茶・菓子・果物・野菜・素材・酒・酒菜などについてのひとりごと含めた杜屋(もりや)のブログです
杜の茶菓菜(もりのさかな)
むむ~の話2
午前中から夕方まで、ほとんどラジオをかけっぱなしで作業をしている。
今日の国会中継での話。
今の日本のお米農家の労働を時給に換算すると、平均256円だそう。
米農家の95%は採算割れしているという。
お米を作れば作るほど、損をする。
日本では、農地を減反しているのにお米を海外から輸入している。
日本では、米が余っているのに輸入している。
世界には、食料不足の国があるのに輸入している。
国内で余った米は一体どう始末されているのだろうか。
どうしてこうなってしまったのだろう、世の中のシステムは。
自分の家や身内で食べる分だけを栽培する、
という農家は今後一層増えていくのではないだろうか。
今日の国会中継での話。
今の日本のお米農家の労働を時給に換算すると、平均256円だそう。
米農家の95%は採算割れしているという。
お米を作れば作るほど、損をする。
日本では、農地を減反しているのにお米を海外から輸入している。
日本では、米が余っているのに輸入している。
世界には、食料不足の国があるのに輸入している。
国内で余った米は一体どう始末されているのだろうか。
どうしてこうなってしまったのだろう、世の中のシステムは。
自分の家や身内で食べる分だけを栽培する、
という農家は今後一層増えていくのではないだろうか。
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おふくろの味・2
思えば、うちの母親はスーパーなどの出来合いのお惣菜や冷凍食品を買わなかった。
お彼岸にはおはぎ、中秋には月見だんご、家族の誕生日にはお赤飯やちらしずしを作ってくれるのが常だった。
私が高校生の頃に毎日持っていったお弁当も皆手づくりで、味がいいのは当たり前、見た目、彩りもきれいで、周りの同級生にしょっちゅう「杜ちゃんのお弁当っていっつもおいしそうだよね」と言われていた。
自宅には、古式な電気オーブンは昔からあったが電子レンジは無かった。
「温めるのは鍋でも蒸し器でもオーブンでも出来る」それが母親の持論だった。
餃子やシュウマイ、コロッケなどをまめに手づくりしては冷凍しておき、朝に蒸したり揚げたりしてお弁当箱に入れてくれていた。
そんな家で生まれ育ったので、親というのはおいしくて安全な料理を手づくりするのが当然だと思っていた。
今の世の中「冷凍食品が無い食卓、お弁当は考えられない」という主婦が多数存在するというのが目からウロコだった。
・・・なんて言うと、今の私があるのは100%母親のおかげという感じがするが、実はそうでもない。
小学生の頃、家庭科の授業の調理実習で初めて自分で味噌汁を作り「お母さんが作る味噌汁よりおいしい!」と思った。煮干でダシをとった味噌汁だった。
高校生の家庭科の授業で先生が「味噌汁をダシの素、化学調味料で作っている家は手を上げて」と質問したら、なんとクラス中全員挙手した。もちろん私を含めて。
うちは果物を欠かさない家だった。外国産のオレンジやグレープフルーツなどもよく食べた。
高校時代の家庭科の先生は今思えばとてもいい先生で、「輸入オレンジのポストハーベスト(収穫後農薬、防カビ剤など)の恐怖」という感じのビデオを授業中に見せてくれた。
その頃から私の方が親よりも添加物に敏感になり、「お赤飯には食紅入れないで」などと親に言って、あずきの煮汁で炊いたものが我が家の赤飯になった。
私は20歳の時に1人暮らしを始めた。
「絶対コンビニ弁当を買わない」と心に誓い、自分の毎食事を全て自炊した。
それまで、親が料理をするのを手伝ったことは無いわけではなかったが、家族の食事を全て自分で用意するということは無かった。
適度な買い物、材料を余らせず、無駄にせずに使い切ることの難しさが初めて分かった。
