小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

大山街道ウォーク第11回 (最終回)

2013-12-19 | 街道歩き

いよいよ大山街道も最終回となりました。
江戸城のあった赤坂御門から、青山、三軒茶屋、ニ子、溝口、荏田、厚木、伊勢原の大山阿夫利神社まで
全長82キロ余りを毎月1回のペースで11回に分けて歩きました。
いつも晴天とは限らず、シトシトふる雨が本降りになったり、道路のアスファルトが、暑さのため陽炎で揺れる中を
歩いたり、交通量の多い幹線道路の脇を大きな車をよけながら歩いたりと、地図を頼りに歩き、
ついに一昨日大山街道のゴール、大山阿夫利神社下社に辿りつくことができました。

この日もほぼ快晴、伊勢原駅に下り立つと、駅前の大山阿夫利神社一の鳥居が出迎えてくれます。
この日のスタート地点は、バスで大山ケーブル駅。お土産屋が建ち並ぶ石段「こま参道」を登りきるとケーブルカーの
乗り場「大山ケーブル駅」につきます。旧道は、もちろん左の登山道に入ります。

10月桜は花期が長いのでしょう。1か月前にも咲いていて、1カ月後に訪れてもまだ満開の状態でした。
少し色を残した木々が初冬の山を少し明るく映しています。

追分で男坂と女坂に分かれます。急斜面が続く男坂は敢えて選ばず、見どころのひとつ大山寺のある女坂
を登ります。
また、女坂には、その道筋に「女坂の七不思議」があり、この7か所を探しながら登る楽しみもあります。

その1 弘法水(大山寺三世弘法大師が金剛杖の先で突いたら水がわき出したといういわれのある水場)
その2 子育て地蔵(子供の健康な生育を願って)
その3 爪切り地蔵(弘法大師が一夜のうちに爪で掘ったと言われている)
その4 逆さ菩提樹(根元が細く上に行くほど太くなっている、現在は2代目)
その5 無明橋(橋の途中で口をきくと、後で必ず落し物や忘れ物をする)
その6 潮音洞 (この窟で耳を澄ますと、遠くの海の潮騒が聞こえる)
その7 眼形石(眼の形をしたこの石に手を触れて祈ると目の病気が治る)

どれも急坂の途中にあり、周りを見る余裕がないと見落としてしまいます。6つまでをクリアできましたが、
6番目は全員がうっかり見落としてしまいました。7番目で気が付いたのですが、誰も急坂を戻る気になれず、
これは諦めました。

女坂の途中に奈良東大寺の別当良弁僧正が開山したと言われる大山寺があり、
ここはモミジが真っ赤に燃える紅葉のお寺としても有名です。すでにそのシーズンは終わっていました。


大山寺を過ぎ、急な石段を息を切らしながら登ると、ようやく男坂と合流し、さらに阿夫利神社下社への
長い階段が続きます。

やっとの思いで阿夫利神社下社に辿りつきました。

眼下に伊勢原市、平塚市が開け、遠くに湘南の海、江ノ島までくっきり見えます。

みんなダブルピースで記念撮影
近所のウォーキング仲間が、お引越をした一人を抜かしてほぼ全員で到達できたこと、大きな達成感です。
そして、仲間が元気で無事だったこと、何よりの喜びでした。

コメント (5)
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