小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

ウィーン・プラハ旅行記(6) 雪のプラハ城

2013-03-07 | 日常

プラハはウィーンよりもさらに寒く、細かい雪が降ったり止んだり、旧市街はほとんど積もることはありませんでしたが、
ヴルタヴァ川の西岸、旧市街を眺望できる小高い丘のプラハ城あたりは白い世界でした。

ところが、プラハの人たちはほとんど傘をさしていません。防寒着に身を包み、帽子にもコートにも雪がかかるのをあまり
気にしていないようです。
私たちもそれに習いましたが、しばらく歩くと目にも口にも雪は入ってきます。やっぱり傘の出番です。こんなすぐれものは
ないと思うのですが・・・。

広大な城壁に囲まれた敷地内に旧王宮、大聖堂、教会、修道院、美術館などがあり、南北に長い城内は自由に行き来する
ことができます。レンガの城壁は美しく、眼下にヴルタヴァ川、そしてカレル橋、川向うに旧市街をみることができます。



ちょうど衛兵の交代時間とぶつかり、統率兵が交代兵を従えてやってきて、交代式がおこなわれ、また交代した衛兵2人と
統率兵が戻っていきました。
その後ろ姿はお人形の兵隊さんのようですが、任務が終わってほっとした後ろ姿に見えてしまうのは、私の余計な憶測で
しょうか。



もっとも大きく、圧倒的な迫力でそびえ立つのが聖ヴィート大聖堂、このゴシック建築の大聖堂の中のステンドグラスは
色鮮やかで、チェコの代表的なアールヌーボー画家ムハが手がけたステンドグラスもありました。



この大聖堂を通りぬけると、聖イジー教会があり、こちらはロマネスク教会のやさしい感じがしました。ここは音楽ホールとして、
「プラハの春」国際音楽祭が開催されます。



プラハ城正門前の広場に面した宮殿に、だまし絵で描かれた壁がありました。プラハにはこのようなスグラフィットという技法で
装飾された壁が多いと聞いています。みごとに立体感がでていました。



このプラハ城を中心に周りにも多くの教会、修道院があり、どこも見応え十分。雪の中を歩き回った一日でした。

帰りは歩いて、カレル橋を渡って旧市街に戻りました。この橋はカレル4世の時代にゴシック様式で建造された石橋です。





お天気のいい日は橋の上でパフォーマンスが繰り広げられ、似顔絵描きやお土産物売りなどが並ぶ、賑やかな場所のはず
ですが、この日は寒く、赤い上着のおじいさんだけが楽しそうにおもちゃを動かしていました。


橋の欄干に立てられた聖人像たち

コメント (5)
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