あーだこーだ言っても、今現在「忙しい」を理由にオットにおでんを作らせている私が、母親に頭が上がるはずはないのである。
お彼岸にはおはぎ、中秋には月見だんご、家族の誕生日にはお赤飯やちらしずしを作ってくれるのが常だった。
私が高校生の頃に毎日持っていったお弁当も皆手づくりで、味がいいのは当たり前、見た目、彩りもきれいで、周りの同級生にしょっちゅう「杜ちゃんのお弁当っていっつもおいしそうだよね」と言われていた。
自宅には、古式な電気オーブンは昔からあったが電子レンジは無かった。
「温めるのは鍋でも蒸し器でもオーブンでも出来る」それが母親の持論だった。
餃子やシュウマイ、コロッケなどをまめに手づくりしては冷凍しておき、朝に蒸したり揚げたりしてお弁当箱に入れてくれていた。
そんな家で生まれ育ったので、親というのはおいしくて安全な料理を手づくりするのが当然だと思っていた。
今の世の中「冷凍食品が無い食卓、お弁当は考えられない」という主婦が多数存在するというのが目からウロコだった。
・・・なんて言うと、今の私があるのは100%母親のおかげという感じがするが、実はそうでもない。
小学生の頃、家庭科の授業の調理実習で初めて自分で味噌汁を作り「お母さんが作る味噌汁よりおいしい!」と思った。煮干でダシをとった味噌汁だった。
高校生の家庭科の授業で先生が「味噌汁をダシの素、化学調味料で作っている家は手を上げて」と質問したら、なんとクラス中全員挙手した。もちろん私を含めて。
うちは果物を欠かさない家だった。外国産のオレンジやグレープフルーツなどもよく食べた。
高校時代の家庭科の先生は今思えばとてもいい先生で、「輸入オレンジのポストハーベスト(収穫後農薬、防カビ剤など)の恐怖」という感じのビデオを授業中に見せてくれた。
その頃から私の方が親よりも添加物に敏感になり、「お赤飯には食紅入れないで」などと親に言って、あずきの煮汁で炊いたものが我が家の赤飯になった。
私は20歳の時に1人暮らしを始めた。
「絶対コンビニ弁当を買わない」と心に誓い、自分の毎食事を全て自炊した。
それまで、親が料理をするのを手伝ったことは無いわけではなかったが、家族の食事を全て自分で用意するということは無かった。
適度な買い物、材料を余らせず、無駄にせずに使い切ることの難しさが初めて分かった。
あーだこーだ言っても、今現在「忙しい」を理由にオットにおでんを作らせている私が、母親に頭が上がるはずはないのである。
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おふくろの味
昨日はオットの誕生日だった。
仙台に住む私の母から、誕生日祝いの品が宅急便で届いた。
それは母手製の「ハヤシライス」。
今や誕生日の恒例である。
100円ショップで売ってるようなごく普通のタッパーに入ったハヤシライス。
タッパーが見えなくなるほどガムテープでぐるぐる巻きにされて
決してクール冷凍便などではなく、普通の宅急便で送ってくる。
でも中身がこぼれたりしたことは一度も無い。
土鍋に移して温めたハヤシライスをご飯の横に盛りつける。
食べ始めた途端無言になる。
「このまろやかさ・・・」「このコク・・・」「この味わい深さ・・・」
食べながら心の中で問答しては
「やっぱりおいしいね~」と言ってオットと二人でうなずき合う。
「おいしかった~もっと食べたい。」
と携帯メールすると「足りないくらいがちょうどいいんだよ」と返事が来る。
このおいしさの秘密は一体何なんだ~とメールすると
「玉ねぎ炒める時と小麦粉炒める時に気を抜かないこと」と返事が来る。
「ま、こんなもんでいっか」と火から外すと、結果イマイチの味に仕上がるそうで。
そもそものレシピは河北新聞か何かの料理コーナーに載っていたものである。
私が実家に居た頃は茶ばんだ新聞の切り抜きが冷蔵庫の横に貼りつけてあった。
今もそのままなのだろうか。
