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収穫作業中



ちょうど1年前の今頃。長野畑でカシスの摘み採り作業している時に熊が出た。前述の通り、カシス摘みはとりわけ好きな作業でうっとりするいい香りに包まれて手を動かしているとお酒に酔ったように陶然と作業に没頭するのだけど、ふいに私の右背後15mくらいの場所からガサガサっと大物が草の茂みをかき分ける音が聞こえて、その瞬間私は脱兎のごとくスタコラサッサと駆け上がり停めてある車の脇に逃げた。私の少し下で作業してたオットには目もくれずひとりで逃げた。車の陰に隠れてそーっと見渡すと、オットが仁王立ちしてガサガサ音がした方向を向いている。後からオットに聞いたところによると、茂みのむこうに熊の姿をチラ見したらしい。今までもこの地域には熊が出てたし、過去には熊にうちの畑のプラムを食べられた形跡もあったし、実際私も昔この地域で居候生活している時、下りの山道をシャーっと自転車飛ばして走行中カーブを曲がり切る直前に路上で熊とばったり遭遇したこともあった。この近所に住んでる方から熊に墓石を倒されたという話を聞いたこともある。墓石の中にミツバチが巣を作っていてそのハチミツ目当てだったらしい。そう聞くとハチミツを指ですくってなめている熊のプーさんのイメージが頭に浮かぶけど現実はそんなかわいくない。
畑で人間ふたり作業中にこんな目と鼻の先で出没するなんてコワすぎる、、、まだカシスの収穫始めたばっかなのにどうしよう、、、と思ったけど、膠着状態に飽きたのか数分後にはオットが鼻歌をふんふん歌いながら収穫作業を再開した。あろうことかオットは、「ある~ひ~もりのなか~くまさんに~出会あった~」と森のくまさんを歌っていた。えええ~~大丈夫かな~~
実は、茂みのむこうの熊とオットが対面してる様を離れた場所から眺めている時に私は、茂みに向かって石を放り投げれば熊を追い払うことが出来るかな、、、なんて思ってのだけど「そっちの方が危険すぎる」と後からオットに言われた。元ソフト部の投力を活かしてと思ったけどやらなくて良かった。「声とか音を出してここに人間がいるアピールをしてればとりあえず近くに寄ってこないから」だからと言って森のくまさんを歌う神経もどうかと思うが、そのことを教訓に翌週からラジオを持参した。日曜日の朝8時からNHKラジオでやってる「山カフェ」は場の雰囲気にもぴったりだし。今年もラジオをかけながら収穫作業してたけど、もっといい音質で、、、とラジオのアンテナを1mぐらい無理やり伸ばしてやってたら、無事収穫終えてラジオをしまう時にアンテナが折れた。ちなみにスマホアプリでも何でもなく普通の電池式アナログラジオ。今年は今のとこ熊との遭遇は無いけど、今まで通り猪に畑の一部をめっちゃ荒らされており去年一昨年植え替えたルバーブの苗をひっくり返された。まるでブルドーザーで一面耕したように盛大にほっくり返す猪の仕業。猪もこのままじゃな~~

※現在の畑の状況や写真はオット担当のFacebookでご紹介しています。

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