日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
被災地模様:ママなんか大嫌いだ
男の子のひとみからずっと奥にしまっていた涙がこぼれた。原発事故の影響を心配して、離れ離れに暮らす母と子が1ヶ月ぶりに抱き合った。
炎と煙をあげる原発。福島県二本松市に住む薬局勤務、高橋幸恵さん(32)は不安だった。3月16日意を決して、埼玉県内の親戚宅に避難した。このままでは職をも失うかも・・・そんなとき、東京都江東区の施設で子どもだけを預かってくれる事を知った。
「絶対にやだ」。小学校1年生だった恵輔君(7)は泣きじゃくった。
『ママだって嫌だ。でも安心できる場所にいて欲しいんだ』。言い聞かせ3月24日江東区を訪れた。薬局勤めを再開した幸恵さんに恵輔君からハガキが届いた。
「ママなんか大きらいだ。もうてがみもいらない
もうあそびにこなくたっていい
かいしゃのひとにもめいわくをかけるからいい
さみしいこともおもいだすからいい
でもひばくしたり、しんじゃったりはしないでね
早くかえれるといいな」。 けいすけより。
初めてのわが子の便り。精いっぱいの強がりにほだされた。返信した。
『さみしいのにママのことをきづかってくれてありがとう』
『早く原発がおさまって、けいちゃんを福島へ連れ戻したいです』
気付くと17通に。恵輔君からは2通。
施設では福島県から避難している30人近い子どもが都内の学校に通う。再会の日。
「新しい友達も5人出来たよ」と恵輔君。「かけっこ。ドッジボール。
楽しいことはいっぱい。でもお母さんとはなれて寂しいのは変わらないです」たまらなくなると、手紙の束と、ママの手編みのマフラーを取り出す。
二人は一緒に過ごした二晩ただただくっついていたという。
☆
3月15日、妻と5歳の男児二人(ふたご)の計3人を早々シンガポールへ旅行の名目で避難させた官房長官の枝野幸男には二本松市の高橋母子の気持ちなど到底知る由もなかろう。
政治家の家族なら堂々と“さいたま”に留まって、ご亭主の幸男と一緒に放射能を浴びる覚悟が要るはずだ。
炎と煙をあげる原発。福島県二本松市に住む薬局勤務、高橋幸恵さん(32)は不安だった。3月16日意を決して、埼玉県内の親戚宅に避難した。このままでは職をも失うかも・・・そんなとき、東京都江東区の施設で子どもだけを預かってくれる事を知った。
「絶対にやだ」。小学校1年生だった恵輔君(7)は泣きじゃくった。
『ママだって嫌だ。でも安心できる場所にいて欲しいんだ』。言い聞かせ3月24日江東区を訪れた。薬局勤めを再開した幸恵さんに恵輔君からハガキが届いた。
「ママなんか大きらいだ。もうてがみもいらない
もうあそびにこなくたっていい
かいしゃのひとにもめいわくをかけるからいい
さみしいこともおもいだすからいい
でもひばくしたり、しんじゃったりはしないでね
早くかえれるといいな」。 けいすけより。
初めてのわが子の便り。精いっぱいの強がりにほだされた。返信した。
『さみしいのにママのことをきづかってくれてありがとう』
『早く原発がおさまって、けいちゃんを福島へ連れ戻したいです』
気付くと17通に。恵輔君からは2通。
施設では福島県から避難している30人近い子どもが都内の学校に通う。再会の日。
「新しい友達も5人出来たよ」と恵輔君。「かけっこ。ドッジボール。
楽しいことはいっぱい。でもお母さんとはなれて寂しいのは変わらないです」たまらなくなると、手紙の束と、ママの手編みのマフラーを取り出す。
二人は一緒に過ごした二晩ただただくっついていたという。
☆
3月15日、妻と5歳の男児二人(ふたご)の計3人を早々シンガポールへ旅行の名目で避難させた官房長官の枝野幸男には二本松市の高橋母子の気持ちなど到底知る由もなかろう。
政治家の家族なら堂々と“さいたま”に留まって、ご亭主の幸男と一緒に放射能を浴びる覚悟が要るはずだ。
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こころの教え・3・根性を植えつけたい
3・根性を植えつけたい
八鹿小学校 井上学級 守本恵美
辞典で、根性について調べてみると、
『根性=物事をやり抜こうとする強い心。しょうね』と書いてありました。根性は、私が心の中にいつでも植えつけたいと思っているものです。
でも、思っているだけで何も出来ていません。ただ感情が強くて、直ぐにカーッと来てしまい、汚い意地で、またやせ我慢で、物事を行なう事があります。このような行いは自分でも絶対に許せない事だと思いますが、どう心のハンドルを回したらよいのか、分からなくなってしまいます。
私はいつか、真っ白な雲ひとつない広くて果てしない空を見て、「私もあんな心の持ち主になりたいな。あんな澄み切った心の持ち主になりたいな。
「あんな澄み切ったこころ、あんな気持ちのよい広い心」と思った事があります。その空の中には、知性と強い意志と感情の三つがうまく調和しているようです。