普通~に玉ねぎ炒めて小麦粉炒めてルー作って、牛肉をスープで煮てルー入れて、
トマトペーストと赤ワインで味付けしてマッシュルーム入れるだけなんだけど。
当然、私もこちら静岡に来てから、レシピを教えてもらって自分で作った。
しかしやはり及ばない。何で?安い肉使ってるからか?それもあるかも。
「ハヤシライス屋やれば~?絶対繁盛すると思うよ」と言うと
「こんな手間かかることやってられない」と言う。
「次は私の誕生日によろしく~。」
仙台に住む私の母から、誕生日祝いの品が宅急便で届いた。
それは母手製の「ハヤシライス」。
今や誕生日の恒例である。
100円ショップで売ってるようなごく普通のタッパーに入ったハヤシライス。
タッパーが見えなくなるほどガムテープでぐるぐる巻きにされて
決してクール冷凍便などではなく、普通の宅急便で送ってくる。
でも中身がこぼれたりしたことは一度も無い。
土鍋に移して温めたハヤシライスをご飯の横に盛りつける。
食べ始めた途端無言になる。
「このまろやかさ・・・」「このコク・・・」「この味わい深さ・・・」
食べながら心の中で問答しては
「やっぱりおいしいね~」と言ってオットと二人でうなずき合う。
「おいしかった~もっと食べたい。」
と携帯メールすると「足りないくらいがちょうどいいんだよ」と返事が来る。
このおいしさの秘密は一体何なんだ~とメールすると
「玉ねぎ炒める時と小麦粉炒める時に気を抜かないこと」と返事が来る。
「ま、こんなもんでいっか」と火から外すと、結果イマイチの味に仕上がるそうで。
そもそものレシピは河北新聞か何かの料理コーナーに載っていたものである。
私が実家に居た頃は茶ばんだ新聞の切り抜きが冷蔵庫の横に貼りつけてあった。
今もそのままなのだろうか。
普通~に玉ねぎ炒めて小麦粉炒めてルー作って、牛肉をスープで煮てルー入れて、
トマトペーストと赤ワインで味付けしてマッシュルーム入れるだけなんだけど。
当然、私もこちら静岡に来てから、レシピを教えてもらって自分で作った。
しかしやはり及ばない。何で?安い肉使ってるからか?それもあるかも。
「ハヤシライス屋やれば~?絶対繁盛すると思うよ」と言うと
「こんな手間かかることやってられない」と言う。
「次は私の誕生日によろしく~。」
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氷抜き
昨日の忍者で思い出したこと。(いや別に忍者の話というわけじゃないんだけど)
昔、喫茶店勤務時代の好きな仕事のひとつに「氷抜き」があった。
アイスドリンク用のかちわり氷作りである。
夏場などアイスがよく出る時期は氷屋さんに頼んで配達してもらったりしていたが、
基本的には自分達でお店で作っていた。
長方形の大きな深めのバットに浄水を満たし、お店の冷凍庫で凍らせる。
バットの底にお湯をかけて氷を取り出し、アイスピックで砕く。
片手に抱え持つほどの大きな氷の塊をドリンクグラスに入るほどのサイズまで砕いていく。
アイスピックで氷を砕く。これが何よりも快感だった。
この仕事だけは他のスタッフの誰よりも率先してやっていた。
やったことのある人は分かると思うけど、大きな氷には切れ目みたいな「目」があって、そこにアイスピックの先端をぴしっと当てると、きれいにぱかっと割れる。
厚手のゴム手袋をはめた左手に氷、右手にアイスピックを持ち、「目」をねらってぱしぱしと砕いていく。
決して力を入れる必要はない。「目」にさえ命中すれば、氷表面にあたった瞬間にアイスピックをすっと引けばいいので、怪我をすることもない。(最初の頃は「目」が分からず、力任せに砕こうとして、アイスピックで左手に穴をあけたこともあったけど。)
氷抜きに没頭している私の姿は他のスタッフの目にはちょっと鬼気迫る感があったと思うが、私自身はおもしろくて仕方なく、一日中氷抜きだけやってたいな~などと言う始末であった。
