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宮本慎也・不安だからこそ野球に打ちこめた

不安だからこそ野球に打ち込めた

宮本慎也

その1

 現役時代、いつも不安と恐怖と隣り合わせだったという宮本さんは、どう気持ちを強くもったのでしょうか?

身長176センチ、体重68キロ。ヤクルトスワローズに入団したときの私は、プロ野球選手としてはしては決して恵まれた体格ではありませんでした。

当時の野村監督に初めてかけられた言葉が。「お前、そんな体で野球ができるのか?」だったくらいです。子供のころからプロにあこがれ、プロ野球選手になる事を夢見てきました。高校は甲子園常連校であるPL学園に進みました。

多くの先輩方がドラフトで指名され、プロで活躍しています。

『早くプロになりたい』と思う一方、その時の自分ではプロでは通用しないことも分かっていました。

先ずは大学野球で力を蓄えようと同志社大学に進学。この時出会ったのが野口真一監督でした。「相手のことを考えて、プレーしなさい」これが野口監督の教えでした。

例えばショートの守備で、ダブルプレーを取ろうとするとき、ゴロを待って取るのと一歩でも前に進んで取るのとでは、セカンドが一塁へ送球する時のプレッシャーが違います。

常に相手のことを考える意識を持ち続けることで、守備に磨きがかかったのだと思います。その後社会人を経てヤクルトに入団できたのは、この守備力のおかげでした。 続く

 

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