ふと、友達が作れないのは、そのせいかと思いました。狭いゴミゴミしたこころのせいかと思いました。何かひとつの事を一心に信じてみたいような心の支えを作りたいようになりました。
このような事を考えているようでは、まだ私の心は、どっしりとしていません。落ち着きがありません。寝る前に良く考える事があります。
どうしたら、この感情という恐ろしい敵と戦っていけばよいのだろうかと。
やっぱり結論は落ち着く事でした。先生、教えてください。
☆
知性と勇気と意志の三つがつながっているのが、私達が求める根性です。
自分の心の中の姿やあり方を厳しく見つめている姿、守本さんらしいな、と感心しながら読ませてもらいました。
意志ややせ我慢も強さの一種で、こういうものを「根性」だと考えている人が、大人の中にだってたくさんいるのに、守本さんはそういうものは、本当の根性ではないのだ、とはっきり区別して考えている所を偉いなぁと思います。
真っ青な大空を見て,知性と意志と感情の調和を考えたのも、するどいなあとビックリしました。そしてそれを自分のモノとするために、心の支えに成るものまで求めているのにも驚きました。
私は八鹿に来るまで、中学校に勤めていたのですが、中学生達には根性だとか、性根だとか、土性骨だとかについて、やかましく言っていました。守本さんが言う根性がないと、、中学の勉強は成り立たないからです。生徒もそのつもりで、頑張ってくれました。
54
ところが高校に行ってから、「校長先生、中学の時には、ほんとうにそうだと分かったつもりでいたのですが、今頃になって、私の根性と考えていたものは意地っ張りか、やせ我慢のように思われて、分からなくなってしまいました。一体根性は、何処から出てくるんですか」と言う問題を投げかけ始めました。
『それが問題にならんと一人前ではないよ』と言って、誉めてあげたのですが、守本さんは中学にも行かない先に、根性の根本を求めているのには驚きました。②へ
八鹿小学校 井上学級 守本恵美
辞典で、根性について調べてみると、
『根性=物事をやり抜こうとする強い心。しょうね』と書いてありました。根性は、私が心の中にいつでも植えつけたいと思っているものです。
でも、思っているだけで何も出来ていません。ただ感情が強くて、直ぐにカーッと来てしまい、汚い意地で、またやせ我慢で、物事を行なう事があります。このような行いは自分でも絶対に許せない事だと思いますが、どう心のハンドルを回したらよいのか、分からなくなってしまいます。
私はいつか、真っ白な雲ひとつない広くて果てしない空を見て、「私もあんな心の持ち主になりたいな。あんな澄み切った心の持ち主になりたいな。
「あんな澄み切ったこころ、あんな気持ちのよい広い心」と思った事があります。その空の中には、知性と強い意志と感情の三つがうまく調和しているようです。
ふと、友達が作れないのは、そのせいかと思いました。狭いゴミゴミしたこころのせいかと思いました。何かひとつの事を一心に信じてみたいような心の支えを作りたいようになりました。
このような事を考えているようでは、まだ私の心は、どっしりとしていません。落ち着きがありません。寝る前に良く考える事があります。
どうしたら、この感情という恐ろしい敵と戦っていけばよいのだろうかと。
やっぱり結論は落ち着く事でした。先生、教えてください。
☆
知性と勇気と意志の三つがつながっているのが、私達が求める根性です。
自分の心の中の姿やあり方を厳しく見つめている姿、守本さんらしいな、と感心しながら読ませてもらいました。
意志ややせ我慢も強さの一種で、こういうものを「根性」だと考えている人が、大人の中にだってたくさんいるのに、守本さんはそういうものは、本当の根性ではないのだ、とはっきり区別して考えている所を偉いなぁと思います。
真っ青な大空を見て,知性と意志と感情の調和を考えたのも、するどいなあとビックリしました。そしてそれを自分のモノとするために、心の支えに成るものまで求めているのにも驚きました。
私は八鹿に来るまで、中学校に勤めていたのですが、中学生達には根性だとか、性根だとか、土性骨だとかについて、やかましく言っていました。守本さんが言う根性がないと、、中学の勉強は成り立たないからです。生徒もそのつもりで、頑張ってくれました。
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ところが高校に行ってから、「校長先生、中学の時には、ほんとうにそうだと分かったつもりでいたのですが、今頃になって、私の根性と考えていたものは意地っ張りか、やせ我慢のように思われて、分からなくなってしまいました。一体根性は、何処から出てくるんですか」と言う問題を投げかけ始めました。
『それが問題にならんと一人前ではないよ』と言って、誉めてあげたのですが、守本さんは中学にも行かない先に、根性の根本を求めているのには驚きました。②へ
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