考えてみれば、この氷抜きにおけるアイスピックの持ち方が「逆手」である。
氷抜きのおもしろさは力に頼らず「目」を狙い打つことにあると思ったが、逆手の持ち方自身にも何か隠された魅力があるのかもしれない。
昔、喫茶店勤務時代の好きな仕事のひとつに「氷抜き」があった。
アイスドリンク用のかちわり氷作りである。
夏場などアイスがよく出る時期は氷屋さんに頼んで配達してもらったりしていたが、
基本的には自分達でお店で作っていた。
長方形の大きな深めのバットに浄水を満たし、お店の冷凍庫で凍らせる。
バットの底にお湯をかけて氷を取り出し、アイスピックで砕く。
片手に抱え持つほどの大きな氷の塊をドリンクグラスに入るほどのサイズまで砕いていく。
アイスピックで氷を砕く。これが何よりも快感だった。
この仕事だけは他のスタッフの誰よりも率先してやっていた。
やったことのある人は分かると思うけど、大きな氷には切れ目みたいな「目」があって、そこにアイスピックの先端をぴしっと当てると、きれいにぱかっと割れる。
厚手のゴム手袋をはめた左手に氷、右手にアイスピックを持ち、「目」をねらってぱしぱしと砕いていく。
決して力を入れる必要はない。「目」にさえ命中すれば、氷表面にあたった瞬間にアイスピックをすっと引けばいいので、怪我をすることもない。(最初の頃は「目」が分からず、力任せに砕こうとして、アイスピックで左手に穴をあけたこともあったけど。)
氷抜きに没頭している私の姿は他のスタッフの目にはちょっと鬼気迫る感があったと思うが、私自身はおもしろくて仕方なく、一日中氷抜きだけやってたいな~などと言う始末であった。
考えてみれば、この氷抜きにおけるアイスピックの持ち方が「逆手」である。
氷抜きのおもしろさは力に頼らず「目」を狙い打つことにあると思ったが、逆手の持ち方自身にも何か隠された魅力があるのかもしれない。
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お気に入りの店・3
ケーキ好きの人なら必ず1冊は持っているであろう、全国のおいしいケーキ屋ガイドブックのような本にちょくちょく掲載されていたので、仙台に住んでいる頃からその店の名は知っていた。
2年前、初めて九州へ車中泊の旅に出た時、あ~熊本にあるあのケーキ屋さんに行きたいな~と思い事前に場所をチェックして、往路で訪れた。
そして復路でもう一度訪れた。
最初に買ったお菓子があまりにもおいしかったので、帰る前に何としてももう一度寄りたいと思ったのだ。
そのケーキ屋さんが、熊本県の「アンジェミチコ」。
こういうお店の近くに住みたい・・・そんな憧れのお店。
(決して自分が「お店をやる側」には立たないのがミソ。)
親指の先ほどの一粒のトリュフと生ケーキ1カットがほぼ同じ値段というお店と言えば分かる方もいるかもしれない。チョコレートとチョコレート系ケーキの絶妙な味わいには一口食べると恍惚となるが、焼き菓子類の魅力も大。見た目といい包装といいざっくりとして決して緻密な感じはしないのだが、口に入れて、噛みしめて、飲み込んで、気づくといつの間にか一袋食べきっていて、そしてその上で、あぁまた食べたい・・・という余韻が残る。バランスが絶妙。記憶に残る味わいとはまさにこれ。
あの時のあの味わい・・・また食べたいな~~~
・・・時間あったらでいいから買ってきて~・・・
・・・と、熊本へ出張のオットへ哀願した。
今、目の前に茶色の紙袋に入った様々なお菓子がある。
これこそが「全部独り占めしたいお菓子」である。
2年前、初めて九州へ車中泊の旅に出た時、あ~熊本にあるあのケーキ屋さんに行きたいな~と思い事前に場所をチェックして、往路で訪れた。
そして復路でもう一度訪れた。
最初に買ったお菓子があまりにもおいしかったので、帰る前に何としてももう一度寄りたいと思ったのだ。
そのケーキ屋さんが、熊本県の「アンジェミチコ」。
こういうお店の近くに住みたい・・・そんな憧れのお店。
(決して自分が「お店をやる側」には立たないのがミソ。)
親指の先ほどの一粒のトリュフと生ケーキ1カットがほぼ同じ値段というお店と言えば分かる方もいるかもしれない。チョコレートとチョコレート系ケーキの絶妙な味わいには一口食べると恍惚となるが、焼き菓子類の魅力も大。見た目といい包装といいざっくりとして決して緻密な感じはしないのだが、口に入れて、噛みしめて、飲み込んで、気づくといつの間にか一袋食べきっていて、そしてその上で、あぁまた食べたい・・・という余韻が残る。バランスが絶妙。記憶に残る味わいとはまさにこれ。
あの時のあの味わい・・・また食べたいな~~~
・・・時間あったらでいいから買ってきて~・・・
・・・と、熊本へ出張のオットへ哀願した。
今、目の前に茶色の紙袋に入った様々なお菓子がある。
これこそが「全部独り占めしたいお菓子」である。
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食べるもの
電話がなる。
「もしもし、杜屋さんですか?」
「ハイ。」
聞きなれないご婦人の声。初めての方だ。
「実は、ハルエメラルドキウイジャムというのを買って食べたんですけど・・・」
そこで一瞬言葉が切れる。
その瞬間こちらは体がこわばる。
まさかクレーム・・・!?
「とってもおいしかったので、どうしたら買えるか教えてもらえませんか。」
・・・・ほ~~~っと体から力が抜ける。と同時にうれしさがこみ上げる。
「ハルエメラルドキウイのジャムは、昨秋キウイ農家さんから委託加工を
請け負って作ったものなので、私の手元からは販売していないんです。
そのキウイ農家さんところにはまだ在庫があるかもしれないので、
良かったら直接問い合わせてみて下さい。」とご連絡先をお教えした。
ハルエメラルドキウイは収量が少ないそうで、しかもハルエメラルドという
その名前もそのキウイ農家さん御自らが名づけられたそうだ。
「私もあさってジャム用キウイを仕入れてくる予定で、その次の日以降には
プリンセスキウイジャムとヘイワードキウイジャムを作りますよー」
と付け足して、ついでに杜屋カタログも送付させて頂くことにした。
見知らぬ方から、お菓子のお問い合わせをお電話で頂くことはあるけれど、
キウイジャムを、とジャムの銘柄指定は初めてだ。うれしいな~。
・・・・・・・・・・・
中国産農薬入り冷凍餃子がニュースになっている。
これを食べて体の具合が悪くなったという連絡が、全国各地の保健所に入っているそうだ。
「しかしさー、メーカー側って怖くないのかなー。
自分が作ったもので人を死なしちゃうかもしれないってのに。」
とテレビを見ながらオットに言ったら
「そんなのメーカー側の会社は倒産させてハイさよなら~で終わりでしょ。」
大人社会のこの恐怖。
「食品メーカー、食べ物屋ってある意味薬屋とかと同じだよね。
だって口に入れるものだもん。必ず体に何らかの影響を与えるよね。
薬が一歩間違えば毒に変わるように、食べ物だって実際そうなんだろうなー。」
日本は今、基準を満たした工房を造って(私は自宅台所を改築した)保健所の営業許可をとって、
食品衛生責任者の資格(1日講習を受けるだけ)をとって、年に2回検便すれば、
誰だって、食べ物を作って売ってお金をもらうことが出来る。
調理師や製菓衛生士の資格は持ってなくても営業許可は取れるのだ。
しかし、そのうち薬剤師みたく、食品製造業にも国家資格が出来たりして・・・。
賞味期限改ざん問題で、より品質表示・管理基準が厳しくなっていく日本。
考えてみれば農薬に関する取締り基準も、日本における基準であって、
外国は外国である。ある程度の安全水準を保つべく、とは言っても
現場のことは現場でしか分からない。
日本の緻密さを外国に押し付けるわけにはいかないし・・・?
