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杜の茶菓菜 (もりのさかな)
山の畑のエビガライチゴ
長野畑(=山の畑)で育てているエビガライチゴは木いちごの一種で、生食でも甘くておいしいです。
⇒こちらのサイトで紹介されているように、野生種で現代では希少な木いちごですが、私のお客様の中には「山に行った時に見つけた」「子供の頃実家で食べた」おっしゃっていた方もいます。ただ近場のホームセンターや園芸店などで苗を販売されているのはいまだ見たことがありません。
「ヘビガライチゴジャムありますか?」とお問い合わせ頂いたこともありますが、ヘビガライチゴではなくエビガライチゴです(^^)
漢字で書くと海老殻苺。結実する前のつぼみの状態(↑上の写真)が赤い細かなトゲトゲで覆われていて海老の殻に似てるからその名がついたと言われます。つぼみだけじゃなく枝や幹もトゲだらけで野趣満載な木いちごですが、果実は宝石のような透明感のある真紅でとてもきれいです。
長野畑のあるこの集落には昔からエビガライチゴが自生しているそうです。2007年に長野畑に着手してすぐ、畑から数10m離れた山肌にこのエビガライチゴが生えてるのを見つけて、2本だけ畑に移植したらわずか数年で畑の一角を覆うほどに増殖しました。そしてちょっと離れた山の斜面にも自生しているのを見つけて、その周りの雑木を伐採し続けていたら、そこのエビガライチゴもわわわ~~っと増殖。びよーんと長く伸びた新枝の先っちょが地面に着くと、そこから発根し新しい株が育ちます。新枝から発根するのはブラックベリーも同じだけど、エビガライチゴは圧倒的な増殖力。ものすごい勢いで辺り一面エビガライチゴだらけになりました。
上の写真はエビガライチゴに埋もれながら収穫しているオット。トゲだらけの中をくぐり抜けるようにして進みながら摘み採り作業。その途中でハチが来ると簡単には逃げられない恐怖と戦いながら今年も何とか収穫を終えてジャム加工しました。
甘酸っぱい木いちごのジャム、種の大きいブラックベリーは裏漉して煮詰めてるのでなめらかな舌触りですが、エビガライチゴはブラックベリーよりも種が小さいのでそのまま煮てジャムにしています。キウイの種のようなプチプチの食感に好みははっきり分かれますが、好きな方はやみつきになる味わいです。何よりまず市販されているものはめったにない希少なジャム。一度お試しを。
☆先週袋井の自然食品店「野草広場」さんに、そして本日8月11日ご近所の自家焙煎珈琲豆店「鈴家」さんに納品させて頂きました。
※現在の畑の状況や写真はオット担当のFacebookでご紹介しています。
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周りはこんなにとげとげなのに、心を捕まえられちゃう実がたまりません~
トゲだらけで旺盛に殖える獰猛な植物なのですが
見た目に反してかわいい赤い実に癒されます^^