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永人のひとごころ
⑯一和会の士気が一気に低下
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一和会の士気が一気に低下
2月7日、暗殺された中山の本拠地・高知で一和会系中井組組員がガソリンスタンドに給油に立ち寄ったところ、山口組系豪友会組員が発砲し、双方で激しい銃撃戦となった。
そして同23日、2500人の観客が詰めかけていた高知競輪場で、豪遊会組員と中井組組員が鉢合わせをして口論となった.そこに中井組組員が2人駆けつけ、騒ぎが拡大。さらに豪遊会組員が駆け付けて中井組組員を取り囲むようにして至近距離から発砲。2人が死亡し、1人が重傷を負った。一和会側に死者が出たのはこの事件が初めてだった。
豪遊会会長だった中山は、中井組出身で、親分筋に当たる中井啓一組長は。三代目山口組舎弟から一和会最高顧問に就任していた。こうした因縁から、高知は兵庫、大阪と並ぶ激戦地となり、山一戦争の中でも「高知戦争」として特筆される。
また同日、先に触れたように暗殺部隊の指揮役である一和会系二代目山広組若頭の後藤栄治後藤組・組長が山口組に「詫び状」を郵送している。この一件で、一和会の士気は一気に低下した。
この2月23日の二つの事件を皮切りに。山口組の一和会に対する報復攻撃が本格化していった。主だったものを挙げる。
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3月5日大阪市西成区で一和会系溝橋組傘下の藤原組事務所で同組幹部が銃撃され重傷。
3月6日、三重県四日市市内の喫茶店で一和会系水谷一家元相談役が山口組系宅見組傘下の勝心連合会幹部ら2人に撃たれて死亡。
3月14日、神戸市内の一和会・山本広宅に接近したバイクに乗った2人組の男が警察官の制止を振り切って発砲。
3月15日、一和会系組員が山口組総本部に前にタクシーで乗り付け発砲。
3月16日、一和会系加茂田組傘下高田組事務所に走行中の車から発砲。
3月17日、高知市内の山口組系豪友会傘下岸本組事務所に男が押し入り発砲し、組員一人が死亡。
3月24日、山口組系竹中組傘下の塚川組組員が甲子園球場駐車場で、一和会幹部の長男を銃撃し、重傷。大阪市内で一和会系山広組傘下徳心会事務所に押し入った男が発砲し組員が重傷。
3月25日、滋賀県栗東町の病院前で、通院していた一和会系井志組傘下高橋組相談役が、山口組系章友会組員2人に包丁で刺され死亡した。 続く
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