関してはまたいずれ~。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 畑のレモングラス ブラックベリ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。