などととやかく言っても、私自身が政治家になって、日本の食の安全を守るべく諸外国と交渉するとか、
私自身が大きい食品工場を作って、安心安全な冷凍食品を作るとか、そういう気概はまったくない。
自分が日々の食事で口にするもの、そして自分が作って販売しているもの、
いったいそのものは何なのか? どこから来たものか、人の体にどんな影響を与えるものか、この地球にどんな影響を与えるものか、
そのものの正体を常に考えながら自分が食べるものを選び、自分が作るものを選んで生きていきたい。
しかしこうして書いてみると、「食べ物を選ぶ」って実は贅沢なことなのだと思う。
「もしもし、杜屋さんですか?」
「ハイ。」
聞きなれないご婦人の声。初めての方だ。
「実は、ハルエメラルドキウイジャムというのを買って食べたんですけど・・・」
そこで一瞬言葉が切れる。
その瞬間こちらは体がこわばる。
まさかクレーム・・・!?
「とってもおいしかったので、どうしたら買えるか教えてもらえませんか。」
・・・・ほ~~~っと体から力が抜ける。と同時にうれしさがこみ上げる。
「ハルエメラルドキウイのジャムは、昨秋キウイ農家さんから委託加工を
請け負って作ったものなので、私の手元からは販売していないんです。
そのキウイ農家さんところにはまだ在庫があるかもしれないので、
良かったら直接問い合わせてみて下さい。」とご連絡先をお教えした。
ハルエメラルドキウイは収量が少ないそうで、しかもハルエメラルドという
その名前もそのキウイ農家さん御自らが名づけられたそうだ。
「私もあさってジャム用キウイを仕入れてくる予定で、その次の日以降には
プリンセスキウイジャムとヘイワードキウイジャムを作りますよー」
と付け足して、ついでに杜屋カタログも送付させて頂くことにした。
見知らぬ方から、お菓子のお問い合わせをお電話で頂くことはあるけれど、
キウイジャムを、とジャムの銘柄指定は初めてだ。うれしいな~。
・・・・・・・・・・・
中国産農薬入り冷凍餃子がニュースになっている。
これを食べて体の具合が悪くなったという連絡が、全国各地の保健所に入っているそうだ。
「しかしさー、メーカー側って怖くないのかなー。
自分が作ったもので人を死なしちゃうかもしれないってのに。」
とテレビを見ながらオットに言ったら
「そんなのメーカー側の会社は倒産させてハイさよなら~で終わりでしょ。」
大人社会のこの恐怖。
「食品メーカー、食べ物屋ってある意味薬屋とかと同じだよね。
だって口に入れるものだもん。必ず体に何らかの影響を与えるよね。
薬が一歩間違えば毒に変わるように、食べ物だって実際そうなんだろうなー。」
日本は今、基準を満たした工房を造って(私は自宅台所を改築した)保健所の営業許可をとって、
食品衛生責任者の資格(1日講習を受けるだけ)をとって、年に2回検便すれば、
誰だって、食べ物を作って売ってお金をもらうことが出来る。
調理師や製菓衛生士の資格は持ってなくても営業許可は取れるのだ。
しかし、そのうち薬剤師みたく、食品製造業にも国家資格が出来たりして・・・。
賞味期限改ざん問題で、より品質表示・管理基準が厳しくなっていく日本。
考えてみれば農薬に関する取締り基準も、日本における基準であって、
外国は外国である。ある程度の安全水準を保つべく、とは言っても
現場のことは現場でしか分からない。
日本の緻密さを外国に押し付けるわけにはいかないし・・・?
などととやかく言っても、私自身が政治家になって、日本の食の安全を守るべく諸外国と交渉するとか、
私自身が大きい食品工場を作って、安心安全な冷凍食品を作るとか、そういう気概はまったくない。
自分が日々の食事で口にするもの、そして自分が作って販売しているもの、
いったいそのものは何なのか? どこから来たものか、人の体にどんな影響を与えるものか、この地球にどんな影響を与えるものか、
そのものの正体を常に考えながら自分が食べるものを選び、自分が作るものを選んで生きていきたい。
しかしこうして書いてみると、「食べ物を選ぶ」って実は贅沢なことなのだと思う。
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レッカーランドさんのお惣菜
浜松のレッカーランドさんでは私のジャムを委託販売して頂いているので
納品に行く度についその売上で買い物してしまう。
私は元来ハムやソーセージの類に目がないのだ。
ショーケースに並ぶ多種類のハムやソーセージを物色しながらふと目にとまったもの、
それがお惣菜コーナーにあった「生ハムとプリンセスキウイと柿のマリネ」。
このプリンセスキウイは私がジャム委託加工を承った農家さんのキウイだ。
キウイと柿と、それに大好物の生ハム!うわ~食べてみたいっ。

生ハムといえばメロンが定番。
でも塩味の生ハムが酸味のあるキウイとまろやかな甘さの柿と実に相性がよく
新鮮な味わいでとてもおいしかった。
ワインを飲みながらつまんでいたら、つい生ハムばっかり食べちゃって
後にキウイと柿だけが残ったのだけど、柿がキウイの酸味を吸い込むと
まるで黄金桃のようなマンゴーのような別の果物の味になった。

もう片方の縦型冷蔵ケースの中に、色々なハムやサラミのきれっぱしが入ったパックを発見!
これでワイン1本空。
納品に行く度についその売上で買い物してしまう。
私は元来ハムやソーセージの類に目がないのだ。
ショーケースに並ぶ多種類のハムやソーセージを物色しながらふと目にとまったもの、
それがお惣菜コーナーにあった「生ハムとプリンセスキウイと柿のマリネ」。
このプリンセスキウイは私がジャム委託加工を承った農家さんのキウイだ。
キウイと柿と、それに大好物の生ハム!うわ~食べてみたいっ。

生ハムといえばメロンが定番。
でも塩味の生ハムが酸味のあるキウイとまろやかな甘さの柿と実に相性がよく
新鮮な味わいでとてもおいしかった。
ワインを飲みながらつまんでいたら、つい生ハムばっかり食べちゃって
後にキウイと柿だけが残ったのだけど、柿がキウイの酸味を吸い込むと
まるで黄金桃のようなマンゴーのような別の果物の味になった。

もう片方の縦型冷蔵ケースの中に、色々なハムやサラミのきれっぱしが入ったパックを発見!
これでワイン1本空。
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ひとりのおかず
今夜、国外に出張していたオットが帰宅する予定。
17時35分成田着という出張スケジュール表を眺めながら、
22時頃には帰ってくるかな~、すぐ入れるようにお風呂沸かしておこうかな~
ビアグラスは冷凍庫に入れといて、酒はとっときのを開けようか、
などと思いながら、いそいそとおかず作りをしていた。
メインは牡蠣と白菜の土鍋蒸し、これは切って鍋に入れるだけだから直前でいいとして、半額で買ってきたタコは梅酢で和風マリネ、純和食をとひじきの煮つけ(頭のため?)、オットの好きなメカブは具を色々入れてバージョンアップ、夜遅いからさっぱりめにちりめんじゃこと春雨サラダ、解凍しといた豚もも肉はカレーにしようかと思ったがやめてじゃがいもと玉ねぎとトマト煮に。ついでに何か甘いモノ、プリンでも作ろうかな~・・・
それにしても夕方「何時頃に帰る?」とメールしたのに返事がこない。海外でも毎晩携帯にメールくれてたのに。(海外から携帯メールが入ると初めて知った)まさかと思うが飛行機事故?いやこの期に及んでそれはないだろう。
