信州の旅
例年にない猛暑の日々、気温も過去にない最高気温を更新しています
これは太平洋高気圧の勢力が強く、日本列島を覆ったことが主な要因だとか・・・
ほとんど、外にでることを憚るほどの暑さに、家こもりを決め込んでいますが
ただただ一日も早く、涼しくならないかなと思っています
そんな中、この春から計画していた信州旅行を思い切って決行しました
というのは、松本市で毎年夏に開催されている
「セイジ・オザワ松本フェスティバル」(故小澤征爾が総監督を務める音楽祭)の
オーケストラコンサートを観るのが目的でした
サイトウキネンオーケストラと、指揮者沖澤のどかさんの一体となった素晴らしい演奏でした
昼間、松本市内を少し歩きました
2日目は長野市に移動して、善行寺本堂の隣りにある「長野県立美術館」へ
「ダリ版画展―奇想のイメージ」 なんとその数200点
ダリ特有のイメージが継承された「やわらかい時計」
絵画制作に留まらず、50代後半から取り組んだ版画に対する造形は深く
生涯1600点以上もの版画作品を残したそうです
その作品の多さに、すっかり時間が経っているのに気がつかず
併設されている東山魁夷館の東山作品は駆け足になってしまいました
是非、次の機会にまた訪れたいと思います
午後5時を回っていましたが、歩いて5分ほどの善行寺東門より本堂に入りました
善行寺は参拝客がたくさんというイメージがあったのですが、
夕方だったこともあり、参拝客は少なく
それだけに国宝に指定されている、木造建築4番目と言われる本堂の大きさは圧巻でした
山門(三門)も重要文化財
三門わきの蓮池
仲見世通りの門前町の雰囲気を味わいながら30分ほど歩いて長野駅まで戻りました
3日目は
長野駅からJRで上田駅へ、上田電鉄別所線に乗り換えて下之郷駅下車
「無言館」へは、1時間ほどかかりました
下之郷駅からシャトルバスで戦没画学生慰霊美術館「無言館」
ここには太平洋戦争で命を落とした
戦没画学生の作品130名の作品が収蔵展示されています
戦争という悲しい歴史がなかったら、
活躍していたはずの画学生の作品が館内のコンクリート造りの壁に・・・
恋人を思い、家族を思い、中には復員してから描くつもりの絵など
手紙や写真なども多く、画学生たちの人生や夢を思い、目頭が熱くなりました
この「無言館」は、今回の旅でとても心に残った場所となりました