小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

不思議な花 ウバユリ

2009-08-12 | 小さな旅
今回の旅行で、不思議な花に出会いました。


山野や河川敷など、夏に群生しているということですが、私にとってはじめての対面でした。まっすぐに茎をのばし、百合に似ているけど百合のような開き方をせず少し中途半端に、ただ見事に左右対称に開き、葉も大きな楕円形をしていました。


このユバユリの命名でもある葉は花が咲き出すと茶色く枯れたように見えるところから、葉(歯)がない姥に例えて「ウバユリ」、なんか変に納得してしまう名前ですが、姿はどこまでもしゃんとして気骨のある堂々とした風情でもあります。



また、さらにこの花のすごいのは、種から発芽して開花までに7年も要するということです。この年開花したものは、咲き終えると枯死してしまうけど、母鱗茎には数個の娘鱗茎を形成して、親固体の枯死後は親株から分離して成長するのだそうです。次世代が種から7年かかるので、ちょうど繋ぎといったところでしょうか。だからこそ、毎年耐えることなく、この花を咲かすことができるのでしょう。


ウバユリは花の美しさというより、生き方のすばらしさといった感じの花でしょうか。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする