「猫にマタタビ」はよく聞くところですが、今週の始めに奥多摩に出かけた時、山道でマタタビの木に出合いました。
多分この季節でないと、見過ごしてしまいそうです。
マタタビは花が咲く頃、葉っぱが半夏生のように、半分白いのでよく目立ちます。
山が深緑で覆われた頃、この蔓性の半分白い葉っぱが陽を受けてキラキラ光っているのは、どこからでもわかります。
虫媒花であるマタタビが、その目印に虫たちを誘引するためらしいのですが、その生物界の知恵には感心しまいます。
しかも葉が一部白くなるのは、すべての葉ではなく一部の葉っぱだけだというのですから、
まるで葉っぱ同士で相談しあったよう、昆虫たちの訪問にあれこれ考えたのでしょうか。
確かに花は、葉に隠れるように咲いているので、これでは目立ちません。
そして、花が咲き終えて、果実になる頃には、葉は深緑に戻ってしまうそうです。
久々に山を訪れましたが、マタタビに出合って、とても楽しい山歩きとなりました。