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長野畑のレッドカラント



以前オットに何か質問したら「そんなことも分かんないの」と言われてぶちぎれたことがある。年上で自分の方が人生経験が豊富だからといってその上から目線は何なんだ偉そうに!
先日、掛川のひとまめ焙煎店さんから「何で長野で畑をやってるの?」と聞かれて、あれこれお答えした後に「長野の畑で育っている果樹って最初から自生してたの?」と聞かれて「なわけないじゃないですか」とつい言ってしまった。あわわ。何なの私、偉そうに。。長野畑を見たこともない方に対してこの言いぐさはないだろうと反省。ひとまめさんゴメンナサイ。。
「長野畑の土地は元々畑だった場所じゃないので、ほとんどの果樹は近くのホームセンターとかネット通販とかでうちが買った苗を植えたんですよ~」とひとまめさんにお話しつつも、そういえばエビガライチゴは畑の近くに自生していたのを移植して株分けして増やしたものだし、レッドカラントは亡きお菓子作りの師匠が昔住んでいたこの近くの住居兼工房に植えてたのが増えたのを分けてもらって移植したものだし、グースベリーはこの畑の地主さんが育てていたのを株分けさせて頂いたものだし、クルミはリスが運んできた実から発芽して育ったものだし、ヘーゼルナッツは最初買って育った苗の枝を挿し木して増やしたし、カシスは最初買って育った苗を株分けして今増やしている最中。

20年前に私が居候させて頂いていた、この村にかつて存在した焼き菓子工房の師匠も、自給用の野菜の他に色々な果樹苗を通販でお取り寄せしては自分の畑に植えて育てていた。レッドカラントも最初10本の苗を園芸店のカタログ見て取り寄せた、と言ってた。その焼き菓子工房師匠が急逝されて数年経た後も、レッドカラントは同じ場所で数十本に増えてしたたかにたくましく生きていた。13年前に長野畑を借りた時にそれを思い出し、地主さんにおことわりして移植させて頂いたのだ。
思えば当初は私も畑ドシロートで、移植と言えば聞こえはいいけど、乱暴にえいやっとレッドカラントの細い幹をひっこぬいて土をバラバラ落として運び、畑に穴をほってむき出しになった根っこ部分を埋めて、「こんないい加減なやり方で根付くのかなぁ」と自分で思うほど適当だった。レッドカラントは冬積雪する寒い地域で育つ果樹なので、この地域と土質に合った、ということだけじゃなく私の粗雑な扱いにも耐える頑健な性質なのだろう。あんないい加減に移植したのに枯れたのはほとんどなく、しぶとく成長しこの数年毎年収穫できるようになった。
ルビー色に輝くレッドカラントの美しい果実を眺めるつど、この小さい実を収穫するのが面倒くさいのよね~と亡き師匠が苦笑してた時のことを思い出す。



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