午後9時ごろから強く甘い香りを放しながら咲き始め、３時間もすると咲き終わり、その咲き終わりは無残にも風船をしぼませたような姿になってしまうたった一夜だけの花「月下美人」。2週間ほど前の夕方、大きなつぼみを持った月下美人を確認、その時、開花は今夜かなと思っていたにも関わらず、その晩はすっかり月下美人のことを忘れてしまいました。翌朝その咲き終えた残骸を見たときは、取り返しのつかない失敗をしてしまったような気持ちになりました。その迂闊な家人を月下美人は思ってか、2週間後にまた一輪つぼみを膨らませ、今夜はついに開花したのをしっかり写真に収めることが出来ました。陶器のようなつやを持った純白の花、咲いている間は目を離させない、これってやっぱり美人の特権？