普段マナーモードにしている携帯の音が鳴る度に手に取る。またエロメールだよ~あ~も~
県外の叔母と電話で菓子材料の値上がりなどの愚痴を長話していた夜9時過ぎ、メールが来た。
「台風のためいまだ成田。新幹線に間に合いません。成田で宿泊してから帰ります」
17時35分成田着という出張スケジュール表を眺めながら、
22時頃には帰ってくるかな~、すぐ入れるようにお風呂沸かしておこうかな~
ビアグラスは冷凍庫に入れといて、酒はとっときのを開けようか、
などと思いながら、いそいそとおかず作りをしていた。
メインは牡蠣と白菜の土鍋蒸し、これは切って鍋に入れるだけだから直前でいいとして、半額で買ってきたタコは梅酢で和風マリネ、純和食をとひじきの煮つけ(頭のため?)、オットの好きなメカブは具を色々入れてバージョンアップ、夜遅いからさっぱりめにちりめんじゃこと春雨サラダ、解凍しといた豚もも肉はカレーにしようかと思ったがやめてじゃがいもと玉ねぎとトマト煮に。ついでに何か甘いモノ、プリンでも作ろうかな~・・・
それにしても夕方「何時頃に帰る?」とメールしたのに返事がこない。海外でも毎晩携帯にメールくれてたのに。(海外から携帯メールが入ると初めて知った)まさかと思うが飛行機事故?いやこの期に及んでそれはないだろう。
普段マナーモードにしている携帯の音が鳴る度に手に取る。またエロメールだよ~あ~も~
県外の叔母と電話で菓子材料の値上がりなどの愚痴を長話していた夜9時過ぎ、メールが来た。
「台風のためいまだ成田。新幹線に間に合いません。成田で宿泊してから帰ります」
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はらこめし
秋鮭と生筋子がスーパーに並ぶこの季節に一度は食べたいはらこめし。
我が郷里宮城県の郷土食だ。

夫が仕事帰りにスーパーに寄って割引シールの貼ってあった秋鮭の切り身と生筋子を買ってきてくれた。さらにその上忙しくしていた私を見かねて自分で調理してくれた。出来た主夫だ。
鮭の身はしょうゆ、みりん、酒で煮て、その煮汁を入れてもち米入りのごはんを炊き、骨を取ってほぐした身を入れて蒸らす。生筋子はほぐしてしょうゆ、みりん、酒を煮きった漬け汁に漬けておく。
丼に鮭の炊き込みごはんをよそい、その上に生筋子の醤油漬けを乗せてかっこむ。
単なるいくら丼とは全く違ったはらこめしは今の季節ならではの味わいだ。

鮭ごはんをアガタさんの土鍋で炊いたらまたいい感じのおこげが出来た。うま~
我が郷里宮城県の郷土食だ。

夫が仕事帰りにスーパーに寄って割引シールの貼ってあった秋鮭の切り身と生筋子を買ってきてくれた。さらにその上忙しくしていた私を見かねて自分で調理してくれた。出来た主夫だ。
鮭の身はしょうゆ、みりん、酒で煮て、その煮汁を入れてもち米入りのごはんを炊き、骨を取ってほぐした身を入れて蒸らす。生筋子はほぐしてしょうゆ、みりん、酒を煮きった漬け汁に漬けておく。
丼に鮭の炊き込みごはんをよそい、その上に生筋子の醤油漬けを乗せてかっこむ。
単なるいくら丼とは全く違ったはらこめしは今の季節ならではの味わいだ。

鮭ごはんをアガタさんの土鍋で炊いたらまたいい感じのおこげが出来た。うま~
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アガタさんの器

先週愛知県の瀬戸物祭りで入手したアガタ陶房さんの中鉢。
これいいな~使い勝手よさそう、と思って買ってみたら
実際やっぱりとってもいい感じ。
写真は鶏ハムと畑のししとうを炒めたもの。
以前買った土鍋に似ている落ち着いた色合いで、
(最初見つけた時は「土鍋のフタ?」と思った)
大きすぎず小さすぎず、煮物でも炒め物でも何でも使えそう。


アガタさん作の素焼き豚のぶーちゃんもうちでは大人気。
今月末は浜名湖アートクラフトフェアに出展されるアガタ陶房さん。
また行けるかな~。
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