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杜の茶菓菜 (もりのさかな)
鬼無里の地ほおずき
長野畑の地主さんが栽培グループを作って育てておられる地場産自生種の食用ほおずき。
毎年秋に種を採取して、春に種を播いて苗を育て畑に植え付けて育てられるこのほおずきは、
元々この地域に自生していたものだそうで、100歳近い地主さんのお母様も子供の頃に道端に
実っているのをつまんで食べていたそうで、少なくても90年以上前はすでにあったことになる。
元をただせば熱帯原産と言われる食用ほおずきにもさまざまな品種があるが
この鬼無里生まれの食用ほおずきは「千成り(せんなり)ほおずき」だと思われる。
それにしても、標高900mを越える山里の集落に昔から連綿と育ってきたって何だかロマンを感じる。
海を越えてはるばるやってきた種がこの地で芽吹いたのだろうか。
ちなみにこの辺の集落では目の青いお年寄りをたびたび見かける。
この地ほおずきには地元の方によって「山ほおずき」という名が付けられた。
ぶどうと山ぶどうが異なるように、普通の食用ほおずきとはちょっと違うんだよということで。
こないだ夏休み最終日に長野畑に寄った時はちょうど収穫が始まった頃。
地主さんの畑に足を踏み入れて、ぽろぽろと落ちた完熟果実を収穫させて頂いた。
地面に落ちても皮があるのですぐに劣化しないのがこの食用ほおずきのいいところ。
皮付きのままだとある程度日持ちする。
それにつけてもほおずきの形って何てかわいいの。
かわいらしさにそそられて焼けつくような炎天下の下つい没頭して山ほど収穫してしまったが
皮むき作業のつらさしんどさを忘れてた。
いや、皮をむくだけなら全然つらくも痛くもかゆくもない。ふたつみっつむくだけなら。
一人で朝から晩まで丸々1日がかりで皮むきをしても10kgがやっとという。
この小指先大の小さな果実の皮をひとつひとつむき続けるというひたすら地味で単調な作業。
やってみて初めて分かる”ずく”=根気を要する作業のしんどさ。
「そんなの子供でも出来る簡単なことじゃーん」見ているだけならホント簡単なんだけど。
それを地元の方は、ご高齢の方が夏の暑い時期に家の中で出来る
簡単な手作業だからちょうどいいとやってのけるのだから頭が下がる。
今回収穫してきたこの山ほおずきの皮むき作業は、会社帰りのオットにおまかせー
その後ジャムにするのが私のシゴト。うふ。
この山ほおずきは来月末頃まで収穫されるので、あと何度か分けてもらう予定。
「生で食べてみたい」「ほおずきジャムを自分で作ってみたい」という方、
タイミング合えば地主さんにお願いして生果を分けてもらえるかも。
ご興味のある方はメール下さい。
※この山ほおずきジャムも作りましたので販売開始します。
Rサイズ200g入り¥840、Sサイズ90g入り¥550
トロピカルフルーツのような芳香があり、山のはちみつのような滋養を感じる甘味のジャム、
砂糖量は控え目ながら果実をじっくり煮詰めているので
200g入りの瓶に300g以上の果実分が含まれている贅沢ジャムです。
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